ALICE LIVE ALIVE 2009 ~I'm home~ 日本武道館 2009.11.13

僕が本格的なバンド編成で、初めて人前で演奏したのが中学の文化祭。
体育館の大きなステージ。今でもハッキリと覚えている。

ギターを抱えてステージに出て行く。
客席は真っ黒で何も見えない。
照明が眩しい。
お客さんがたくさん入っている(ように感じる)のがビンビンにわかる。
大きな拍手。
セッティングを終え、ドラムのカウントで演奏がスタート。

  あなたは稲妻のように~♪

この日、僕はライヴで演奏する快感を覚えたのだった。

     **********

まだRCサクセションに出会う前に熱中して聴いていたレコード。
その中の1枚は、間違いなくこれだ。

アリス
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2006-09-29

78年武道館ライヴ。
武道館をイメージさせるバンドやアーティストは数あれど、
僕にとってのアリスは確実にそれのひとつに当たる。

80年代から今日まで、普段の生活でアリスを聴くことは無かった。
谷村新司、堀内孝雄のソロ活動もまったく興味が無かった。
矢沢透にいたっては、何をしていたのかも知らなかった。
しかし、アリス再結成。そして全国ツアー。
武道館公演が決まったとき、そのチケットを僕は迷うことなく取った。
待望していたわけでは無い。
行きたかったからということとはちょっと違うし、
観てみたいということでも無い…ような気がする。
何だか、行かなければならない、観なければならない…ということだったのかもしれない。
それは自分では気がつかず、意識さえできない本能みたいなものなのかもしれない。

Image0911131.jpg Image0911132.jpg

ライヴは二部構成。
一部は3人だけのアコースティック・セットで、初期の曲を中心にしたメニュー。
「秋止符」や「走っておいで恋人よ」といった比較的知られている曲よりも、
僕は「もう二度と…」や「黒い瞳の少女」なんかに感動してしまった。

ちなみに二部では「あの日のままで」という曲が演奏されたのだが、
これと「もう二度と…」は、実はシングルのB面収録曲であり、
しかもそれぞれ「帰らざる日々」と「遠くで汽笛を聞きながら」という代表曲のB面だ。
当時の僕はシングル盤を良く買っていたから、B面にも好きな曲が少なくない。
だからこの2曲は嬉しかった。
どうせならB面シリーズで「最後のアンコール」や「街路樹は知っていた」も演ってほしかったな。

さて、一部は何だかんだでも落ち着いて観ていられたのだが…。

二部がスタートして間もなくの「冬の稲妻」「涙の誓い」「ジョニーの子守唄」の3連発。
思い切り泣けた。
また、だ。
沢田研二のライヴで「勝手にしやがれ」を聴いたときと同じだ。
何なんだ、これは。
どうして僕は泣くんだろう(笑)。
その後も「あの日のままで」「夢去りし街角」「今はもうだれも」までそんな状態だった。

本格的に洋楽を聴き始めたのが1975年。
そこから洋邦問わずにロック、フォーク、ニューミュージックにのめり込み、
朝から晩までレコードやラジオを必死に聴いていた時期だ。
1976年~1979年辺り。
この時代に聴いていた曲というものに、僕の何かが反応してしまうような気がする。
でも、それが何なのかが、やはりまだわからない。
ただ、思い切り涙を流した後の爽快感というか、晴れたような気持ちの良さ。
それが僕にとって必要なことだというのは、どうやら確かなようだ。

「遠くで汽笛を聞きながら」の終盤、ベーヤンが叫ぶ。

チンペイ、ありがとう!
キンちゃん、ありがとう!

ここはいいシーンだった。
谷村新司は泣いていたように見えた。

     **********

武道館でアリスを観た。
何だか、どうしてもやらなければいけなかったことのひとつを、やれた気がする。
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わたしは稲妻

初めてのライブ、舞台、読んで自分のことを思い出しました
私にとってそれはブルーハーツだった・・・

”あなたは稲妻ように”

アリス好きのオカンが口ずさんでいたことを思い出す

真似て歌うのだが

”わたしは稲妻のように”

歌詞を覚え間違った私はずっとそう歌っていた

湯侍さん

> 初めてのライブ、舞台、読んで自分のことを思い出しました
> 私にとってそれはブルーハーツだった・・・

おー、ブルーハーツは燃えそうですね。
ただ、今は生で聴けなさそうなのが残念ですが。

> ”わたしは稲妻のように”

きっと、湯侍さんと似たような間違いはたくさんあるのでしょう…。

No title

アリス RCを知るまで 私の中の絶対的スターでした。゛栄光への脱出゛中学の時に 帰ってしまうなぁ。。。きのうアリスライブをスカパーでみました。
RCをはじめて知ったのは アリス主催?のホットジャム80でした。よぉーこそで 一発でやられちゃった 夏休みでした。

わたしもです!!

