久世光彦×浜田真理子「マイ・ラスト・ソング~あなたは最後に何を聞きたいか~」 世田谷パブリックシアター 2008.11.15

  「もし、最期の刻に一曲だけ聴くことができるとしたら、どんな歌を選ぶだろうか」
  テレビドラマのディレクターとして数多くの名作を遺した演出家、故・久世光彦。
  その一方で、文筆業でも活躍した氏は、忘れえぬ人、風景、時代を題材にして、
  「歌」に対する大いなる敬意と愛情を持ってエッセイをつづっています。

  このライブは、昭和歌謡、スタンダードなど時代を表す名曲を浜田真理子のピアノ弾き語りで、
  久世ドラマに縁のある女優・小泉今日子の朗読により
  「歌」「言葉」を切り口に久世光彦の歌への想いを伝えていきます。
  昭和から平成へ移りゆく時代の中、久世光彦が歌に求めたものはいったい何だったのか?

  ※以上、チラシから引用

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久世光彦のドラマと言えば、僕も浜田真理子と小泉今日子と同世代なので、
二人がライヴでも話していた『時間ですよ』、更に『寺内貫太郎一家』『悪魔のようなあいつ』、
そして『ムー一族』など、毎回楽しみに観ていたものばかりだ。
また、ドラマの主題歌や挿入歌が印象的だったのも久世作品の特徴だったろう。
※個人的には、何と言っても『ムー一族』の挿入歌だった「世迷い言」!

さて、そんな久世光彦のエッセイをタイトルとしたライヴに行ってきた。
久世の著作である 『マイ・ラスト・ソング』 シリーズを小泉今日子が朗読し、
そこで触れられた曲を浜田真理子が弾き語る…簡単に言えばこういった構成だった。

ただ、このライヴの雰囲気はとても言葉で伝えることが難しい。
世田谷パブリックシアターという会場のこともあったろう、演出はお芝居的な要素もあったし、
スライドで映される曲の題字なども加わり、それらが浜田真理子の歌と混じりあい、
何とも独特で、しかし素敵な空間を作っていた。

キョンキョン…と書いちゃうけど(笑)…の朗読も、多少とちったところがあったけれど、
その声がエッセイの内容と、とてもマッチしていたように思う。
中島みゆきの曲を朗読したEVENTで聴いたときは、そんなにいいなぁとは思わなかったのだが、
あれは歌詞を読んだため、予めこちら側にインプットされていた曲のイメージ等が邪魔したからだろう。

そして浜田真理子。
その最初の一音…それはピアノとヴォーカルのどちらでもなのだが…が発せられた瞬間に、
僕はまたしても持っていかれてしまった。
毎回のことではあるけれど、この人は本当に素晴らしいと思う。
僕の中では、いくら絶賛しても、しきれないくらいだ。

Image0811151.jpg

歌われたのは、所謂昭和歌謡というジャンルで括られるものや、唱歌なんかも取り上げられていた。
あいだに挟まれるエッセイを聴きながらのこれらの曲は、かなりココロに沁みてくる。
特に「月の砂漠」や「朧月夜」なんかは感動してしまった。
二人がMCでも言っていたのだが、僕も子供の頃は生活の中に音楽…唱歌ってあったなぁ…と思う。
学校から縦笛を吹きながら歩いて帰ったこともあったし、
唱歌でなくても、遠足のバスの中で皆で曲を歌ったことも少なくなかったはずだ。
記憶の中から絶対に消えない唱歌って、誰にもあるんじゃないかな。

特に今回歌われた「朧月夜」は、小学校時代の合唱で取り上げられた曲なので、
学校の講堂で皆で歌っている光景を思い出してしまった。
この曲に添えられていたエピソードも感動的だった。

西岡恭蔵の「プカプカ」や、浜田自身がレパートリーにしている「離別(イビヨル)」なども歌われたが、
個人的には聴いたことがない、または馴染みが無い曲がほとんどだった。
でも、かえってそんなメニューが新鮮で、十分に楽しめたライヴだった。
アンコールは浜田真理子のオリジナル、「わたしたちのうた」と「胸の小箱」でしっとりと締めくくられた。

このライヴは、朗読と曲目を変えて明日(11/16)も行われる。
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そうですか

そうか、久世光彦さんは、時間ですよ、ムー一族のディレクターだったんですね。
世田谷パブリックシアター で、こんなライブがあったんですね。
あの独特な雰囲気を持つ場所で、きっと素敵な空間だったんだろうなあ。
浜田真理子さん、私も聞いてみたいです。

nobuさん

久世さんの世界を朗読と歌で…という視点で観るのと、
私みたいに久世さんのエッセイを元にした浜田真理子ライヴ+朗読…で観るのとでは違うと思うんですが(笑)、
いずれにせよ、彼女の歌とピアノには、またしても…でしたねぇ。

ステージ上は、バーのカウンターや劇場の客席なんかもセットされていて、
例えば「プカプカ」が歌われているときに、キョンキョンがカウンターでタバコをふかしていたり…など、
所々ではお芝居的な演出もあったのですが、これはやはりパブリックシアターならでは…だと思います。
いい会場ですよね、ここ。

>浜田真理子さん、私も聞いてみたいです。
本当に、機会があったら是非、聴いてみてくださいよ。 
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