仲井戸CHABO麗市 with 片山広明 + たつのすけ monthly CHABO vol.3 「SUMMER IN THE CITY」南青山MANDALA 2008.8.10

このライヴを観ることができて本当に良かった

僕と同じように、こう思ったファンは多いんじゃないだろうか…と帰宅した今、強く感じているが、
演奏云々、メニュー云々といったものを超えた、実にいいライヴだった。

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今回のmonthly CHABOでの恒例となった新曲の披露。
チャボ自身もMCで " 最近は俺にしては曲が生まれているんだ " と話していたし、
実際に過去の2回では数曲が演奏されたのだが、今回は「俺のGet Rhythm 」という1曲のみ。
全体的には過去に発表された…しかも古めの曲の印象が強かったこともあり、
特に本編は80年代中盤…ハッキリ言えばRCサクセション色が強いメニューになっていたように思う。
やっぱり片山広明が共演者というのも、そう思ってしまった理由だろう。
※ちなみに「「俺のGet Rhythm 」もイカシタ新曲でした。新作が本当に楽しみです!

オープニングの「SWEET HOME 南青山MANDALA」で会場を暖めた後、片山さんを呼ぶ。
まず二人で演奏されたのが「カビ」だ。
あまり演奏されない『BOOK』収録曲の中でも、ライヴでは取り上げられる機会がある曲だが、
今回はSAXが加わったということもあってか、実に渋くカッコイイ仕上がりになっていた。
二人だけの演奏だったけれど、まるで目の前でNAKAIDO REICHI BANDが演奏しているかのようだ。

この1曲だけで、今日は凄いライヴが観られそうだぞと期待が高まったが…。
それはその通りになったのである。

たつのすけが加わり演奏された課題曲(笑)の「BLUE MOON」も、いつもとは違った色が着いていた。
前回の早川さんとの共演では、ベースがあるとチャボのギターが活きるなぁと思ったものだが、
結局、上モノはギターひとつになるので、良い悪いで無く、厚味やカラフルさはそんなに強くない。
しかし今回はボトムをたつのすけのキーボードが受け持ち、
そこにチャボのギターと片山さんのSAXが乗っかるので、音の厚みや迫力が出たわけだ。
先にも書いたけれど、バンド並みの音を出していたんじゃないかと思う。

さて、" 片山と演るとエレキを持ちたくなる " とチャボは言っていたのだけれど、
それとこの曲は結びつかなかったなぁ。
まさかこの曲が飛び出すとはなぁ。

何を演ったかというと…

突然、中盤でRCサクセション時代の「セルフポートレート」が演奏されたのです!
これはねぇ、良かったです。本当に良かった。
僕はこの曲を聴くと、何故か西武球場でのRCサクセションを思い出してしまうのだが、
今回も聴きながら西武球場で歌うチャボがアタマに浮かんでいた。
ただ、この曲はRCの西武球場では演奏されていないハズなんだけれどね(笑)。

他に印象的だった曲をいくつか挙げてみます。

まずは、古井戸時代の曲で作品になっていないという「日暮し」。
とってもいい曲でした。
それにしても、同じような古井戸時代の未発表曲は多そうだなぁ。
今後も、少しずつでも発表していって欲しい。

そして2006年の磔磔でのカヴァーのみのライヴで歌われたキンクスの「アルコール」。
あらためて思ったけれど、これは名カヴァーだよなぁ。

『BOOK』からは「BGM」も演奏されました。
これも「カビ」並みに取り上げられる『BOOK』曲だ。
ただ今回の仲井戸&片山ヴァージョンは過去に聴いたものとは違うアレンジで演奏されたので、
新鮮かつ感動的だった。

アンコールでは「打破」までが歌われたのだけれど、実はここで大きな謎解きがあったのです。
以前、『the TEARS OF a CLOWN』の編集というエントリーを書いた際、
その中で、実際に僕が観た野音での様子も含めて「打破」の編集について触れた。
それは「打破」の間奏で片山さんが何らかのトラブルで出てこなかった…というものだったのだが、
実際にその時のエピソードをチャボが明かしてくれたのである。
まさか、20年以上も経ってからこの話を聞くことができるとは思ってもいなかったよ~(笑)。
その「打破」。22年ぶりにSAXソロ入りでバッチリと演奏されました。

そして嬉しかったのが「SUMMER SAMBA」。
ものすご~く大好きな曲なんだけれど、あまりライヴで演奏してくれないのだ。
この曲だけにチケット代を払っても惜しくないという感動的な演奏でした。

