ROCK'N'ROLL GYPSIES ONE MAN LIVE 2009 WINTER KOENJI HIGH 2009.12.5

ROCK'N'ROLL GYPSIESのワンマン・ライヴに行ったのだけれど、
今日は個人的な思いを書きます。

     **********

開演前のステージには、いつもの楽器と機材がセットされていた。
もちろん僕もいつものように待っていたのだが、
開演直前、楽器のチェックを終えたスタッフが一本のギターをステージに置いた。
それはブルーに塗られたギブソン・ファイヤーバードだった。

80年代の中頃。
大江慎也脱退後のROOSTERZは、
RCサクセションと共に僕を夢中にさせていたバンドである。
中心メンバーは花田裕之、そして下山淳。
この二人は、僕にとっては清志郎とチャボと並ぶコンビだった。

バンドでギターを弾いていた僕が影響を受けたギタリスト。
もちろん仲井戸麗市というギタリストは外せないけれど、彼はあまりにも特別。
自分のバンドの音がRCとは違うということもあったので、
チャボに影響を受けながらも、そのプレイや音を積極的に取り入れたことは少ない。

僕が影響を受けたのは、圧倒的に下山淳であった。

研究した。
ライヴはROOSTERZ以外も追っかけをし、
必ず下山側の前列に陣取り、その音を浴びた。
そんな時代、彼がほぼメインで使用していたのが、
ギブソンのファイヤーバードだった。

CIMG7716.jpg CIMG7717.jpg

このギターで「NEON BOY」を「CRIMINAL ROCK」を「CRAZY ROMANCE」を、
そして「PASSENGER」を何度聴いたことだろう。
そんなギターを弾く下山淳を今夜、観ることができるのかと思うと興奮した。
身体とココロはドキドキ状態だったが、
静かに冷静に残りわずかな開演まで待つことにした。

遂に開演。
メンバーがステージに登場する。
はたして、下山淳は1曲目からファイヤーバードを肩から提げた。

おそらく、このギターを弾く下山を観るのは20年ぶりくらいだろう。
もちろんROOSTERZ以降も使用していたに違いないと思うけれど、
僕自身はその当時以来である。

僕の目の前で、ブルーのファイヤーバードを下山淳が弾いている。
もう、これだけで今日のライヴに来て良かったと思った。

このことが伏線だった。

ライヴは二部構成だったのだが、その一部のラストでそれが演奏された。
下山が手にしていたのはこのギターではなくストラトだったのだが、
いきなりROOSTERZの「GUN CONTROL」がぶちかまされたのである。

僕はこれまでもROCK'N'ROLL GYPSIESのライヴでこの曲が演奏されたのを聴いたことがある。
ただし、ROOSTERZの曲だがGYPSIES VERSIONになっており、
僕が聴いたそれは、あくまでも新しい「GUN CONTROL」だった。
しかし、この日の「GUN CONTROL」は、まるでROOSTERZだったのだ。
あのイントロのギター。
下山によるこの印象的なフレーズは、あの当時の音だった。

もちろん、気のせいかもしれない。
ファイヤーバードを弾く姿を観たことで、勝手に音を頭の中で作りあげていたのかもしれない。
でも、レコードやCDはもちろん、ライヴでもあれだけ身体全体で浴びていた音である。
そう簡単に忘れるはずが無いではないか。
少なくとも、僕にとっては紛れも無くROOSTERZの「GUN CONTROL」だった。

おかげでROCK'N'ROLL GYPSIESのライヴで泣きそうになるという初体験。
こらえたけれど、この曲の演奏中はほとんど涙目だった。

曲が終り、あぁ…と一息ついたのも束の間…。

  かけ出す君の~♪

唐突に花田が歌いだす。
続いて演奏されたのは「LADY COOL」だった。
おいおい…。

この連発を、僕と同じ思いで観て聴いていた人はいるのだろうか。
88年、渋谷公会堂で行われたROOSTERZのラスト・ライヴ。
オープニングを飾ったのが「GUN CONTROL」であり、
エンディングが「LADY COOL」だったのだ。

「LADY COOL」の終盤での下山のギター・ソロで、
思わず僕は、花田が " ギター、下山淳! " と叫ぶのか…と思った。

     **********

ROCK'N'ROLL GYPSIESのライヴを観た後ではお馴染だが、
今、僕の耳がキーンと鳴っている。
そのノイズの向こうに、
かすかに下山のファイヤーバードが爆音で鳴っているのが聴こえる。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

確か

解散の頃のインタヴューで下山は「LADY COOL」に関してどうのこうの言ってましたよね。「花田はああいうのをやりたいんだよ。でも俺は・・・」みたいなことを。
そうは言っても、Blueさんがおっしゃるように下山のギター・ソロがサイコーなんですけどね。
この曲をを今また、やってるってのがいいですね。
最初のルースターズは4人のバンドってカンジがしますが、大江脱退後は花田/下山の双頭バンドだった気がします、俺も。

LA MOSCA さん

> 解散の頃のインタヴューで下山は「LADY COOL」に関してどうのこう

はい、そうでした。
解散にまつわる重要な発言だと思いますが、真実はどうだったのかなぁ?

