ARB 白浜久の時代

ARB 30th ANNIVERSARY、オリジナル・アルバム紙ジャケ化についてのエントリー最終回は、
白浜久在籍時の5枚。

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斎藤光浩はARBに完璧にハマった…と思っていた僕は、
これからバンドがどう転がっていくのか期待していた。
なのに、再びギタリストが交代するという知らせが突然耳に入る。
正直、” 何だよ、またかよ “ と思った。
加入するのは白浜久という男。

  それ、誰?

その時点でソロ・アーティストとしてアルバムを発表していたのだが、僕は彼を知らなかった。
おかげで一郎から光浩へチェンジするときの “ 大丈夫かよ “ という想いさえ抱くことができず、
ただ受け入れるだけだった。

僕が白浜久を観た最初は、光浩のときと同じくTV。
番組も同じく『ライヴ・ロック・ショウ』だったような気がする。
そのとき放映されたのは、光浩最後のライヴだったのかな…。
とにかく凌によるメンバー・チェンジに関するMCがあり、
実際に久がゲスト出演して「ROCK’N ROLLER(美しき宝者たち)」をセッションしたのだ。
ギター・プレイはあまり印象に残っていない。

久が在籍していた時期は、これまでのギター・バンドというイメージは後退した。
曲のクレジットはRyo&Hisashiとなり、とにかくPOPになった。
特に第一弾である『ONE and ONLY DREAMs』は凝った構成の曲も多く、
明らかにARBは変ったと知らされたのであった。

賛否だけを言えば、当時のファンからは否の意見や感想が多かったんじゃないかなぁ。
まぁ、これだけの変化があったのだ。
賛否どっちに転がるかに限らず、誰だって理解するまで時間がかかっただろう。

僕自身はと言えば、否までは行かなかったが、それでも否に寄っていたのは確かだ。
音としては、一郎や光浩の影がまったく消されてしまった気がして、がっかりもした。
ただ、出るアルバムの中に “ いい曲だなぁ “ と思う曲が必ずあったし、
当時の凌はこれを良しとしてやっていたわけだから、好き嫌いはあっても、納得はしていた。

実は、今では久が加入しての一発目『ONE and ONLY DREAMs』を、
強引に1stアルバムと仮定したりするんだよね(笑)。
こうすると、当たり前だけれどその後の展開に違和感が無くなるし、
それどころか、かなりの傑作揃いだろう…なんて思います。
無理があるけど(笑)。

あと、これは僕ならではの表現とお断りしたうえでのことだけれど、
ARBでの白浜久はルースターズでの下山淳…というとわかりやすいんじゃないかなぁ…なんて。

●ONE and ONLY DREAMs(86)
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第四期ARBの第一弾。
いきなりギターが激しく歪んでいたことに驚いた覚えがある。
こんなギターの音はARBに無かったものだった。
曲の中でキーボードが占める割合も増えており、まったく新しいARBの音となった。
歌っているのは凌だし、KEITHのドラムであるけれど、
それだからこそかなり独特なサウンドになっていると思う。
収録曲はかなりPOPであり、耳に残らないメロディは無いと言っていいだろう。
これまでのARBというものを外して聴けば、かなりの傑作だと思う。
実際、いい曲が多いよ。
前半の「SET ME FREE」や「DAY DREAMER」のハードさと、
後半の「朝のかげりの中で」「EASY TO LOVE」「灰色の水曜日」のような、
新展開でPOPな名曲群とのコントラストが鮮やか。
僕自身は、今でも良く聴くアルバムです。

ところで、「灰色の水曜日」で印象的な素晴らしいピアノを弾いているのは中西康晴。
日本のロック、ニューミュージックを語るには欠かせないミュージシャンであり、
ここでのピアノは、個人的には泉谷しげるのBANANA時代、
『オールナイト・ライヴ』で聴ける「陽が沈むころに」と並ぶ大好きなプレイだ。
ちなみに、彼が昨年の中島みゆきのコンサート・ツアーに参加していたことは驚きであり、嬉しかった。


●ROCK OVER JAPAN(87)
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簡単に言っちゃえば、全編が打ち込みのデジタル・サウンドで作られたアルバム。
これはバンド・サウンドでは無い。
通して聴いて、いったいここのどこにKEITHがいるんだよ…という程であるが、
実際にKEITHはほとんどドラムを叩いていないんじゃないかな。
前作の免疫があっても、さすがにこの音にはついていけないファンは続出したと想像できる。
ただ、ここからファンになった人もいるんじゃないかとも思うけれど。
いいなぁと思う曲もあるけれど、その音が僕に合わなかった。キツかったなぁ…。
ほとんど聴かないアルバムです。


