ララバイSINGER/中島みゆき -2006-

主流のメディアがアナログ・レコードからCDになったと言っても、
アルバムの1曲目を聴くときのわくわく感は変ることは無い。これからも、絶対に無い。

2000年以降の中島みゆきのアルバム。
その1曲目はそれぞれ印象的なナンバーであったと思う。

『短篇集』(00)は言わずと知れた「地上の星」。
『心守歌-こころもりうた』(01)は「囁く雨」。
『おとぎばなし-Fairy Ring-』(02)は「陽紡ぎ唄」。
『恋文』(03)は「銀の龍の背に乗って」。
『いまのきもち』(04)は「あぶな坂」。
そして『転生』(05)は「遺失物預り所」。

曲のタイプは様々だが、その音は良い意味で重厚。
しかし決して暑苦しくは無く、それでいてずっしりとした音だった。

『ララバイSINGER』。待望の新作オリジナル・アルバムが届けられた。

先に書いたとおり、いつの間にかこういった音に慣れていたので、
この新作の音を待つ耳も、自然と2000年代みゆきモードであった。

驚いた。

音の質感はまぎれも無い2000年代みゆきサウンドである。
しかし、こんなに軽やかなアコースティック・ギターが聴こえてくるとは思わなかった。
クレジットを見ると<A.Guitar 中島みゆき>とある。
おそらくこのアコギはみゆき本人がプレイしているのだろう。

このオープニングで思い浮かんだのは『あ・り・が・と・う』から『親愛なる者へ』。
1977年から1979年あたりのレコードだった。
「桜らららら」と「ただ・愛のためだけに」はメドレーのように繋げられている。
この2曲を聴いたところで、
僕にとって、このアルバムの " 70年代中盤から後半のみゆきっぽさ " は確信となる。

これは嬉しく裏切られた形であった。

TOKIOに提供したという(そんなこと知らなかった!)「宙船(そらふね)」。
この曲は唯一最近の傾向が見られるヴォーカル・スタイルであるが、
それでも必要以上に力んでいず、軽く歌い流しているようにさえ感じる。
他にも華原朋美、工藤静香、岩崎宏美への提供曲が収録されているが、
僕はそれらの曲はまったく聴いていなかったので、今回が初になる。
これも変な先入観を持つことは無かったので良かったと思う。

同日発売の「地球音楽ライブラリー」の増補改訂版。
これは『ララバイSINGER』まで網羅されているのでみゆきファンは必読だ。
これには驚きの事実が書かれていた。
「桜らららら」は、デヴュー間も無い頃にあるTV番組で歌われていた未発表曲だという。
僕が感じた70年代っぽさは、決して的外れでは無かったのである。

これからの季節、じっくりとつき合いたい…いや、つき合えるアルバムだと思う。


中島みゆき(2006-11-22)
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あらぁ、カレンダー付きですか?
わたしはファイル付きです。

初めて発売日に買いました、みゆきさん。

宙船、TOKIOが歌ってるときは歌詞が届かなかったのですが
さすがみゆきさん、
伝わりますねえ。

さよなら・・も、とっても好き。

夕べ夜中から4回も聴いて明け方になってしまいました(汗・・)

Rainbowさん

>あらぁ、カレンダー付きですか?
確か『恋文』の特典もカレンダーをもらった記憶があります。

今日の朝、起き抜けにかけたのはこの『ララバイSINGER』です。
目覚めが中島みゆき…なんていつ以来だろう(笑)。

TOKIOは知らなかったのですが、華原朋美と工藤静香への曲提供は知っていました。
でも、岩崎宏美への曲も含めて、すべて聴いたことは無かったんですね。

  " おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな "

私が中学生の頃、こんなメッセージをする中島みゆきは想像できませんでしたが、
今では違和感はまったくありません。私の中で中島みゆきは完全にロックです(笑)

おっと

遅くなりましたがやってまいりました。^^
そうだ。みゆきさんの新譜が出たんでしたね。
2000年代みゆきサウンドに、70年代中盤から後半のみゆきっぽさ?
そ、それは気になりますねえ。
私もきかわなくっちゃ!

nobuさん

『ララバイSINGER』をまだ聴いていないんですか?
それは " とろ " ですよー(笑)

No title

ご存知かもしれないけれど、このアルバムで2曲起用されているドラマーのGregg Bissonetteって、出発点は、ヴァン・ヘイレンから独立した(最近また復帰した)ヴォーカリストのデイヴ・リー・ロスのバンドで、スティーヴ・ヴァイ(フランク・ザッパの弟子:ギタリスト)とビリー・シーン(ミスター・ビッグ出身:ベーシスト)と演奏していた人なんです。

Vinnie Colaiutaがフランク・ザッパの弟子で、Gregg Bissonetteがヴァン・ヘイレンと縁が深くて、中島みゆきがフランク・ザッパやヴァン・ヘイレンが好きだというのも面白いですね。

中島みゆきのエンジニアのDavid Thoenerが、デイヴ・リー・ロスがヴァン・ヘイレンから抜けた後のヴァン・ヘイレンのヴォーカリストのサミー・ヘイガーのソロアルバムのミックスダウンを務めたことがあるんです。Thoenerもヴァン・ヘイレン人脈といえば、そういえます。

ロサンゼルスによく足を運ぶわれらがみゆきさまは、もしかしたら、ロスでは、デイヴ・リー・ロスの不倫のお相手なのかしら?まさかね(笑)。

Re: enneagram さん

> Vinnie Colaiutaがフランク・ザッパの弟子で、
> Gregg Bissonetteがヴァン・ヘイレンと縁が深くて、
> 中島みゆきがフランク・ザッパやヴァン・ヘイレンが好きだというのも面白いですね。

この3組がまったく結びつかないのが凄い(笑)。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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