中島みゆきコンサートツアー2007/ 2007.12.18 東京国際フォーラム

運良く、今回のツアーは3回も観ることができた。
しかも、それぞれのライヴは1ヶ月ごとの日程だったので、
ツアーの流れに沿って音の変化も確認できる。
偶然だけど、結果的にこの日程で観られたのは最高であった。

まずは10月4日の大阪フェスティバルホール
ツアー2日目だったのでほとんど初日であった。
バンドの音はともかく、ステージでのMCもまだ手探り状態だったと思うし、
何より中島みゆき本人の出来がまだまだであった。
実際に歌いだしの歌詞を間違えて演奏をやり直すというシーンが観られたのだから。
それでもライヴ初体験であったこともあるだろう。
僕にとってはとても感激したライヴだった。

次に11月5日の東京国際フォーラム
大阪とは違ったメニューの日に当ったのも嬉しかったし、席も良かったということもあったけれど、
歌われる曲がすべてドラマチックに感じられた感動的なライヴだった。

ところで、このツアーは映像作品化されることが決定している。
単なるライヴ作品なのか、
それともドキュメンタリー的な要素も含まれてのものなのかは現時点ではわからない。
ただ、収録時間などは未定ではあるが、2枚組で2008年6月発売ということが発表された。
2枚組ということは、僕が期待しているドキュメンタリー的な作品になる可能性は大いにあるわけだな。
楽しみである。

さて、12月18日の東京国際フォーラムに行った。
映像作品になるということは、その作品の軸となるライヴ収録日があるはずだ。
それはどこでいつなのか…と思っていたが、何と客席にカメラが入っていた。
ということは、今日がその日なのか!?

ただ、この日のライヴを観て感じたのは、その収録日による気合い云々というよりも、
中島みゆきの<はみ出し加減>であった。

こういう表現はどうかと思うし、
もちろんバンドや中島みゆき本人が手を抜いたり、差をつけたりなんてしていないけれど、
実際のところツアーは収録日に向かってのリハーサルも兼ねているわけである。
だから、歌詞はもちろんMCや演奏などすべてがパッケージ化され、
それを忠実に実施していったはずだ。
だから、こういった視点で振り返ってみると、過去の2公演は、
決して中島みゆき自身が、その枠からはみ出すことは無かったと感じている。
だから歌詞の発音ひとつ取っても、かなりハッキリと歌っていたように思う。

18日で僕が感じた<はみ出し加減>は、その中島みゆきのヴォーカルとMCだ。

まずMC。
話されたことは基本的に同じ内容だったが、
この日は素で話しているような瞬間も少々感じられたし、何よりもMC自体が長かった(笑)。
過去に観た2回よりも、確かに長かったように思う。
ライヴの流れを断ち切ってしまうんじゃないかと思える瞬間もあったくらいだ。

次にヴォーカル。凄かったと思う。
僕には、今夜の彼女自身の感情そのままを歌に出していたように思えた。
前半から感じたのは、何だか歌詞が聴き取りにくい箇所があるなぁということ。
席の問題なのかとも思ったけれど、ライヴが進むにつれてそれがどうも違うような気になる。
中島みゆきが歌に強弱、緩急をつけているようなのだ。

例えば「1人で生まれて来たのだから」。
この曲の " ジャスミン " という歌詞。
過去の2回は、歌の最初から " ジャスミン " とハッキリ聴こえたと思うのだが、
この日は " ぃや~すみ~ん " みたい(笑)に聴こえるところもあった。
僕だけかもしれないが、それだけの変化が感じられたのである。

簡単に言えば、この日のライヴは彼女が歌いたいように歌っている…ということになるだろうか。
収録日だからと言ってこじんまりとまとめてしまうのではなく、
自由に歌いたいように歌ったんじゃないだろうか…というところに凄さを感じたし、
その部分が<はみ出して>いるように思えたのだ。

そんなヴォーカルで歌われた「命の別名」や「ファイト!」「地上の星」なんて圧倒されちゃったよ。

僕は、中島みゆきの歌が個人的な思い出や出来事に結びついている事はほとんど無いので、
その意味では曲を聴いただけでココロが動くということも無いのだが、
歌が持つ力と、その世界を表現するヴォーカルだけで、いつも簡単に吹っ飛ばされてしまう。
それはライヴだと更に倍増する。
音楽の力だけで、十分に人を感動させるだけのものが放たれていた。
「ファイト!」では、不覚にも涙がこぼれてしまったよ(笑)。

ヴォーカルだけでなく、アンコールの「背広の下のロックンロール」では、
" うまく化けてるね " や " 静かな人に見えるよ "
という歌詞を歌いながら客席を指差すという姿も観られた。
こういったアクションは実にDVD用っぽい気もするんだけど、
やはり変化があったからじゃないのかなぁ…と思いたい。
でも、実は毎回のことだったのかもしれないな。単に僕が気付かなかっただけかも(笑)。