●PAPERS BED(88)
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ベースの岡部滋が脱退し、浅田孟が加入してバンド・サウンドが復活した。
感触はかなりハードなギター・サウンドとなっている。
ただ、ギタリストとしての白浜久は激しくディストーションした音を好んで使うので、
一郎や光浩の音とはまったく違うけれど。
浅田のベースも強力で、曲によってはかなり主張していることもあり、
とにかく音の隙間が無く、ひたすらこちらに塊として迫ってくる。
ARBの全作品中いちばんハードロックなアルバムとも言える。
「System In System」やシングルとなった「SWEET,HEART&BRAIN」は、
まさにこのメンバーならではの演奏・名曲でカッコイイ!
今回、シングルのカップリングで発表された「Do It! Boy」と「BAD NEWS」のNEW VERSIONが、
ボーナス・トラックとして収録されている。


●LOVE THE LIVE(89)
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10周年を記念して行われた日本武道館公演を収録したライヴ・アルバム。
もちろん観に行った。
何だかんだ言っても、オープニングの「BOYS&GIRLS」が始まったとたん、身体が反応してしまった(笑)。
代表曲連発のメニューは圧巻。
また、大会場でこそシンプルなARBクラシックスが映えるのだということを再発見したライヴでもあった。
「イカレちまったぜ!」のような曲が、実に武道館に似合うのだ。
熱いライヴです(笑)。


●SYMPATHY(89)
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一聴すると『PAPERS BED』と同じような感触。
でも、前作ほどラフでは無く、こちらのほうが作りこんだ音になってはいる。
それでもこの4人で出せるバンド・サウンドをそのまま出した感じだ。
重いリズムでストレートな8ビートの曲が立て続けに飛び出すのが気持ちいい。
実際のバンド内の状況はともかく、このメンバーでの音は固まっていたような気がするので、
事実上のラスト・アルバムになったことは惜しい。次の作品を聴いてみたかった。
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No title

ARBはやっぱり、一郎の時代ですよね
と言いながらも DAYS OF ARBとかのベスト盤を聴いていて「この曲いいな」と
思って あらためて見ると光浩や久の時代の曲だったりします 笑

それでもやっぱり
LIVEハウスバンドっていう雰囲気がムンムンとしている一郎の時代が好きだなぁ

その証拠にオレのiPod 
DAYS OF ARB vol1が一番リピート率高いですし。




KENBOさん

私もARBすべての時期を通して、もとになっているのが一郎の時代だと思いますからね。
個人的にも『トラブル中毒』までの作品は特別ですし。
ただ、石橋凌という強力なヴォーカリストがいても、ギタリストで括られて語られるというのは、
私が他に知らないだけかもしれませんが、なかなか無いバンドではないかと…。

No title

こんばんは!

僕は久の時代は殆ど聴いていないのですが、
よし、買ってみようと思って手に入れたのが
『ROCK OVER JAPAN』で・・・

あれ!いったいARBは何処に向かっていくのだろう・・・って
勝手に思った事もありました。

多感な頃に影響受けたのが一郎時代の作品だったので
中々、そのイメージから離れられないのかもです。

ちゅう吉さん

>『ROCK OVER JAPAN』で・・・
私は光浩時代も久時代も、アルバムは出るたびに入手していましたが、
『ROCK OVER JAPAN』は、違う意味でぶっ飛びましたね(笑)。
今、聴いても、良くKEITHはOK出したなって思います。

まぁ、一郎時代があまりにもカッコ良すぎたんですね(笑)。

No title

このメンバーの時期に某FM番組で披露した「魂こがして」のアコースティックverが印象に残ってます。

maruhiroya さん

この時期のメンバーで演る一郎時代の曲は、今ひとつ好みではありませんでしたねぇ。

僕は本格的に聞き始めたのが白浜久時代なのでまったく違和感は感じませんでした。またあの四人でのプレイを聞いてみたいですが
きっとそんな日は来ないのでしょうね猛君はロケッツに戻ってしまったし

ズカさん

コメントありがとうございます。

> 僕は本格的に聞き始めたのが白浜久時代なのでまったく違和感は感じませんでした。
私は一郎の時代からの流れでしたから、ギタリストが変わるたびに違和感を感じていました。
今では、ARBは通して大好きですよ。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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