ベスト・オブ・マイ・ラスト・ソング / 久世光彦

久世光彦については説明不要だろう。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」など彼が手掛けたドラマのタイトルを挙げるだけでも、
その素晴らしい仕事がわかってもらえるはずだ。

そんな彼が92年から06年まで連載していたエッセイが 『マイ・ラスト・ソング』 。
簡単に言えば、末期のときに一曲だけ聴くならば何を選ぶか…をテーマにしたエッセイだ。
ただ、6冊出ている単行本のほとんどは絶版状態のようで、読みたくても入手困難。

しかし、素晴らしいことに、それらの本から52編を選んで再構成された文庫が発売された。
それがこの 『ベスト・オブ・マイ・ラスト・ソング』 である。


選者は、妻である久世朋子、そして小林亜星、小泉今日子の三人。
この三人による座談会が、解説の代わりに掲載されている。

知らない曲も知っている曲も、久世光彦の文章により魅力的に響く。
本を読んでいるのに、曲を聴いているかのようだ。
本当に素晴らしいエッセイである。

さて、昨年の11月、浜田真理子と小泉今日子による、このエッセイをテーマにしたライヴがあった。
二日間行われたこのライヴを、僕は両日とも観に行った。

久世光彦×浜田真理子「マイ・ラスト・ソング~あなたは最後に何を聞きたいか~」
 世田谷パブリックシアター 2008.11.15


久世光彦×浜田真理子「マイ・ラスト・ソング~あなたは最後に何を聞きたいか~」
 世田谷パブリックシアター 2008.11.16


素晴らしかった。
普段は聴かないどころか、耳にさえ入ってこない歌を、浜田真理子のピアノと歌で聴く。
懐かしいというよりも新鮮。
知っている曲なのに、まるで新曲のように聴こえた数々の名曲たち。
そして、知らない曲なのに、いつも聴いている曲のようになる魔法。
本当に素晴らしかった。

特に強烈な印象として残っているのは小学唱歌の「朧月夜」。
終戦直後の引揚船の中でのエピソード。
その朗読の後に歌われた「朧月夜」は感動的だった。

そんな素敵だったライヴが今年も行われる。
今回は浜田真理子ひとりによる弾き語りとなるそうだ。

ライヴの前には、この文庫を片手に三軒茶屋あたりでどうだろう…。
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読んでみようかと

入手困難といわれてますます気になり、図書館を調べたらありました。
予約したので手元にきたら読んでみます。

由美子さん

> 入手困難といわれてますます気になり、図書館を調べたらありました。
置いてある図書館は多いかもしれないですね。
是非、読んでみてください。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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