「マイ・ラスト・ソング・カジュアル IN シモキタザワ」久世さんが残してくれた歌 番外編 本多劇場 2020.10.17

これまでのようにバッチリ決められた演出や構成ではなく、
二人が話していたように、気軽な感じで演れたらということで、
カジュアル、番外編とタイトルされたようだ。
逆に言えば、今回はカジュアルというテーマで固めたことになる。
それは功を奏していたと思う。
リラックスした雰囲気での進行もあり、『水曜劇場』の久世ドラマの、
とりわけ楽しい部分が浮かびあがっていた。
かつ、使われていた曲がドラマにとって効果的だったことはもちろん、
音楽としても普遍的な名曲であることも証明されただろう。

曲は『時間ですよ』『時間ですよ 昭和元年』、
そして『ムー』『ムー一族』から取りあげられていた。
『寺内貫太郎一家』からピックアップされなかったのは残念だが、
それは終演後に知ったことで、通しては満足な選曲。

小泉今日子が、朗読とトークに徹していたこれまでと異なり、
歌うという嬉しい予想外の展開。
さらにmarino、岩坂遼がここに加わったことで、
音楽側に針が振れた過去にないバランスだったのではないか。
これまで以上に音楽…ライヴ的な印象だった。

浜田真理子と小泉今日子による「昭和枯れすゝき」のデュエット。
marinoのサックスが効果的だった「お化けのロック」。
岩坂遼を加えた全員での「世迷い言」。
さらに「しのび逢いのテーマ」での寸劇(笑)。
聴きものはたくさんあったけれど、白眉は「裏町マリア」。
主旋律のメロディに賛美歌をぶつける構成なのだが、
marinoが担当した賛美歌部分と浜田真理子の歌の絡み合いが絶妙で、
町田義人のヴァージョン以上の魅力に溢れていた。
この1曲だけはマイ・ラスト・ソングの場だけではなく、
浜田真理子とmarinoの二人が、
長いライヴ・ツアーを経てたどり着いたひとつの完成形だったと思う。
この場でそれを体験できたことは嬉しい。

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2008年から始まったこの舞台は今年で12年。
マイ・ラスト・ソングは、その都度で設定されるテーマで色付けがされてきたが、
第1回から立つ不動の柱を残しつつ、毎回が新機軸でみせてくれる。
よい曲を聴かせたい、広げたい、伝えたい、そして残したい。
見え隠れしていたこのテーマは、今はもうハッキリと見える。

浜田真理子と小泉今日子のライフワーク。
新しいアイデアも二人にはすでに浮かんでいるようだ。
ぼくも追いかける。
次回も楽しみに待ちたい。

     **********

<公演日程>
10月16日(金)19:00
10月17日(土)14:00/17:00

<上演時間>
約60分

<劇場チケット>
ローソンチケット https://l-tike.com/asatteforce/ (Lコード:31440)
一般:¥6,000(前売り・当日共/全席指定/税込)
U-22:¥2,000(当日指定席引換券/枚数限定/要身分証明書提示/税込)

<配信チケット>
Streaming+(ストリーミングプラス) https://eplus.jp/asatteFORCE/
(販売期間:9月24日(木)12:00から10月31日(土)21:00迄)
配信:¥3,000

<演出>
佐藤 剛

<構成>
佐藤利明

<出演者>
(唄・ピアノ)浜田真理子 (朗読)小泉今日子 / 岩坂 遼 Marino

久世光彦が10年以上書き続けたエッセイをテキストに唄と朗読によるライブ。

2008年より続けている浜田真理子と小泉今日子のライフワーク。

演出家として「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」など数々の名作ドラマを送り出し、
文筆家としても活動していた久世光彦 が人生の最期の刻に聞きたい唄をテーマに
14年間書き続けたエッセイ『マイ・ラスト・ソング』を小泉今日子の朗読、
浜田真理子の唄とピアノで受け継ぎ伝えるステージ。
懐かしい昭和の名曲、久世光彦が綴った歌への想いを、
今回は番外編としてどんな世代にも気軽にお楽しみ頂けるカジュアルモードでシモキタザワよりお届けします。

<久世光彦>
1935年−2006年。東京大学文学美術史学科卒後、TBS入社。
演出家として『時間ですよ』、『寺内貫太郎一家』等、数多くのドラマを手がけた。
1993年、向田邦子ドラマシリーズ『女正月』(TBS)で芸術選奨文部大臣賞を受賞。
2003年『センセイの鞄』(WOWOW)で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
著書『一九八四年冬―乱歩』第七回山本周五郎賞受賞を受賞。

<浜田真理子>
1998年1stアルバム『mariko』でデビュー。
各地でのライブ活動を中心に、アーティスト、映画、ドラマへの楽曲提供も多数。
2014年エッセイ集『胸の小箱』が第1回島根本大賞受賞。
全国の熱いファンに支えられ歌の旅を続けている。
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