実はわたしも、RCに出会う直前までアリスのファンで、同級生の男の子に、おじさんくさ~とからかわれていました(笑)懐かしい~わたしもRCに出会ってからは全然聴いていなかったです。
本当に、独特の空気感を持つ、大人っぽい名曲が多かったですよね。矢沢透がとつとつと歌う曲が妙に気に入っていたのを思い出しました。
大阪でもやらないかな?

アリス…

中学生の頃、なんか熱心にアリス聴いてましたね~。
Blueさんの文章で、久々に「最後のアンコール」なんて曲名を目にして、なんだか少しこそばゆい気持ちになりました(笑)
アリスは中々コンサートチケット取れませんでしたよね。明治製菓が提供のコンサートがあった時、葉書の抽選だったので、友達皆で葉書を出したの思い出しました。

しんいちさん

> アリス RCを知るまで 私の中の絶対的スターでした。

私と同世代か近い世代であれば、同じような人は多いんじゃないかなぁ。

keikoさん

> 実はわたしも、RCに出会う直前までアリスのファンで

あ、ここにも(笑)。

> 同級生の男の子に、おじさんくさ~とからかわれていました(笑)

そうなんですか?
武道館のお客さんは女性のほうが多かったように思いましたよ。
当時も女性ファンは多かったんじゃないのかな?

> 矢沢透がとつとつと歌う曲が妙に気に入っていたのを思い出しました。

キンちゃんが歌うなら、やはり私は武道館ライヴの「センチメンタル・ブルース」(笑)。

ユキチさん

> 中学生の頃、なんか熱心にアリス聴いてましたね~。

あ、ここにも(笑)。

> 明治製菓が提供のコンサートがあった時、葉書の抽選だった

この時かどうか忘れてしまいましたが、非売品のアリスのシングル盤が当たった事があります。
あれもお菓子メーカーの企画だったような気がします。

No title

同じような人が多くて、驚くと同時に何だか嬉しいです。アリス→RCという流れ、 単に時代的なものだけじゃなく、何か法則というか深い根拠がありそうな気さえしてきます。無いかな(笑)?

> 当時も女性ファンは多かったんじゃないのかな?
たぶん「おじさん」とは、アリスの3人、本人達を指して言っていたような気がします。小学校5年生の頃だったので、よっぽど「おじさん」に見えたんでしょうね。

> キンちゃんが歌うなら、やはり私は武道館ライヴの「センチメンタル・ブルース」(笑)。
その曲は知らないかもしれないです。。。タイトル知らないだけかな?わたしがとっても好きだったのは、「古びた~本棚の~」と始まる歌です。谷村新司の「葡萄の実」とかも、超好きでした。

あ~懐かしい~。きりが無いのでこの辺でやめときます(笑)。

keikoさん

> 同じような人が多くて、驚くと同時に何だか嬉しいです。
> アリス→RCという流れ、 単に時代的なものだけじゃなく、
> 何か法則というか深い根拠がありそうな気さえしてきます。無いかな(笑)?

いやー法則や根拠は無い(笑)と思いますが、
でも、RCファンでも過去にアリスを聴いていた人は、結構多いんじゃないかなぁ。

> > キンちゃんが歌うなら、やはり私は武道館ライヴの「センチメンタル・ブルース」(笑)。
> その曲は知らないかもしれないです。。。タイトル知らないだけかな?

これは「ジョニーの子守唄」のB面で、作曲が矢沢透なんですよ。
ヴォーカルは谷村新司なのですが、武道館ライヴでは、作者であるキンちゃんが歌っています。
これ、最高です!

紅白

アリス、「紅白」に出ますね。
絶対に見ようと思います。
今年は清志郎も出そうだし、わたしの中では、紅白、
わりと盛り上がっています(笑)。
「紅白、清志郎出演」に関しては、NHKに、ああしてくれ、こうしてくれと、
2回も注文出しちゃいました。。。

keikoさん

> アリス、「紅白」に出ますね。
> 絶対に見ようと思います。

そうですか!
いったい何の曲を演るんだろう?

> 今年は清志郎も出そうだし、わたしの中では、紅白、
> わりと盛り上がっています(笑)。

ホントですか?私、全然知りませんでした。
出るって、ジョン・レノン・スーパー・ライヴみたいに映像出演でしょうか?

No title

どちらも詳細はわかりません。

清志郎については、5月の訃報のすぐ後に、紅白出演を検討しているというニュースが出たんです。
やるなら、ある程度時間をとってきちんとやって欲しいな、
と思っていたら、その後、マイケルジャクソンを始め大物が
相次いで亡くなったので、最近伝え聞くところによると、
追悼コーナーとしてまとめてやるのかな、というニュアンスです。

清志郎の魅力が多くの国民に伝わると思うと、
楽しみなような、ちゃんと伝わるかどうか心配なような。


keikoさん

> 最近伝え聞くところによると、
> 追悼コーナーとしてまとめてやるのかな、というニュアンスです。

そうでしたか。

> 清志郎の魅力が多くの国民に伝わると思うと、
> 楽しみなような、ちゃんと伝わるかどうか心配なような。

ファンとしてはこれが気になりますね。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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