     **********

さて、この日は7月14日以降、初めてのチャボのライヴである。
清志郎に関して何らかのコメントはあるのかな…と思って来た人もいただろう。
僕自身も、正直そんな気持ちはアタマの隅っこにあった。
でも、何も触れないのかな…っていう気持ちも同時にあった。
ただ、その割合は8:2くらいである。
今のチャボは僕達に何かを言ってくれるだろう…演ってくれるだろうと思っていた。

本編の中盤で、" 清志郎との共作だ " と言って「ハイウェイのお月様」が演奏された。
意識してのことかわからないのだが、『works』に収録されたCHABO BANDヴァージョンでなく、
RCサクセションのヴァージョンが下敷きにされていた。
その後、片山さんの『キャトル』というアルバム収録曲の「ハレルヤ」をバックに「ハレルヨ」。
次に「Autumn Rain」。この二つのポエトリー・リーディングが続いた。
ここではチャボ自身もギターを弾きながらというスタイルであり、いつもとは違った朗読だった。
そして「You are the sunshine (of my life)」。

「ハレルヨ」で " あきらめないでくれ、あきらめないから… " と熱く叫ばれた後に、
" 君は俺の太陽 " と歌われたのだ。

このメドレー形式での3曲は中盤の…、いや、ライヴを通しての個人的ハイライトでもあった。
何も特別なことは語られずにこの3曲が続いたのだが、
演奏中に会場にいたほとんどの人が思っていたことは、きっと僕と同じだったと思っている。
ちょっとだけ泣きました。

アンコールではチャボの口から清志郎についてハッキリと触れられ、
「コーヒーサイフォン」が『だんだんわかった』収録の同タイトルのエッセイの朗読の後に歌われる。
エッセイの最後は " あんな日がきっとまたいつかあるかな… " で結ばれているのだが、
チャボは " きっとまたあると信じてる " と強く付け加えていた。

「ハイウェイのお月様」に続いての「ハレルヨ」「Autumn Rain」、
そして「You are the sunshine (of my life)」の3曲と「コーヒーサイフォン」。
いくらチャボとは言え、今、清志郎に対する何らかのメッセージやコメントを出したとしても、
それをどう受け取るかは人によって千差万別。
ファンの中でもネガティヴに取ってしまう人だっているかもしれない。
でも、今日のライヴを観て、チャボのメッセージや演奏を聴いて、
ネガティヴに思った人はいない…いたとしても少ないのではないか。
僕は思わなかった。

このライヴを観ることができて本当に良かった。
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テーマ : ライヴレポ・感想
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

本当に行けて良かったです

私も、涙したり、笑ったり、感動したり。
やはり、バンド、という雰囲気を強く感じました。
「今日は、新井田耕三はいないんだよな」って
つぶやいていましたよね。心の中で「呼んで!!」と
叫んでしまいました。

ハレルヤは元々とても好きな曲だったので、嬉しかったし。
とても感動的でした。blueさんが触れられていた言葉も
心に響くものでした。

とても熱い、そして厚い音に包まれた素晴らしい時間、
チャボ、片山さん、たつのすけ、サポート諸氏に
感謝、感謝で帰途につきました。

しばらくです

休暇取ってブラジル行ってました

そして、2年前のある不義理を果たすために、昨日のライブも参加できず
Summer Sambaやったんですね 聴きたかったなぁ、ブラジル帰りなだけに(笑)
清志郎さんのこと、何か触れるかなぁとやはり気になっていたので
知ることができてよかったです ありがとうございました

9月こそは、行きますよ!!

No title

うーん。
詳細なレポ、ありがとうございました。

セルフポートレートですかぁ。
自分は夕暮れの野音を思い出します。
96年だったか・・。
突然この曲がチャボバンドで演奏されてビックリしました。

いろいろな思いあるでしょうけど、秋にはライブが連発で来ますね。
新作のニオイもするし、楽しみです。

ishuto さん

>本当に行けて良かったです
ねぇ、本当にいいライヴでしたよね。

>「今日は、新井田耕三はいないんだよな」って
このコメント、私はチャボは特に意識しないで出たと思うんですよね。
それだけ清志郎とコーちゃんとの再会は特別だったんだってことがわかるし、
あのメンバーで演奏したこと、そしてすることが今のチャボの中で自然なんじゃないかなぁ。
これは素敵なことだと思います、本当に。