> この曲をを今また、やってるってのがいいですね。

ジプシーズのライヴは、SもZも、花田のソロも聴けるのです。
しかもすべてが今のジプシーズの音なので、かなり楽しめます。

> 大江脱退後は花田/下山の双頭バンドだった気がします、俺も。

ただ、私は 『NEON BOY』 以降のリズム隊、みんな好きでしたよ。
それぞれの時代の良さがありました。

No title

投稿はちょっと遠慮してたましたが、コレはさすがに…
自分も後期ルースターズがオンタイムだったので、初期に偏った評価には残念に思ってました(ボックスなんか下山さん以降の収録バランスが悲しい)

自分のまわりも下山さんの話題、ましてやラエルなんて言っても「?」で終わりですからねぇ(苦笑)

それにしても「GUN CONTROL」~「LADY COOL」かぁ…
文章読むだけで泣けてきた

鮎さん

> 自分も後期ルースターズがオンタイムだったので、
> 初期に偏った評価には残念に思ってました

初期も嫌いじゃないんですが、このバンドに限っては、
あまりにも偏りすぎていると私も思います。

> (ボックスなんか下山さん以降の収録バランスが悲しい)

あのボックスで不満があるのはそこですね。それも、大不満です。
ロック画報での下山インタヴューで、その理由のひとつがわかりましたが、
それでも 『NEON BOY』 以降があれだけなんて、あり得ませんよ。

> ましてやラエルなんて言っても「?」で終わりですからねぇ(苦笑)

それは仕方が無いですねぇ(笑)。
ラエルはもちろん買いましたよ。当時はそれなりに盛り上がっていたと思うんだけどな。

> それにしても「GUN CONTROL」~「LADY COOL」かぁ…
> 文章読むだけで泣けてきた

いやー、さすがにラスト・ライヴを思い浮かべましたからねぇ。
ただ、忘れちゃいけないのは、この日はジプシーズのライヴとして最高だったことです。

再び、おじゃまいたします

過去の記事も読ませていただきました。
アリス・サイモンとガーファンクル・ビートルズ・・・、
私が影響を受けたミュージシャンがたくさん。
私が14歳のときにタイガースがデビューしているので、
私はBlueさんよりもかなり年上だと思いますが、
ああ、私もBlueさんと同じように感じていると思いました。
私の気持ちを代弁してくださっているように思いました。
一番うれしかったのは、
下山さんのことを熱く語ってくださっていることでした。
私はミーハーで、ギターのことなどまったくわかりませんが、
下山さんのギターがすきです。
でも、下山さんのことを語っているブログは少なくて、
こちらで記事を拝見したときは本当にうれしかったです。
私はジュリーのライブから下山さんを知り、
少しずつ聴きはじめています。
まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
長々と失礼いたしました。

azurさん

> 過去の記事も読ませていただきました。

それはありがとうございます。嬉しいです。

> 私が14歳のときにタイガースがデビューしているので、

そうでしたか。GSブームの頃は、私はまだ子供でしたねぇ。
ただ、近所のお姉さんが大のGS好きでして、
ウエスタン・カーニヴァルにしょっちゅう行っていた事を、
何故だかとても良く覚えています。

> 一番うれしかったのは、
> 下山さんのことを熱く語ってくださっていることでした。
> 私はミーハーで、ギターのことなどまったくわかりませんが、
> 下山さんのギターがすきです。
> でも、下山さんのことを語っているブログは少なくて、
> こちらで記事を拝見したときは本当にうれしかったです。

ありがとうございます。
大好きなんですよ、本当に。ただ、取り上げる機会は少ないんですけれど。

> 私はジュリーのライブから下山さんを知り、
> 少しずつ聴きはじめています。

ジュリーからというのは凄いなぁ。
同じような人も多いんでしょうか?

> まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

いえ、こちらこそよろしくお願いします。
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