THE DAY OF R&B 横浜スタジアム 1982.8.7

清志郎の個展で流されているスペシャル映像。
RCが映るシーンもいくつかあるのだが、僕には82年の映像が目立つ。
中でも 『BEAT POPS』 レコーディング・セッションのシーンがぶっ飛びものなのだけれど、
大阪は住之江ボートレース場での " THE DAY OF R&B " のシーンも最高だった。
「スローバラード」の前の清志郎によるMCを観ることができるのだが、
このわずかな短いシーンで、当時の空気や様子をバッチリと知ることができると思う。
※ここで一瞬だけ映るチャボがカッコイイ!

82年のRCサクセションのライヴと言えば、やはりその 『THE DAY OF R&B』 だろう。
ということで、この週末に、あらためてじっくりと聴き返してみた。


RCサクセション,サム・ムーア,チャック・ベリー(2005-11-30)
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レコードとCDでは、残念ながらたった4曲しか聴くことができないため、
当時ラジオでOAされたものを録音したカセットテープまでも引っ張り出し、
更にチケットの半券を見ながら記憶を振り絞り、アタマとココロの中で再生してみた。
ちなみに僕が観たのは横浜スタジアムで、聴き返した音源もそのライヴなので、
大阪とは違う点もあるということをご了承頂きたいと思います。

CIMG7595.jpg CIMG7594.jpg

オープニングは「雨あがりの夜空に」で、本編ラストは「Sweet Soul Music」。
そしてアンコールのラストは「トランジスタ・ラジオ」だった。
この構成から、EVENT用のセット・リストだと思う人も多いかもしれないけれど、
調べてみると、実はこの日に限らず82年のツアーは「雨あがり~」や「ステップ!」で始まったり、
ラストが「Sweet Soul Music」や、何と「君が僕を知ってる」だったりと、
今の感覚では変化球なメニューのライヴだったんだよね。
ただ、僕自身は " 変化球だなぁ… " なんて当時は思わなかったんじゃないかな。

発表されている音源は 『THE DAY OF R&B』 収録の「君ぼく」「スロバラ」「Sweet Soul」。
そして 『BEAT POPS』 収録の「Summer Tour」の、合計4曲。
でも、未発表の曲に聴きどころが多いのがこのライヴなのだ。
例えば、後に定番にもなる「上を向いて歩こう」でのメンバー紹介。
これが、ここではまだとてもスマートで(笑)カッコイイし、
「モーニング・コールをよろしく」にサム・クックの「You Send Me」が歌いこまれていたり、
「いい事ばかりはありゃしない」がレゲエ(これは名アレンジ)だったり、
「トランジスタ・ラジオ」のリヴァプールという歌詞をメンフィスと歌っていたり…。

そして、何と言っても特筆すべきことは、
「トランジスタ・ラジオ」の終盤のリフレインを観客に歌わせるという、
RCのライヴとしてはとてもレア、かつ感動的な場面があったことだ。
これまでは客が曲を勝手に歌ったりするのは当たり前だったし、
「Johnny Blue」での " 36発! " とかはあったけれど…これ、わかるかなぁ(笑)…、
RCサクセション時代の清志郎が明確に客に " 歌わせた " 、
しかも「トランジスタ・ラジオ」を歌わせたというのは、
僕が観たライヴでは、もしかしたらこのときだけかも知れない。

更にもうひとつ忘れちゃならないのは、「君が僕を知ってる」が超名演だということだ。
歌と演奏の勢い、思いや想い、気合い、集中力、アレンジ、アンサンブル、テンポ…。
すべてが僕の基準で完璧だ。

この曲は清志郎のヴォーカル(と、終盤のチャボのコーラス)と、
チャボのギターが聴きどころで前面に出ているというのは間違いなく正しいと思うけれど、
ここでの「君ぼく」は、5人とホーン・セクションすべてがこれしかないという絡みを見せている。
チャボのギターが目立たないと言ってもいいくらいだ。
でも、それが素晴らしいし、それだからこそ素晴らしいと思うのだ。

