今、思い出すミュージック

" 凄い " とか " 頑張った " とか、
そんな簡単な言葉であのMANDALA二日間のチャボを形容しがちだけれど、
単に " 頑張れば " できるような、あれはそんな類のライヴじゃなかっただろう。
観に行く僕自身、前日…いや当日まで相当なエネルギーを必要としていたわけで、
客側がこんな風になっちゃうということは、演る側のチャボは…である。
でも、ハッキリと忌野清志郎への追悼ライヴとしての構成を考え、
カヴァーとは言え新しく曲を書き、チャボはステージに立ったのだ。
しかも、意に反しての特別な夜にならざるを得なかったライヴではあるが、
それでも、そこで演ったのはあくまでもチャボのライヴであり、
かつ清志郎への思いが溢れた追悼であり、
それを踏まえたうえで僕たちファンに向けてのライヴにもなっていた。
一生もののライヴだったと、僕は思っている。

     **********

5月22日の開演直前に、自分のライヴで北海道にいる梅津さんから、
チャボへ電話があったという。

  チャボ、今からライヴでしょ

メールではなく、梅津さんは声を直接かけてあげたかったのだろうし、
梅津さん自身も話をしたかった…チャボの声を聞きたかったのだろう。
ただ、あの日以来、初めてのチャボのライヴである。
しかも開演直前。
普通に考えたら、わざわざそんな時間を狙って電話しないと思う。
でも、きっとこの時間は、本当に " ここしかない " タイミングだったのだ。
そして、絶対に " 最高の " タイミングでもあったはずだ。

  (僕も)自分のステージでは背中を(清志郎に)押されている気がするよ
  もし(チャボと清志郎が)逆の立場だったら、清志郎はギンギンに演ってたはずだよ

友だちからの励ましとして、チャボにとってこれ以上ないメッセージだったと思う。

     **********

ライヴ中、ある曲のMCで、チャボが " RCが終わって、いや、止まって… " と言った。
気にした人はどれくらいいたのだろうか…という、本当にさりげない言葉だったけれど、
僕のココロには深く響いた重要なものである。
ライヴ後の友人たちとの時間でこのことに触れたら、
そこにいた全員が同じことを思っていた。
RCサクセションは終わっていないのだ。止まっていただけなのである。
でも、もう動くことは永遠に無くなってしまったけれど。

     **********

青い森の楽屋でチョコレートをわたした(もらった)ことがきっかけで…という、
ファンには有名な二人が出会ったときのエピソード。

  わたしたのがどちらなのか結論が出ないまま、あいつは逝ってしまいました

チャボにとっては本当に大切で素敵な思い出なんだろうな、これ。

     **********

ストーンズの「悲しみのアンジー」をバックに、
チャボをRCへ誘う清志郎のメッセージが留守電に入っていた…という、
やはりファンには有名なエピソード。
これまでも何度か公の場で語られてきたけれど、
いつもそれは " その留守電のテープは今でもとってある " で終わっていたと思う。
でも、この日はその後があった。

  あれで、決めたんだ

あれで俺はRCサクセションに入ることを決めたんだ…と。
あれを聞いて俺は清志郎と一緒にやることを決めたんだ…と。

     **********

Lenne & The Lee Kings、66年のヒット曲という「Stop The Music」。
この曲のカヴァーをチャボはライヴの終盤で歌った。

  あの娘を思い出させる音楽はすべて止めて

忌野清志郎追悼ライヴである。
ここでの " あの娘 " は清志郎を指していることは間違いないだろう。

この曲に限らず、
新しく披露されたカヴァーは、清志郎への思いをストレートに歌ったものばかり。
しかし、それをコメントや言葉、談話として発表するのではなく、
仲井戸麗市は " 音楽・ミュージック " として発した。
" 音楽は止めてくれ " と、チャボは音楽で言うのである。

ただ、僕があの場で観て聴いたのは、きっと単なる音楽ではない何かだった。
もちろん、これまで観て聴いてきたものも同じはずだ。
でなければ今の僕がここにいるわけがない。
ただ聴くだけ、歌うだけ、演奏するだけの音楽ならば、僕は僕でなかっただろうし、
あなたや君とも出会っていなかっただろうし、あいつ等とも別れていなかっただろう。
その何かとは…。

     **********

仲井戸麗市のミュージックは、素晴らしい。
それはこれからもずーっと僕に必要だ。
かすかな呟きだとしても。

     **********

退屈なこの部屋に、今年も嬉しいメッセージが届いた。

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非公開コメント

4度目まして、、

誕生日なんですね。
おめでとうございます。ステキな一年になるといいですね。
今年の5月は、忘れられない月になりましたね。今日仕事帰りに数年ぶりに『TV BROS』を買ってきました。懐かしく、隔週楽しみに買っていたのを思い出しました。

