仲井戸CHABO麗市 Online Acoustic LIVE 2020 [ソロアルバム1枚を全曲演るライブ Vol.4] 南青山MANDALA 2020.11.7

シリーズも4回目。
この夜に取りあげられたのは『GREAT SPIRIT』。

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アルバムの発表は1997年。
当時は4年ぶりのフル・アルバムだったから、盛りあがった。
所属レコード会社も、チャボには珍しくパンフレットを作り、
さらに、こんなコピーまでが躍った。

  仲井戸"CHABO"麗市、新BAND結成!
  魂の言葉と大地の歌、ぶ厚いNEW ALBUM

ちなみに、ここにある新BANDというのは、
たつのすけ、河村カースケ、早川岳晴との新生チャボ・バンドだ。

「いつか笑える日」や「冬の日」の古井戸時代の曲や、
1990年、『絵』を発表した後のツアーで演奏された「ぼくら」など、
新旧のうち旧曲のほうが重要な位置を占めているけれど、
新作としての違和感がまったく無い。
その理由は、おそらくこの時期のチャボのフィーリングだ。

  抱え込むことはどんどんヘヴィになっていくけど、
  それを表現として出すときに、それをそのまま出すか、
  それとも太陽の大きさを描くか…
  今は後者を選ぶ

この発言がすべてを表している。
作品としての出し方が変わった。
しかし、チャボ自身は何も変わらず…どころか、
よりヘヴィになっていったという発言もしていたから、
作品が独特な表現になっていたのは、当然なのだろう。

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3rdの『DADA』が実質的な1stアルバムだと僕は思っていたが、
今回のライヴで見方が少し変わったかもしれない。

僕にとっての『DADA』は、
それ以前、それ以後の言い方ができる重要作だったのだが、
『THE仲井戸麗市BOOK』から『絵』。
あいだに『麗蘭』を挟んでの『DADA』。
そして『GREAT SPIRIT』。
この流れを今回のライヴ後に振りかえると、
新たなチャボの始まりは、麗蘭を経ての『DADA』ではなく、
『GREAT SPIRIT』ではないか…と思った。

その理由は、歌われた曲たちが、
抱え込むヘヴィなことを、そのままではなく太陽を描くように出すこと…を、
まさに証明していたようなライヴだったからだ。

『DADA』の曲は、たとえそこに変化を感じてはいても、
90年以前のチャボを思い起こさせる。
しかし『GREAT SPIRIT』にそれはない…と思った。
音楽は太陽の大きさに向かっている。
今のチャボの原点は、ここかもしれない。

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ライヴでは、意識していたか否かはわからないが、
感情を込めがちな曲を、あえてそうせずに歌っていたのではないか。
でも、だからこそ曲の姿が浮かびあがっていたように思う。
終盤の「Song for you」「いつか笑える日」「ぼくら」は、
おかげで曲そのものの魅力を感じ取ることができ、
こちらも感情を揺らすことなく、良い意味で素直に曲を楽しめた。

特に白眉だったのは「いつか笑える日」。
自身で弾いたであろうバッキングのギターをリズム・マシンにのせて、
いわゆる簡単なカラオケを流し、
そこに生の歌とギターを重ねて演奏したのである。
イントロがピアノではなくギターになった。
たったこれだけのことの効果は、この曲に限っては最大級になる。
それはオリジナル・テイク…要するに古井戸が姿を現すからである。
ギターに導かれてチャボがイントロにフレーズを重ねた瞬間、感動した。

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次回は今年最後の無観客配信ライヴということだ。
このシリーズで取りあげるアルバムは、
チャボはこだわりや特別な意図もなく、発表順と決めている。
次は『My R&R』だ。

まだ『TIME』と『CHABO』があるとはいえ、
ソロアルバム1枚を全曲演るライヴ、
いったんはひと区切りと捉えても、いいかもしれない。
ここまで書いてきたようなポジティヴなフィーリングを、
チャボなりにアップデートさせながらの活動の先に、
ハッキリと " 肯定 " をテーマに発表した作品が『My R&R』だ。
今年を締めくくるに相応しいライヴになることだろう。
今から楽しみだ。
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