全編を通してコーちゃんのタイコはめちゃくちゃカッコイイし、もちろんリンコとのリズム隊もタイト。
分厚いホーン・セクションも最高だ。
でも、僕がいちばん感動するのはG2である。
あらかじめ気にしながら聴かないと " どこにいるの? " 的な存在感かもしれない。
ただ、もうここしかないだろうというところで入ってくる彼のピアノは本当に素晴らしいと思う。
しかも、そのフレーズの良さと言ったら…。
この、ある種の切なささえも感じられるG2のピアノがあると無しでは、
この曲はまったく姿を変えるだろう。

  これがRCサクセションなんだよ!

と声を大にして叫び、このエントリーを終わる。
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82年

素晴らしい文章ありがとうございます
このライヴの映像を完全版で是非見たいです。82年のRCは見た目のかっこよさ、ステージング・選曲・演奏全てにおいて素晴らしいと思うので作品化してもらいたいです!

newyork snow さん

> このライヴの映像を完全版で是非見たいです。
ただ、実際に観た時は、あまりにもRCの持ち時間が短かったので物足りなく感じました。
あっという間に終わっちゃった印象です。
演奏云々以前に、RCが観られなかったことに満足できなかったなぁ(笑)。

> 82年のRCは見た目のかっこよさ、ステージング・選曲・演奏全てにおいて素晴らしいと思うので
いちばん派手な時期でしたし、演奏もノリに乗っている時代だと思います。
メンバー全員の勢いが最高で、しかも同じ方向を全員が向いていたので最強です。

" 36発! "

分かります。なつかしいです。
当時中学生でしたが、NHK、FMでBlueのライブを
聞いたことがあります。


大阪

The Day of R&B、観に行ってはいませんが大阪公演のラジオ放送もあったように思います。競艇場の中央にステージがあって「メンバーがボートに乗って登場」とか言ってたような。。。あとサム・ムーアについて「オレが高校ん時に観たのとゼンゼン変わってないぜ!」という清志郎のMCが印象に残っています。記憶違いだったらスイマセン。。。
あと別件ですが雑誌「beatleg」最新号に厚見さん、藤井ユーさん、梅津さんのインタビューがあり、各々、清志郎について語っています。興味深い内容でした。

K'7 さん

> 分かります。なつかしいです。
あー、良かったです(笑)。36発以下はありましたが、以上があったかは忘れちゃいましたが(笑)。
これ、清志郎はソロになってもやったことありましたね。

弦さん

> The Day of R&B、観に行ってはいませんが大阪公演のラジオ放送もあったように思います。
おー、そうでしたか。それも聴いてみたいなぁ。

> 競艇場の中央にステージがあって「メンバーがボートに乗って登場」とか言ってたような。。。
個展では、まさにそのシーンが映るんですよ。
ボートには清志郎はG2と、チャボは一人で乗って…だったと思います。
リンコとコーちゃんは既にステージ上だったので、この二人は一緒に乗っていたと思われます。

> 「オレが高校ん時に観たのとゼンゼン変わってないぜ!」という清志郎のMC
横浜でも同じMCがありましたよ。

> 雑誌「beatleg」最新号に厚見さん、藤井ユーさん、梅津さんのインタビューがあり、
はい、チェック済みです。チャボや三宅なんかとは視点が違っていて読み応えがありましたね。

奥深っ!RC!

実況中継のようで
読んでて、82年にワープできました。

>「モーニング・コールをよろしく」にサム・クックの「You Send Me」が歌いこまれていたり、
「いい事ばかりはありゃしない」がレゲエ(これは名アレンジ)だったり、
「トランジスタ・ラジオ」のリヴァプールという歌詞をメンフィスと歌っていたり…。

これ、聞いてみたい!