そうそう、僕自身の好みもあるけれど、
日替わりメニューの3曲は「with」「ホームにて」「命の別名」のほうが、
「EAST ASIA」「蕎麦屋」「糸」よりも、ライヴの流れから行って感動的になっているような気がする。
この日は前者で、このパターンを観るのは二回目だったから、余計にそう思ったのかな。

とまぁ、ここまで勝手な憶測も含めての感想になったけれど、
このツアーは古くからのファンも新しいファンも、
何度もライヴを観続けているファンも初めて観るファンも、
全員が100%では無いにしろ満足できるライヴだと思う。
更に『プロジェクトX』以降のおぢさんファンがいるとするならば、
十分そういった人達にも向けられたメニューだったろう。
ラスト・ナンバーが「背広の下のロックンロール」というのは、明らかに意味があるはずだ。

映像作品が今から待ちきれない。
中島、すげぇ!
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DVD楽しみ!!

こんばんは。
Blueさんのレビューを待ちかねておりました。
「はみ出し」という表現でBlueさんのおっしゃりたいこと、凄くわかります。
フレアみたいなもんですよね。
MCの暴走は、「野放し」みたいな感じですよ、あれはw

※広島2日目に「静かな人に見えるよ」で指差されました(幸福な錯覚w)

ne_sanさん

>「はみ出し」という表現
うまい表現が見つからなかったんですが…。
本心は「もっとぶっ飛んじゃえばいいのに」とも思うんですよね。そんな歌も聴いてみたいし。

>MCの暴走
他の人はどう感じたんだろ? 長かったですよ、話(笑)。
その分、トータルでも3時間近かったんじゃないかな。

>広島2日目に「静かな人に見えるよ」で指差されました(幸福な錯覚w)
あ~やっぱりやっていたんですね(笑)。気付いていなかっただけか~ v-292

DVDは、いったいどんな作品にしてくれるのか…。楽しみですね。

ふたたびお邪魔します。

ぶっ飛んじゃった歌唱といえば、
Love or Nothing ツアーの「ファイト!」が有名ですね。
私も音源でしか知りませんが、
「暴投なのにストライク」という反則技でした。

MC好きなので気になりませんでしたが、ツアー後半から三時間弱というのが普通らしく。
ほぼ1時間はしゃべってるはず、と思いますw

ne_sanさん

>Love or Nothing ツアーの「ファイト!」
>「暴投なのにストライク」という反則技
話としては知っているのですが、実際にどんなヴァージョンだったかがわからないのがもどかしいです。
アタマの中で限りなく想像が広がっていきますね(笑)。

良く、過去のセット・リストを見て、そのシーンを想像してみたりするのですが、
この時の「ファイト!」を筆頭に、他にも当時に観て、聴いてみたかった曲がありますよ。
例えば、次の3曲が体験したかったBEST3ですね。
●86年『歌暦 恋唄』での「まつりばやし」。ライヴ・アルバムから漏れたのはとても残念です。
●84年『明日を撃て!』でラストに歌われた「夜曲」。
●81年『寂しき友へⅡ』の本編ラスト「うらみ・ます」。

お~

blueさん、今年たくさんみゆきさんのライブ行ってますね!
"はみ出し加減"ってなんとなくわかるような気がするな。
中学生や高校生の時一人で行った時も、MCになると素だったように思います。
ああ、でもその頃より一段とパワーアップしてそう。
久々に見に行きたいなあ。
でもチケット取るの難しくないですか?

nobuさん

>中学生や高校生の時一人で行った時
私はこの時代に行ってませんからねぇ。今更ですが、nobuさんが羨ましいですよ。

>でもチケット取るの難しくないですか?
今でも入手し難いと思うんですが、今回の私は運が良かったんです。
3回のうち1回が抽選に当って、後の2回は、何と一般発売で取れたんですよ。
電話とネットで取れたんですからね。ホントにラッキーでした。

No title

おおおお

思い出しますぅ

フェス
フォーラム
広島の3回行けました

この3つでは
広島がダントツでしたぁぁ

ちなみにwithとアマは
イントロから鼻水、涙腺崩落致します。

>中島みゆきの歌が個人的な思い出や出来事に結びついている事はほとんど無いので

ビンゴだわぁぁ


かっぱさん

> この3つでは広島がダントツでしたぁぁ
おー、そうでしたか!
私は東京以外は大阪のみしか観たことがありませんが、
他の街でも是非ライヴを体験してみたいですねぇ。

> >中島みゆきの歌が個人的な思い出や出来事に結びついている事はほとんど無いので
> ↑
> ビンゴだわぁぁ
かっぱさんも同じですか?
十代の頃に聴いていた割に、みゆきは重要な場面では登場しませんでしたよ(笑)。
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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