Welcome Home!! / 麗蘭 -1991-

切なく、もの悲しささえ漂うメロディ。
アコースティックなワルツ。
雨の京都。
滑り込んでくる車から降りたメンバー達が磔磔の入口へ消える。
『Welcome Home!!』のタイトルと麗蘭のロゴが浮かぶ。
モノクロームの映像。
まだナチュラル・カラーだったCHET ATKINS SSTによるイントロのリフが被さってくると、
一転してブルーな照明の中に、仲井戸麗市と土屋公平が現れる。
右手にはめられたリスト・バンド。
ベレー帽。
譜面台。
そしてパイナップルのアロハ・シャツ…。

麗蘭の1stツアー、京都は磔磔のステージを収録した映像作品、待望のDVD化だ。


/ Sony Music Direct(2007/10/10)
Amazonランキング:1010位
Amazonおすすめ度:


この作品が世に出た91年9月の時点では、まだ1stアルバムは無い。
よって、これが麗蘭の作品としては初めてのものであった。
何度か書いたが、僕は発売日にこのVIDEOを買い、その日は徹夜で夜通し観ていた。
あまりの演奏の凄さと素晴らしさにぶっ飛ばされ、歌われる曲に感動し、
本気の仲井戸麗市の怖さに圧倒されて泣いた。
RCサクセションが無くても大丈夫かもしれない…と思った。

僕はこの1stツアーを、まだ序盤の仙台で観ている。
今では断片的にしか思い出せないそれであるが、いくら記憶を振り絞ってみても、
映像作品として届けられた磔磔での麗蘭は、僕が観たものとはまったく違う姿だった。
バンドというものは、ツアーが進むに連れて、
こんなにも成長(と言っていいのか)するものなのかと言うことを思い知らされた。
間違いなく最初期の麗蘭、最高の瞬間が収められた作品だと思う。

収録されている曲は、既に麗蘭クラシックスばかりだ。
「新宿を語る(冬の編)」のように、後にチャボのソロで発表された曲もあるが、
ここで聴かれるのは既に完成形だ。
また、「蜜の味」や「届かぬラブレター」などは、
当時のスライダーズ・ファンには嬉しいプレゼントだったろう。
しばらくはこれでしか聴くことができなかった「ヒッチハイク」と「シャスターデイジィー」も、
個人的にここでのライヴ・ヴァージョンが最高だと思っている。

そして「ミュージック」。
映像では日比谷野音や日清パワーステーションでの模様がインサートされており、
ただでさえ感動的な曲なのに、更に沁みる編集がされている。

チャボのMCが、まだRC時代に演っていたソロ・ライヴのまんまなのが、
今観ると時代を感じて新鮮。
蘭丸もさすがに若いな。
ただ、チャボは本当に変わらない(笑)。16年前だぜ? 妖怪ちゃうか(by 内田勘太郎)。

久しぶりに通して観たが、「冷静に観られるかな?」なんて思っていたのが大間違いだった。
当時のエピック麗蘭担当の方も書いているが、本当にあの日にタイムスリップ…だ。
正真正銘の「音楽の魔法」が詰まっているとも書いているが、僕も同感。

さぁ、あの日の京都へようこそ。Welcome Home!!

最後にオマケ。
ここでの「ミュージック」についてちょっとしたネタを。

編集ではイントロが始まってすぐに、映像がモノクロの別会場での場面に切り替わる。
その途中で蘭丸はイントロを弾くのを止めてしまう。チャボが一瞬だけ引継ぎ、
すぐにまた蘭丸のギターが聴こえるのだが…。

おそらく演奏中に蘭丸のギターの弦が切れたか、
何らかのトラブルが発生し、ギターを交換したのだろう。
その証拠に蘭丸は、曲が始まるときにはSGを手にしているが、
映像がモノクロになり、再び磔磔へ切り替わるとストラトを手にしているのだ。
僕は当時から気付いていたが、
これ、今まで気付かなかった人も多いんじゃないかな(笑)。
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非公開コメント

職場が田舎なもので、近くのお店に麗蘭なんて置いてません。。ということで手に入れるのは早くて今週末でしょう。
もっともVHSは持ってるし、何より麗蘭を知って年月が浅いのでそこまで「懐かしい!」という感慨はないんですけどね。「DVDになっていつでも観られる、嬉しいな♪」てくらいです。
とはいっても1年半くらい観てないかな。早くもう一度観たいな~。