>「トランジスタ・ラジオ」の終盤のリフレインを観客に歌わせるという、

レア~~~(笑)。想像するしかありませんが。。。

G2!G2!と叫ぶ清志郎のマイクの声が
今でも聞こえてきます。

まだまだ隠されたRCが、出てきそう。
ありがとうございます。

Candyさん

> 読んでて、82年にワープできました。
いやー、私も聴きながら書いていてタイムスリップしちゃいましたよ。

Soul Sister

「トランジスタ・ラジオ」では,交遊関係からは十分予想できますが,今となっては驚きのスペシャルゲストとして坂本龍一&矢野顕子夫妻(当時)が出演していませんでしたっけ?それで,終盤のリフレイン,コーラスを観客,と矢野顕子に歌わせた,という感動的な記憶が蘇りました・・・

Paraphernalia920 さん

> スペシャルゲストとして坂本龍一&矢野顕子夫妻(当時)が出演していませんでしたっけ?
その通りです。ただ、演奏上で目立った点は無かったと思います。
ラジオ音源でも、ふたりの音はわかりませんでした。

> 矢野顕子に歌わせた
そういった場面は、残念ながらまったく記憶にありません…。

36発!!

ちょっとお久なコメントです。

もぉね・・・大好きv-347
『Johnny Blue』での清志郎と客席とのかけひき。
すっごくすごく幸せな時間、空間でした。
このかけひきの時の清志郎の喋りがむっちゃ好きでした。

 流石ブルースのメッカ大阪だぁぜぇ!
 なんてすごいんだByby~ Wo~w! 最高だぁぜ~!
 じゃ、今度はもっと難しいのをやるぜー!
 こんなのどーだぃ?
 カモン ヘィヘィ Johnny Blue●発!(←とてつもなく大きな数字だった気がするw

こっちは必死で頭で数えながらヘィヘィ言ってるのに・・・
清志は36,37,38・・とかでたらめな数字言って邪魔をする。
お茶目な清志郎。楽しかったぁ。

アタシが初めて生RCを観たのはThe Day Of R&Bでした。
住之江競艇場でのソレが初めてなもんでとても緊張した。
ドッキドキが尋常じゃなかった気がする。
あの夏はパナマ帽が流行ってました。
清志郎がSummerTourの時被ってたからパナマ帽被ってるファンが一杯でした。
そして、アタシもその中の一人ww
住之江競艇場は特殊な場所だった為、ホンマ特別な空間だった。
音楽を奏でてるRCの面々と客席の我々の間に分厚いガラスがあるんですョ。
なのでガラス越しにRCを観る感じ。
雨が降ってた・・・・雨の中での演奏。
チャック・ベリーは時折感電しつつの演奏だったと思う。
手をブルブル振ってたりしてたから・・・ダイジョウブなんやろか?と心配しつつ演奏みてたョ。

あのLIVEの時の『君僕』は本当に・・・すばらしい。
Blueさんの言うとおり・・・言うことなしの演奏だった。
RCの絶頂期やったんやろな。あの時が。

JohnnyBlueでのあの駆け引きはBEAT POPSを引っ提げた冬のツアーでの楽しい思い出なのですが、そのツアーの前にラジオでLIVEしてたのを聴いてたのでソレで予習済みでした。・・・てか、そのJohnny Blueをその後のツアーですぐ体験できるなんて思ってもみなかったんですが。
多分、タモリのオールナイトかな。
BEAT POPSの時にはタイトルが『ナイ-ナイ』になってましたが、そのアルバム発売直前のそのオールナイトニッポンでタモリは「ナイナイブルース!」と紹介してました。

82年夏 The Day Of R&B で初めての野外のRC
82年夏~秋 タモリのオールナイトニッポンで生LIVEを聴く
82年秋 BEAT POPS 発売され即購入。
82年冬 そのツアーで初のホールでのRCLIVE参戦。(At.大阪フェス)

そぅ・・・82年の冬は大阪フェスティバルホールだったんですよ。
そして、このツアー後RCが大阪フェスでLIVEすることは無かった。
最後の大阪フェスやったんョね。
ド真ん中で清志を見てました。

 チャボがあったかいのを聴かせてくれるぜ~!

