狂熱のライヴ/レッド・ツェッペリン -2007-

中学三年の時、僕はジミー・ペイジになりたかったのだ。

小学校五年生の頃から洋楽ロックに興味を持ち始め、
中学にかけて実際に色々と聴くようになるのだが、もちろん当時の僕にはお金なんて無い。
お小遣いを貯めても、精々LPレコードを一度にニ枚買うのがやっとである。
しかも、これは必死でお金を貯めた結果である。
そんな当時の僕が、どうして色々な洋楽ロックのレコードを聴けたのか。

ひとつはFMラジオのエア・チェック。
ラジオは本当に重宝していた。
特に有名なアーティストの特集は欠かさず聴いていたし、可能な限り録音していた。
もうひとつは、友人のお兄さんやお姉さんたちである。
音楽好きの友達の、上の兄弟姉妹は、やはりほとんどが音楽好きであり、
家に遊びに行くと、ジャンルは様々であるが聴きたいレコードがわんさかとあった。
よって、それを聴かせてもらったり、まれに貸してもらったり、
カセット・テープに録音してもらったりしていたのだ。

例えば、僕にRCサクセションを教えた張本人のT君の家は、
ニューミュージック、フォーク系のレコードだらけであった。
お兄さんがフォークのファンで、実際に新宿でギター片手に歌っていたらしい。
吉田拓郎やかぐや姫、岡林信康に泉谷しげるなど、
この辺はすべてT君家から教わったようなものである。
また、後に一緒にバンドを十年もやることになるO君のお兄さんからも、
NSPや風、アリスなんかを教えてもらった。
このように日本のアーティストが多かったのだけれど、
そんな中にも、洋楽ロックのレコードがたくさんある友人の家もあったのだ。

レッド・ツェッペリンを初めて聴いたのは、やはり後に一緒にバンドを組むことになるS君の家だった。
S君のお姉さんは渋かった。見た目は全然ロックじゃないのに。
おかげでS君が聴く音楽も、当時の僕からしたらかなり大人なロックに感じたものだ。
S君の家で聴いたのは、ローリング・ストーンズの『ブラック・アンド・ブルー』。
ロッド・スチュワートの『アトランティック・クロッシング』。デヴィッド・ボウイの『ロウ』。
イーグルスの『呪われた夜』。そしてレッド・ツェッペリンの『聖なる館』。
12~13歳あたりの小僧には刺激的な音ばかりであった。
中でも、きっとこれが本物のロックなんだろうと思っていたのがストーンズとツェッペリン。
当時はその良さが全然わからなかったが、
これがわかれば一人前のロック・ファンになれるんだと変な思いを持っており、一生懸命に聴いていた。

中学三年になった頃は、既にツェッペリンもストーンズも普通に聴くようになっていた。
そして僕はバンドを組むためにエレキ・ギターを手にする。
初めて買ったエレキはレス・ポール・モデルだった。
キッスのエース・フレーリーが使用していたこともあったが、
これを選んだいちばんの理由はジミー・ペイジである。
当時の僕の部屋に貼ってあったポスターは、ビートルズとジミー・ペイジ。
レッド・ツェッペリンではなく、ジミー・ペイジのポスターだった。
そのポスターを毎日のように眺めながら、
「高校生になったら髪を伸ばしてパーマをかけ、俺はジミー・ペイジになる!」と思っていたのだ(笑)。
そんな僕の前に現れたのが、RCサクセションである。
時は中学三年の冬。
この出会いが無ければ、いったい僕はどうなっていたのだろう。

     **********

あまりにも有名なレッド・ツェッペリンの映画。『狂熱のライヴ』が生まれ変わってDVD化された。


/ ワーナー・ホーム・ビデオ(2007/11/21)
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過去にVHSのヴィデオ、レーザー・ディスク、DVDの各フォーマットで何回観たかわからない。

CIMG6456.jpg CIMG6457.jpg

それでも今回買ってきてすぐにDVDプレーヤーにセットする。
真っ暗な画面に時折カメラのフラッシュがたかれる。
そこにボーナムのドラムが切り込み、照明が点くと同時に腰を振るプラントと、
左から軽やかにステップを踏みながら現れるペイジがステージ後ろから映し出される。
この鮮烈なオープニングはいつ観ても興奮してしまう。
プレイ・ボタンを押したら最後、結局終りまで通して観てしまった。

以前のDVDと比べたら、音質はまったくの別物と言えるくらい向上している。
DTS 5.1サラウンドで聴かなくとも、凄い迫力だ。
特典映像も必見なのは当たり前だが、とにかく圧倒的なライヴ・パフォーマンスに改めて感動だ。
でも、そりゃそうだ。演奏しているのはレッド・ツェッペリンなのだから。

あぁ、おかげでしばらく観ていなかった『LED ZEPPELIN DVD』まで引っ張り出してしまった…。

CIMG6458.jpg
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LZに“幻惑されて”

30年以上経ちます。笑

音質、そんなに違いますか!
気にはなってたのですが、未見未聴でして。

ツェッペリンはたぶん人生で一番聴いた(聴いてる)バンドです。
聴いてる期間の長さ・回数の多さの両方において。

彼らのアルバムを手に入れたのは、ⅠとⅣを同時にテープで買ったのが初めてでしたが、
Ⅰはテープが擦り切れたし、Ⅳは伸びてぐにゃぐにゃになりましたから。
(テープ知らない世代には分からないかも?)

蘭芳さん

>LZに“幻惑されて”30年以上経ちます。
>ツェッペリンはたぶん人生で一番聴いた(聴いてる)バンドです
まぢですかー!?  意外だー(笑)。でも、この共通点は嬉しいなぁ v-290
それにしてもテープというのが渋い!私はテープ世代ですのでわかります(笑)。

>音質、そんなに違いますか!
CDは、最近出たベスト盤を含めて聴いていませんのでわかりませんが、DVDは全然違いますよ。
特典映像も必見ですので、是非、観てください。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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