にしても、結成当時の麗蘭てほんと「奇跡」のような存在ですね。当時のRCやスライダーズなどをまったく知らなくても、それは強く感じます。

ayakoさん

私はVHS、レーザーディスク、そしてDVDとすべてのフォーマットが揃いました(笑)。
今までDVD化されなかったのが?ですが、これでやっと…ですね。

>結成当時の麗蘭てほんと「奇跡」のような存在
そうですねぇ…。それは今になってみると、余計にそう感じますねぇ。

僕はこの時期の「ココナッツバター」とかにかなり驚いた記憶があります。客席に飛び込んだりローディーにもマイクを向けたりって、それまでのチャボのイメージからは考えられなかったですよね?
何かとんでもない事が起きてるって感じました。
ポール鈴木こと鈴木裕文さんも、なんだか今見ると懐かしいですね。やっぱり麗蘭のアコなタッチにはパーカスがよく合うと思います。

Y.HAGAさん

>はこの時期の「ココナッツバター」とかにかなり驚いた記憶があります
>客席に飛び込んだりローディーにもマイクを向けたりって、
>それまでのチャボのイメージからは考えられなかったですよね?
それでも、私が観た仙台のライヴでは、まだおとなしかったんですよ。
ですから、このVIDEOを観て私も驚きました。
しかも、このパフォーマンスはここから翌年にかけて、更に加速するのですからね(笑)。

>やっぱり麗蘭のアコなタッチにはパーカスがよく合うと思います
私も麗蘭にはパーカス…というのは好みです。
以前どこかに書きましたが、特にパーカスにドラムが加わった『宴』の時期は大好きです。
今の4人のロック・バンドな麗蘭サウンドもカッコイイですが、
ドラムにパーカスが加わると、もちろん厚みも出るし、何だかリズムもカラフルになると思うんですよね。
あと、ASA-CHANGが加わってツイン・パーカスでのライヴも良かったなぁ。

楽しみ!

私は、ニューアルバムと一緒に注文したので届くのが楽しみです。
当時買ったビデオは…カビて見れなくなりました(笑)なので、ずいぶん見てません。

Blueさんが言ってた所、よーくチェックしてみますね。

当時は、チャボと蘭丸が?!と、衝撃的でした(笑)

私も仙台で見てましたよ~!
まだお客も慣れてなくて(地方だし)不思議な空気だったような…(笑)

ヒナさん

>当時買ったビデオは…カビて見れなくなりました(笑)
レコードならともかく、ビデオがカビたら最悪ですよね v-292
私はすぐにレーザーでも買いましたから、そういう心配は無かったのですが。

>私も仙台で見てましたよ~!
おー、あの同じ場にいたのですか!
私も含めて、お客さんはどう観たら良いのかも迷っていたような…。

教えてください

仙台の麗蘭のライブについて教えてください。

この時ミュージックはやってましたか?

sakaさん

>この時ミュージックはやってましたか?
やっていました。
ライヴは知らない曲ばかりでしたが、「ミュージック」は終演後に記憶に残っていた曲のひとつでした。

ありがとうございます

ご回答ありがとうございます。

この仙台のライブについて下記URLでレヴューしております。是非お立ち寄りください。

sakaさん

おー、そうですか!後でじっくり見に行きますね。
ちょっとこれから某所まで出かけますんで…。

はじめまして。ナムロアミエと申します。清志郎が亡くなってから、このブログにたどりつきました。いつも、愛のあるBlueさんの文章に癒やされています。ありがとうございます。
毎日、少しずつ過去のブログを読ませてもらっているのですが、『Welcomehome』のタイトルに激しく反応してしまいました!私もこのビデオ大好きです!チャボさんのブチ切れ方に驚きもしましたが、凄く格好良くて。Blueさんならご存知かもしれませんが、『Music』の曲中で映っている日比谷野音のイベントに、清志郎&タッペイ君が観に来てて、チャボさん「タッペイ!!俺だぞー!!タッペーイ!!」って絶叫してたんですよね。エピックの音楽番組『eZ』で私は観ました。凄かったです。

ナムロアミエさん

過去のエントリーへのコメント、嬉しいです。ありがとうございます。

> チャボさんのブチ切れ方に驚きもしましたが、凄く格好良くて。
最近はステージでキレませんが、この頃は良く出ていましたよねぇ。

> 日比谷野音のイベントに、清志郎&タッペイ君が観に来てて、
> チャボさん「タッペイ!!俺だぞー!!タッペーイ!!」って絶叫してたんですよね。
> エピックの音楽番組『eZ』で私は観ました。凄かったです。
はい、そうでしたね。
キレた時のチャボの絶叫で他に印象に残っているのは、麗蘭の1周年記念ライヴだったかな、
「ココナッツバター」での " ひさこ、愛してるぞ! " です(笑)。

もう~チャボさんたら、どんだけおおくぼさんのこと好きなんでしょう!
また今日も、過去の記事を読ませてもらいますね!子供たちが寝静まったら…楽しみです。

ナムロアミエさん

> また今日も、過去の記事を読ませてもらいますね!子供たちが寝静まったら…楽しみです。
寝静まったら…って、何だか凄いなぁ(笑)。
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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