>ハレルヤは元々とても好きな曲だったので、嬉しかったし。とても感動的でした。
あそこの流れを何も知らない人が聴いたとしても感動したと思いますよ。
素晴らしく思いが込められた演奏と歌でしたよね。
こういった周りの人たちの思いがきっと力になるはずです。
このライヴの映像と音を清志郎のもとに届けて、観てもらうといいんじゃないかなぁ。

ayako さん

>休暇取って
ここまでは普通で驚きませんが、ブラジル行ってました…って何ですか!
私の想像を超えてました(笑)。

>Summer Sambaやったんですね
念願だったので嬉しかったです。これ、夏のライヴでも演ってくれませんよね~。
以前、駒澤さんとのDuetでは聴けるかな…って思ってたのですが、ダメだったし v-292

>9月こそは、行きますよ!!
来月も楽しみだなぁ。

恭さん

>セルフポートレートですかぁ。自分は夕暮れの野音を思い出します
イントロが、何だかスタジアムでのライヴを連想させるんですよねぇ…。

>突然この曲がチャボバンドで演奏されてビックリしました。
そんなこともありましたっけ?
私はこの曲と言えば、思い出すのは90年の『絵』のツアーかなぁ。

とにかくチャボの今後は期待大ですよ!

そうかそうか。。

それは特別なライブでしたね。。
Blueさんのレポ、とっても伝わってきて、感動です。

君は俺の太陽・・ 信じてる・・。 んー。。感涙。。

nobuさん

「You are the sunshine (of my life)」は元々大好きな曲なのですが、
今回のようなシチュエーションで歌われるとは思わなかったし、
その歌われた思いの強さったら、物凄いものでしたよ。感動しました。

セルフポートレート

素晴らしいライヴだったようですね。
清志郎に対してだけじゃなく、コーちゃん、片山(そしてその他のRC時代の仲間たち)に対する
チャボの深い思いを感じますね。

「セルフポートレート」
90年の『絵』のツアー、俺も強力に憶えてます!(@渋公)
曲中、機材トラブルか何かで演奏が中断してしまい
「いいか、♪見てみろよ、表を♪だぞ」
と言って、そこからやり直してましたっけね。

ラ・モスカさん

いいライヴでしたよ。
ishutoさんもコメントしてくれましたけど、新井田構造はいないんだけど…なんて、
チャボは普通に言ってましたからね。何か嬉しかったですね。

>「いいか、♪見てみろよ、表を♪だぞ」 と言って、そこからやり直してましたっけね。
いやぁ、憶えていますねぇ(笑)。そこでギターを交換したんですよね。
ただ、あれはトラブルではなく、演出だったような気が…(笑)。
あの渋谷公会堂、実は私、最前列で観たんですよ。
そんなこともあり、チャボのライヴでは印象に残っているもののひとつですし、
これまで観たチャボのライヴの中でも、BEST5に入ります。

そうだ!Get Rhythm かっこよかったんだ!

こんばんは。
いいライブでしたね。
俺のGet Rhythm ちゃんと曲名覚えてるのがすごい!
ツアーだと何回も見るうちに曲名がやっと覚えられたりすることもあるけど、
一回聞いただけでは とても無理ですー
でも この曲は かっこよかった!!

ハレルヨもよかったね。
あー 思い出してきた!自分のところにも書き足さねば~

yukoさん

新曲は1曲だけだったからタイトルを記憶できたのかも~(笑)。
何曲も披露されたら、やっぱり忘れちゃうと思います。

でも、チャボのタイトルって憶えやすいよねぇ。しかも簡単なうえ、インパクト大だしさ。
例えばその昔、「いいぜBABY」とか聞いたとき、タイトルの凄さにひっくり返りそうになった(笑)。

ちょっと本題とずれますが

やっぱりあれ、演出ですかねぇ。
あの渋公、俺にとっても特別なライヴでした。
何度も何度もアンコールに応えて、後半は渋公の人にあやまったりしてましたよね(笑)
最後の最後に亡くなったばかりの江戸アケミに捧げると言って「ぼ・く・ら」をやったんですよね。
で、『絵』のライナーの朗読があって、「潮騒」が流れたんだっけ。
忘れられませんねぇ。

ラ・モスカさん

アケミに捧げて演奏された、当時は新曲だった「ぼくら」は感動的でしたね。
最後の朗読のテープが終わった後、泣けて泣けて…っていうライヴでした。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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