KAMINARI/ROOSTERZ -1986-

ルースターズといえば?

この問いの答えのほとんどを占めるのは 間違いなく" 大江慎也 " である。
他には " 1stアルバム "であり、" ロージー "であり" 恋をしようよ "等であろう。
これに、たまに" 花田裕之 "が加わるのだ(笑)。
バンドが88年に解散してしまった今となっては、
残念ながらこれは永遠に言われ続けていくのである。

さて、僕がこの質問を受けたらどうか…?
もちろんルースターズといえば花田裕之と下山淳であり、何といっても『KAMINARI』だ。

大江在籍時のルースターズを否定するわけでは無い。
それどころかデビュー時から大好きだったバンドだ。
ただ、冷静に考えて、大江期のみが語られる現状は大嫌いである。
メンバーも、その音も違うのだから比べるのは意味が無いかもしれないが、
それなら大江期しか語られない現在の風潮にだって納得できない。
せめて僕のようなのがいないと、ルースターズは歪な形で伝わっていってしまう。
余計なお世話だが(笑)。

『KAMINARI』は大江脱退後の二作目だ。
前作の『ネオン・ボーイ』は花田流POPさが爆発した名盤だと思うが、
ルースターズらしい音の強さは感じられなかったのが不満だった。
そこへ登場したのがこのアルバムである。

二本のギターとリズム隊が剥き出しになっている。
ホッピー神山によるキーボードに華やかさを感じる瞬間もあるが、良く聴けばラフな音だ。
そこへダメオシに捨て台詞を吐いているような花田のヴォーカルがのるのだ。
この音をカッコイイという言葉以外で形容することは不可能だよ。
まさに骨太なロックが全編で鳴っている。

下山淳のギター・プレイも素晴らしい。
一曲目の「Oh! My God」なんて単なる3コードのロックン・ロールである。
それがこんなにスリリングな曲になっているのは彼のギター・ソロのおかげだろう。
イントロ(これは花田のプレイかな?)の何気ないフレーズ。
ここから既にルースターズが全開。
ストーンズ・タイプのギターにしかカッコよさを感じないような小僧は今すぐ考えを改め、
こういったギターの凄さを認識しなさい。

そして間奏のギター・ソロだ。
凄い。
下山淳の数あるプレイの中で、僕がいちばん好きなものがこれだ。
こんなにカッコ良くスリリングなギター・ソロは聴いたことが無い。

アルバムの冒頭からこのテンションなのだ。これが最後まで続くのである。
しかも中盤には下山自身の作である「Warm Jetty」というドPOPな名曲が姿を現す。
彼はヴォーカルもとっているのだが、それはファルセットなのだ!

『KAMINARI』に付けられた宣伝コピー。
それは「ルースターズがロックン・ロールをレイプした」というものだった。
何だか良くわからんが、ニュアンスは伝わってきた。

当時、日本コロムビアに友人がいて『KAMINARI』のポスターをもらった。
そのコロムビアは、音楽雑誌に「R」が共通していた(?)というだけで、
ルースターズとレッド・ウォーリアーズ(1st!)を並べた広告をうっていた。
いい時代であった。

CIMG3697.jpg CIMG4450.jpg

いまだに良く聴くアルバムだし、個人的には本気でルースターズの最高傑作だと思っている。
それにしても、僕のようなルースターズ・ファンは何人くらいいるのだろう?


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先日花田さんは観て来たのですが(笑)

未だジプシーズライブを生で観てないとしても
もう私は「大江ルースターズ」「花田下山ルースターズ」
全く別のバンドである!と痛感しました。
もうファン層から違いますね、どーでもいいんですが
花田さんファンも、LOSER?別に。ってどうなんでしょ、とかw
大江さんも、張り切り過ぎて本人体調不良、夏のイベントは
疲労困憊でもうヤダ、と花田さん嘆いてたと風の噂ですが

KAMINARIはルースターズ名義じゃなけりゃ良かったのに
これはもうタイミングやら何やら悪過ぎましたね、勿体無い…
NEON BOYはアレなんですが、KAMINARIって当時から
多分みんなマトモに聴いてなかったんじゃないですか?
大江神話を持ち上げ過ぎは食傷気味です、怖いですよ違う意味で

因みにこれもポツリ情報ですが、三宅くんの企画で、関東エリアで
キヨシロー飛び入りライブ予定が夏にあったとか!
キャパが50人のレストランです。三宅君=下山さんの絡みが
あるなら、その紹介で花田さんがライブやり出したそうで
何だか、三宅君は色んな処で出て来ますね、ある意味功労者w

Anilineさん

>「大江ルースターズ」「花田下山ルースターズ」全く別のバンドである!
そうなんですけど、残念ながら同じバンドなんですよね。

今更ですが、「ネオン・ボーイ」からバンド名を変えて、
まったくの別バンドとして活動再開すればよかったのでは…と思います。
解散後のロッキング・オン・ジャパンでのインタヴューを読むと、実際に下山はそのつもりだったらしいし。バンド名もいろいろ出たそうで。中には「ゼロ」っつーのもあったらしい(笑)。

