ARB 斎藤光浩の時代

ARB 30th ANNIVERSARY、オリジナル・アルバム紙ジャケ化の第二弾、
斎藤光浩と白浜久が在籍した時代の8枚がリリースされた。

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一郎が抜け、BOW WOWの光浩が加入するニュースを知ったときの戸惑いを思い出す。
素直に出てきたのが “ 大丈夫かよ “ という想いだった。
今となっては大変失礼なことだったわけだが、
当時はARBとBOW WOWの音が僕の中で結びつかず、
光浩のARBというものが想像できなかったのだ。

僕が本格的に光浩がギターを弾くARBを観た最初は、たぶんTV。
84年、TV東京の『ライヴ・ロック・ショウ』という番組で、
目黒の鹿鳴館で撮影されたライヴが放映された。
※記憶が正しければ、この番組のこけら落としがARBだったはず

ここで観た「YELLOW BLOOD」や「彼女はチャーミング」といった新曲のカッコ良さ!
特に光浩の弾くリフやギター・ソロには痺れてしまった。
この他には「Just a 16」「ウィスキー&ウォッカ」もOAされたが、
これらの一郎時代の名曲も違和感はまったく無く、
それどころか新しい色を感じることができた。
ARBは大丈夫かよ…から、大丈夫だ…に気持ちが変わった瞬間であった。

さて、この光浩在籍時のARBにとっては、絶対に外せない12inch三部作があるのだが、
その三枚すべてが今回の光浩時代のアルバム紙ジャケにはボーナス・トラックとして収録された。
『Deep Inside』(85)、『Blue Color Dancer』(85)、
『God Bless The “ Ring “ 』(86)がそれだ。
これは素晴らしい仕事だ!

●YELLOW BLOOD(84)
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光浩が加入しての、第三期ARBの第一弾。
最初に聴いた印象は、POPな曲調が多い割には、
何だか暑苦しくて息が詰まるような(笑)音作り…という印象だった。
ただ、一郎の脱退~サンジ解雇という大きなアクシデント後だったこともあり、
いったいどんなレコードなんだろうという、おそらくファンの不安が混じった期待があった中、
こんな傑作を発表したARBに僕は大きな拍手を送ったものだ。
これだけ粒が揃った曲が並んだレコードはそんなに無いんじゃないかな。名盤だと思う。

注目の光浩のギターも、一郎とは違う…しかも全編魅力的なフレーズで満ち溢れていて、
僕はギターを手にせずにはいられなかった。
実際に「ダン・ダン・ダン」以外のすべての曲をコピーしたし(笑)。
ベーシストは、やはり新加入の岡部滋の他、
ストラングラーズのJ.J.バーネルが二曲に参加しており、
特に「闘い抜くんだ!(FIGHT IT OUT)」でのプレイは僕のお気に入り。

また、この時期のARB…というか凌は、かなりの怒りに満ちた前向きなモード(笑)で、
その辺は当時発刊された『THIS IS ARB』を読むとわかるんじゃないかな。

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さて、ボーナス・トラックの『Deep Inside』。
この、奈良敏博とのコラボであるベースが強力にうなるダンサブルな曲は、
昔からのファンは違和感を持った人もいたかもしれないけれど、僕はオッケーだった。
カッコイイと思ったし、今聴いてもそれは同じだ。代表曲のひとつだとも思う。


●砂丘1945年(85)
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戦後40周年の日本を凌の独自の視線で歌った…ということを、
発表当時に感じていたかというと、僕はNOだったかな。
アタマが悪かったので(笑)、単なるARBの新作という耳で聴いたはずだ。

ジャケットは、鳥取砂丘で有名な写真家である植田正治によって撮影されており、
その物静かな雰囲気と同じく、音も独特の静けさを感じさせる作品となっている。

聴きものは、やはりこの時期を…というか、
ARBを代表すると言ってもいいバラード「AFTER ‘45」だろう。
映画『ア・ホーマンス』の主題歌にもなり、
凌と松田優作との関わりという点でも超重要曲と言える。
アルバム・ヴァージョンも美しいが、シングル・ヴァージョンも捨てがたい。
植田正治が監督したVideo Cripも必見。名曲。

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ボーナス・トラックの『Blue Color Dancer』は、
前作の『Deep Inside』と兄弟のような、これまたダンサブルなナンバー。
僕は未見だが、『血風ロック』という映画の主題歌らしい。


●ワーク・ソングス(86)
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ARBが歌うテーマのひとつであるWORK SONGを集めたコンピレーション。
「ROCK’N ROLLER(美しき宝者たち)」と、
「踊り娘ルシア」という二曲の新曲が収録されていたが、
その他は既に発表された曲ばかりであった。

個人的にはオリジナル・アルバムとは考えていなかったが、
今回の紙ジャケにはこの時期の12inch三枚が分かれて収録されたため、
外せなくなってしまった(笑)。
ここには『God Bless The “ Ring ” 』が収録されたが、
そのカップリング曲である「魂こがして(New Recording)」が聴きものかなぁ。
もちろんオリジナル・ヴァージョンが強力なのは間違いない。
でも、変な表現かもしれないけれど、洗練された光浩ヴァージョンも僕は好きです。
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思い出しました!

自分が聴いてたのって 「砂丘 1945年」迄でした。
光浩が唄った「黒いギター」(でしたよね?)ってカッコイイ曲でしたよね~。
「YELLOW BLOOD」も思い出深い作品です。
当時仲良かったヤツがARBフリークで、光浩加入直後のライヴを何回か観に行ってて、
リリース前に「闘い抜くんだ!」とか聴いたんだっけ。
「ONE WAY TRIP」とかも良かったですよね。
光浩もイイ曲書いてたんですね。

ラ・モスカさん

>自分が聴いてたのって 「砂丘 1945年」迄でした。
何だかんだで、光浩までは違和感無く聴いていたファンも多いんじゃないかなぁ。
私も実際に音を聴いたら、素直にカッコイイと思いましたもん。

>光浩が唄った「黒いギター」(でしたよね?)ってカッコイイ曲でしたよね~
ロックン・ロールです!実際に使用していた黒いギターもカッコ良かったです。

私が観た光浩期のライヴで忘れられないのは、凌が婚約を発表した野音ですね。
音や映像も残っていますが、あれはいいライヴでした。

No title

こんばんは!

今回の記事の中では『YELLOW BLOOD』は

良く聴きました。

BlueさんのARBが大好きな気持ちが
バシッと伝わってきて、感動です。

今後も宜しくお願いします。

ちゅう吉さん

>今回の記事の中では『YELLOW BLOOD』は良く聴きました。
イェーイ! 名盤ですよね。

No title

ご無沙汰です、森山さんを激怒させた「宮城さんと一郎さんの脱退についての発言」が載ってたのが「THIS IS ARB」だったんですよね。この時期は内部が慌しかったせいかあまり聴く気になれなかった時期ですね。

maruhiroya さん

>「THIS IS ARB」
当時、森山が激怒云々という話は知らなかったので、私は特別な思いも無くこの本を読んでいました。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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