まつさん

> おめでとうございます。ステキな一年になるといいですね。
どうもありがとうございます。

> 今年の5月は、忘れられない月になりましたね。
まったくです。ずっと忘れられないでしょう。

おめでとう

お誕生日でしたね。
おめでとうございます。

退屈なこの部屋に、今年も嬉しいメッセージ。
これは格別、特別なものですね。

nobuさん

> お誕生日でしたね。
> おめでとうございます。
ありがとうございます。でも、今年は何だか複雑な気分ですね。

No title

はじめまして、こんばんは。
初めてコメントを書きます。
グリーティングカード、、、、お誕生日ですか!?
今日は、そのお祝い??と、いままでのお礼までに。


毎日毎日、泣いてばかりの日々の中で
BlueさんやSさんや皆さんのコメントを拝見させていただいてました。
お二人はわたしのセラピストで、
ここは、ラブ&ピースの世界です。
心配してたチャボのライブのことも本当にありがとう。
「激しい雨の」チャボ版もとっても同感です。

きよのデビューの年に生まれた私は、国立で育ちました。
小学生のとき、姉の友人(のお姉さんがファンだったのが元)が
ダビングしてくれたRCのテープを聴いてから私の音楽の世界がはじまり、
そしてきよに叶わぬ恋心を抱き続けたまま大人になってしまいました
(文字にするとコワイ?)。

ロックンロールショーやたまらん坂へ行っても気持ちの整理はつかない。

ずっ~ときよちゃんの映像をみてると思わずゲラゲラ笑っちゃったり、
70年代80年代のきよしちゃんはかわいいな~とか
(うめづさんもかわらないな~とか)、
きよ&チャボが寄り添って&バックで三宅さん笑顔、この図はいいよなとか、
2日のことはウソなのかな、なんて思ったり、
我に返って号泣したり。・・・の、繰り返しです。
大人だろ!勇気を出せよ♪の「勇気」を「元気」に替えてうたってみたりして^^

そんな中、自分のなにかがえぐられてしまったままなのは
やはり現実のようですが。



あ、あと1つ質問です。
「あなたが選ぶRCサクセションのオリジナル・アルバム BEST-1 は?」
は、いつ発表されるのですか?

今後の雑記帳も楽しみにしております。

Birthday

もう日付が変わってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます!
新しい一年、Blueさんにいいこといっぱいありますように!

今日、宮益坂をあるいていて、チョコレートのエピソード、アンジーの留守電、「君のあの娘がコーヒーをいれて、僕のあの娘が写真をとる(歌詞は正確ではないですが)」とか、再発がわかったときのチャボのメッセージとかが思い出されて、泣いてしまいました。

あれ、おめでとうを言おうと思ったのに、めそめそしてごめんなさい。

nonoさん

> グリーティングカード、、、、お誕生日ですか!?
> 今日は、そのお祝い??と、いままでのお礼までに。
はい。ありがとうございます。

> きよのデビューの年に生まれた私は、国立で育ちました。
それは素敵ですね。羨ましいです。

> あ、あと1つ質問です。
> 「あなたが選ぶRCサクセションのオリジナル・アルバム BEST-1 は?」
> は、いつ発表されるのですか?
こ、これはですね(笑)。特に期限は決めていないのですが、
これまでもたくさん投票をして頂いているので、
いつか、何かのタイミングでエントリーしたいなと思っています。
それと、『EPLP』 は意識して外しましたが、
『THE KING OF LIVE』 が無いのはコメントで指摘されて気付いた次第です。
申し訳ありませんでした…。

夢風さん

> もう日付が変わってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます!
> 新しい一年、Blueさんにいいこといっぱいありますように!
ありがとうございます。

> 今日、宮益坂をあるいていて、
あぁ、自分もそこを歩いたらやばそうだなぁ。
君の気配…ってチャボも歌っていましたしね…。

ティーンエイジャー

Happy birhday!! Blueさん!!