>多分みんなマトモに聴いてなかったんじゃないですか?
私はアルバム「DIS」から、もう既にまともに聴かれていなかったと思いますよ。
「DIS」ツアーでの客の盛り上がりは異常です。
あのアルバムの曲であんなにノレるわけが無いのに、客席はデヴュー時と同じような状態でしたから(笑)。「パラノイアック・ライヴ」のヴィデオを観ればそれがわかりますよ。
演ってる曲は「SAD SONG」なのに、客のノリは「テキーラ」(笑)。アホですね。

結局は、大多数のファンは大江がいりゃ、何でも良かったんですよ。

>「DIS」ツアーでの客の盛り上がりは異常です。あのアルバムの曲であんなにノレるわけが無いのに、客席はまるでデヴュー時と同じような状態でしたから(笑)。「パラノイアック・ライヴ」のヴィデオを観ればそれがわかりますよ。演ってる曲は「SAD SONG」なのに、客のノリは「テキーラ」(笑)。アホですね。

・・・完全にそれアホですやん(笑)
当時「パラノイアックライブ」映像で観た時は単に奇をてらった
パフォーマンス的ショーだと思ってました。そんな時代でしたし
でもBOXにDVDは入ってましたが、観れないんです、私も精神科入院歴が
あり、フラッシュバック起こりそうで、精神衛生上避けてます

確かに今年完全復帰した大江生ライブ、震えましたよ、完璧でした
まぁソロでは初のライブ(インストア)だったのはあるでしょうが。
期待膨らませてたら案の定限界無視でダメダメになるばかり…
でも「甘やかしちゃダメ~」とファンとして本気で思います

確かに大江幻想?が強すぎて後期ルースターズの話題なんて
出て来る事すら滅多にないですし。私も恥かしながら中~後期の
ルースターズと大江ルースターズが同じだとは気付かなくて(笑)
だから逆に良かったとは思ってますよ。別のバンドだと割り切れますし

「SadSong」でテキーラのノリってどうやったらそうなるんですか(笑)

下山さんが嫌われる理由も理解しつつKAMINARIは名盤です
ジプシーズで確認してみたいんですが(@タクタク)検討中です
(昨日、やっと京都のCHABOチケット到着しました)

Anilineさん

>「SadSong」でテキーラのノリってどうやったらそうなるんですか(笑)
まぁ、例えとしてこの曲を挙げたんですが(笑)。
あのヴィデオ、一曲目が「I'M SWAYN' IN THE AIR」ですよ。
なのに、いきなり客席は「RHAPSODY」ですから v-292

今観てみました

「パラノイアックライブ」&「DIS」ツアー映像、先程捜索の末見付けましたので
怖々と観ました。

…えっと、編集のお粗末さもさる事ながら、客席の皆様
みんな音、聴いてないですね、パフォーマンス観に来てるし…
「Case of insanity」、完全な見世物…

でもご安心下さい、カラオケ(UGA)にあるのは
半数以上Z時代の曲ですから(安心するところじゃない?)

大江さんは忘れかけた頃、ひょっこり出て来てカッコいい曲
やれる筈なんで、こち亀の日暮さんとして見守っていきます(笑)
そして何よりも、ルースターズを支えた下山さんについて
どうか数少ない中、評価し続けて下さいBlueさん!
山形出身(でしたっけ?)な下山さんだから故の態度や距離感等
その辺りがポイントでしょう、大江さんはタップリ語られて
お腹一杯ですし、もう次行きましょ、とv-227v-228
7月の新宿ロフトもこんな感じでしたけどね、ニューアルバムでの
盛り下がり方なんて…。本人やる気満々なのにアレはちょっと…

Anilineさん

>「パラノイアックライブ」&「DIS」ツアー映像
ただ今、私も久しぶりに観ています(笑)
とにかく大江がまともに歌っていないのが画面を観りゃ一目瞭然なので、
ヴォーカルを後からかぶせているからめちゃくちゃなんですよね「パラノイアック・ライヴ」。
これなら、まったく編集無しでありのままを観せるか、いっそ発売中止にすべきでした。

>「Case of insanity」、完全な見世物…
これは本当に恐ろしい映像です…。

フォローするわけじゃないけれど、私は1stから「インセイン」までも大好きですからね(笑)。

KAMINARI は そりゃ 日本のロックアルバム
最高傑作のヒトツです。
間違いなく自分の一番聞いたアルバムです

「ダーククリスタル」の下山ソロは今でも泣けます
RCや初期パンクで目覚めた自分のアイデンティティがこのKAMINARIによって覚醒した感じすね。

ルースターズ はs でも z も好きですが
この傑作に出会えた喜び
あれからずっと今も 花田 下山 両氏の醸し出す音に反応しまくってます

アサヌマさん

>KAMINARI は そりゃ 日本のロックアルバム最高傑作のヒトツです
偶然、今日の会社帰りに聴いてきましたよ。
スキが無い傑作ですよね。

>「ダーククリスタル」の下山ソロは今でも泣けます
この曲はライヴが凄かったです。
テンポがスタジオ・テイクよりもスローで、下山のギターもグシャッとした歪みで最高でした。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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