と清志はチャボを紹介し『ハイウェイのお月様』をセンターでチャボは歌った。
もぅ・・・鳥肌モンでした。

翌年83年に大阪城ホールが出来た。

なので、83年からのRCは城ホールであったり厚生年金だったり。

アタシ的に大阪フェスって大好きなホールなもんで、ずーっとここでRCは聴いてたかったなぁ~ってのが本音。

清志郎の大阪での完全復活祭が大阪城ホールでなく音響の素晴らしい大阪フェスであったコト、とてもとても嬉しかった。発狂したね。
梅津さん、大阪フェスで完全復活祭した時にRC以来の懐かしいホールって言ってた。
mixiでの日記に書いてたのかな~?(ちょと記憶曖昧

そんな思い出深い大阪フェスで完全復活祭観れたコト・・・最高なる思い出です。
もぅ、無いもの。
大阪フェス・・・無いの。

 て・・・す、すみませんBlueさん。
 えらく長文コメントしちゃって。アタシの日記か?!って・・・


“Blue”という言葉を聞くと・・見ると・・・あたしは即“Johnny Blue”なのですョ。

 カモン ヘイヘイ Johnny Blue~1発っ!

何発でも・・・
何発でも一緒にHey Heyしてたかったです。

Blueさんのブログ大好きです。

清志が亡くなってから沢山のファンが増えたと思う。

でも・・・アタシはRC時代を語れるファンの方と・・・同士と話がしたい。
生のRC語れる人と話がしたい。



長文、ほんまにごめんなさい。
桃未でした。。

桃未さん

> 『Johnny Blue』での清志郎と客席とのかけひき。
> すっごくすごく幸せな時間、空間でした。
RCのライヴでの定番の中でも、これは良かったですよねぇ。

> こっちは必死で頭で数えながらヘィヘィ言ってるのに・・・
> 清志は36,37,38・・とかでたらめな数字言って邪魔をする。
> お茶目な清志郎。楽しかったぁ。
確かに~(笑)。私も数えながら声を出していました(笑)。

> アタシが初めて生RCを観たのはThe Day Of R&Bでした。
貴重で素敵な体験談をありがとうございます。

> あのLIVEの時の『君僕』は本当に・・・すばらしい。
> Blueさんの言うとおり・・・言うことなしの演奏だった。
ここ二日ほど、『THE DAY OF R&B』 の「君ぼく」だけをリピートしています。
本当に素晴らしい演奏です。

> 82年夏 The Day Of R&B で初めての野外のRC
> 82年夏~秋 タモリのオールナイトニッポンで生LIVEを聴く
> 82年秋 BEAT POPS 発売され即購入。
> 82年冬 そのツアーで初のホールでのRCLIVE参戦。(At.大阪フェス)
この辺は東京と大阪の違いだけで、ほとんど私も同じ体験をしていると思います。

> チャボがあったかいのを聴かせてくれるぜ~!
> と清志はチャボを紹介し『ハイウェイのお月様』をセンターでチャボは歌った。
> もぅ・・・鳥肌モンでした。
これは絶対に忘れることができません!
結局、RCでの「ハイウェイのお月様」は、この1ツアーのみの演奏だったと思います。
震えるほどカッコよく、感動的なライヴ・ヴァージョンでした。

> でも・・・アタシはRC時代を語れるファンの方と・・・同士と話がしたい。
> 生のRC語れる人と話がしたい。
いつか桃未さんともお話しする機会があると嬉しいです。
頂いたコメントを読んで…ちょっと最近は感じたことが無い感動を受けています。
ありがとうございました。
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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