♪ティーンエイジャーだった頃のように~~
・・・って感じですかね(苦笑)

私は今でも思ってるんですが、RCは無期限活動停止ですって!!(笑)
だってあれは、渋谷さんが無理やり清志郎に言わせたんだもん(笑)

youさん

> Happy birhday!! Blueさん!!
ありがとうございます。

> ♪ティーンエイジャーだった頃のように~~
> ・・・って感じですかね(苦笑)
実はビンゴです。毎年、この日はこの曲なのです。

> 私は今でも思ってるんですが、RCは無期限活動停止ですって!!(笑)
> だってあれは、渋谷さんが無理やり清志郎に言わせたんだもん(笑)
いやいや、雑誌の上だとしても、二人の口からその言葉が出ていましたからね。
それを読むのは辛かったです。

Happpy Birthday !

LIVE YOUR LIFE .

HAPPY BIRTHDAY TO BLUE !!

チャボのLIVEレポートの続編っ!
嬉しいうれしい。
ありがとうございます。

RCを思春期に聞いた事が
今の仕事の選択にも
繋がっています。

学校以外で学んだ事の中でも
1番大きな事。
あの時、ON TIMEでRCに出会えて
本当によかったと思う毎日。
このサイトにも
今、出会えてよかった。。。

Candyさん

> LIVE YOUR LIFE .
> HAPPY BIRTHDAY TO BLUE !!
ありがとうございます。

> RCを思春期に聞いた事が今の仕事の選択にも繋がっています。
同じような人が何人もいますよ。

俺にとっても

あの二人に貰ったモノは音楽だけではない“ナニカ”です。
梅津さんの電話のエピソード、チャボの「あれで決めたんだ」という言葉。
ともにグッときました!

Blueさん、誕生日おめでとうございます。

LA MOSCA さん

> あの二人に貰ったモノは音楽だけではない“ナニカ”です。
LA MOSCA さんがブログに書いていた " 人間を聴いているんだよ " に共感していました。
なかなか " その何か " をうまく言葉にできませんが、あれは言えているなぁと思います。

> Blueさん、誕生日おめでとうございます。
ありがとうございます。

あああ、、、

Blueさん、、

>申し訳ありませんでした…。

って、そんな、とんでもないです。
わざわざご回答くださってありがとうございます。
そっか期限ないのですね。
いつもぽちっと投票しようと思うのですが、
最初の衝撃度か、
まんまと大人のモンキービジネスにやられたRCっぽさとか、
アルバムが作られたときのRCの年齢ぐらいになったとき
自分の勝手な解釈で改めて大切な1枚になったとか、
その日の気分でも決められなくて(笑)

>羨ましいです。

もう今は住んでないですけどね。
当時の国立の独特な匂いとRCの匂いは私の中で共通なものになってて
シングルマン聞くと大学通りで写生大会したことをフラッシュバックします(笑)

だから、身近でいて遠く手が届かない
きちんとしたたかでずるいくせに
最高に泣かせるラブソングをうたう
国立のかっこいいバンドマンたち
というのがその頃からの私のRCです。


また長くなってしまって
しかも内容がワンテンポすれてる感で、
ほんとにごめんなさい。

nono さん

> シングルマン聞くと大学通りで写生大会したことをフラッシュバックします(笑)
ここ、見るだけでたまらない単語が並んでいますよ(笑)。

なんてこった

言葉では表せない。その通りだ。
私たち観客はあの日、すべてを「生」で受け止めた。とんでもなく深く、重たいものを。

記憶は時間とともに薄れるというけれど。
なんてこった、Blueさんのブログが更新されるたびに、ますます重たくなっていく。

あの日以来、僕は一日一日を「生きている」。
清志郎さんやチャボのような生き方は僕には無理だけれど・・・。
でも、惰性で生きたくない。人を馬鹿にして生きたくない。人に絶望して生きたくない。
かるーく脳天気に毎日をやり過ごせれば、どんなにか楽なのに。
チャボのブルースが僕の人生を変えてしまった。

Junkie さん

さすがに、いいかげん清志郎やチャボ以外のことを書こうかな…なんて思っているのですが、
そう思うことのほうが、書かないことのほうが、やはり不自然なのです。

> 言葉では表せない。その通りだ。
でも、自分なりに記しておきたいと思っています。

No title

タンスの底にしまってある、
チャボバンド1990ツアーのTシャツを着ていきました。
STILL ALIVE AND WELL
という言葉がしっくりはまったので。

不器用な
あまりに不器用な
おそらく初めて歌ったであろう、
チャボの『スローバラード』は、
天国の戦友に届いただろうか?

6.12 南青山にて。

POP-ID さん

> タンスの底にしまってある、
> チャボバンド1990ツアーのTシャツを着ていきました。
> STILL ALIVE AND WELL
それ、私も大好きなTシャツですよ。

> チャボの『スローバラード』は、
> 天国の戦友に届いただろうか?
届いたに違いないと思います。
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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