三宅伸治デビュー20周年記念ライヴ「BACKしよう」 2007.9.22 SHIBUYA-AX

アンコール用に整理されたステージに、
三宅伸治が仲井戸麗市が加わったNICE MIDDLEを引き連れて登場する。
もちろんホーン・セクションには梅津和時と片山広明がいる。
そしてドラムを担当するのは新井田耕造である。

アンコール一発目は「FREE TIME」。
仲井戸麗市作であるが、今では三宅伸治の持ち歌と言ってもいいだろう。
僕はこのアレンジになってからはあまり好きではないのだが、
チャボもリード・ヴォーカルをとったこともあるのだろう、久々に聴いて感動してしまった。
ただ、この曲を演奏している時の僕は、全然落ち着いて観て、聴いていられなかった。
その理由はただひとつ。
ステージ中央に立てられたスタンド・マイクである。

向かって右で三宅が歌っている。
左にはギターを弾くチャボがいる。
更に左にはBLUE DAY HORNSがいて、奥ではコーちゃんがタイコを叩いているのである。
そんなシチュエーションの中央に立っているスタンド・マイクは、
まさに歌い手を待っているとしか思えなかった。

「FREE TIME」が終わった。
満面の笑顔の三宅がEのコードを弾く。
リズム隊が入る。チャボが叫ぶ。

  伸ちゃんの古い友達を俺から紹介させてくれ!

曲は「JUMP」。
チャボに呼ばれて出てきた古い友達というのは、忌野清志郎であった。

     **********

清志郎が入院したというニュース
を知った日から、
まったく音楽を聴けない、聴きたくないという日が二日ほど続いた。
チャボからのメッセージを見てそれを何とか打破し、
音楽を聴こう、ロックを聴こう、清志郎を聴こうと決め、
当時聴きまくっていたのが「JUMP」である。
あの時期、個人的に自分の心境や思いにピッタリだったのがこの曲であり、
とても思い入れが強い曲となっている。

思えば『札幌市民会館 最後の日』での清志郎とチャボの共演。
その場にいることはできなかったが、この知らせを聴いて僕はかなり満足してしまっていた。
これ以外にも清志郎が飛び入りして歌うということはあったが、何と言ってもチャボとの共演だ。
しかもその一発目に「トランジスタ・ラジオ」に「スローバラード」、
そして「雨あがりの夜空に」のRCクラシックス三連発であったのだから、
僕にとってはもうこれ以上のものは無かったのだが…。

でも、これ以上のものはあった。
僕が目撃できた清志郎復帰後のチャボとの共演の一曲目が「JUMP」とは、
偶然とはいえ、こんな夢みたいなことがあるのだろうか!? 

今、これを落ち着いて書いているのだが、
もちろんその場ではステージ目掛けて突進したことは言うまでも無い。
気がつきゃステージかぶりつきの位置である。
ちなみに、同じく僕の目の前、ステージ最前列で歌っていたのは良く知っている友達であった(笑)。

「JUMP」に続いた「雨あがりの夜空に」は通して一緒に歌いっぱなしであり、
ヴォーカル以外のパートでは、ただただ「清志郎!清志郎!」と叫んでいた。
去年の夏以来、僕は「清志郎!」と早く叫びたかったのだ。

     **********

三宅伸治デビュー20周年記念ライヴ。

SBSH0001_20070923112101.jpg CIMG6327.jpg

ゲストが入れ替わりに出てきて三宅と絡む構成で進行する。
それぞれ1~2曲ずつなので、出てくるアーティストやミュージシャンを冷静に観ることはできなかったが、
色々な人を観られたことは良かったと思う。
残念ながら、初めて観る人からは個人的な収穫は無かったが、
石田長生
、藤井裕、新井田耕造、Leyonaを迎えての「So-So」は白眉だった。

また、竹中直人によるユニット " 高井戸 " が出演し、いきなり<誰かさんとの一年間…>と、
古井戸時代にチャボが「花言葉」で朗読していたのと同じようなポエトリーを始めたのには驚いた。
結局「ポスターカラー」と「love song」の二曲を歌ったのだが、
それまでの会場の雰囲気を、ここだけはガラッと変えてしまっていた。
竹中直人は全然ギャグではなかったのだが、何だか客席にはその辺微妙な感じがあったな…。

チャボは「Walking by My Self」と「一日」を演奏。
「一日」ではこれぞ仲井戸というスライドをキメていた
でも、僕の位置からは譜面台で陰になり、ギターを弾く姿を観られなかったのが残念。

そして、忌野清志郎が加わったアンコール以降の盛り上がりは感動的であった。
三宅と清志郎の二人での「約束」は、その歌われる内容もあって、かなり、きた。

ライヴは出演者全員での「何にもなかった日」と「たたえる歌」で終了。
とにかくこんなライヴを実現してしまう三宅伸治は、色々な意味で凄いと思った。
単なるお祭りだという一言で済ませてしまう人もいるかもしれない。
しかし、お祭りなんて簡単に開催できないだろうし、
お祭り的なライヴをやれてしまうなんて、やはり凄いことだと思う。
三宅伸治は日本一幸せなミュージシャンなのかもしれない…なんて、
このライヴを観て思った。

※追記
三宅伸治ご本人のブログに当日の記事がアップされています。
清志郎がステージ上から撮影していた写真も数枚掲載されていますが…。
何と写っておりました(笑)。
その姿は、おそらく自分にしかわからないと思いますが、これは最高のメモリアルになりました!
嬉し~!

※追記その2
ライヴを時系列で追ったレポは、おなじみnobuさんとこで。
三宅伸治デビュー20周年記念ライブレポ1

三宅伸治デビュー20周年記念ライブレポ2

三宅伸治デビュー20周年記念ライブレポ3

三宅伸治デビュー20周年記念ライブレポ4(最終章)
関連記事
スポンサーサイト



トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

三宅伸治デヴュー20周年記念ライヴ「BACKしよう」 / 9月22日(土) SHIBUYA-AX

もちろん、これが三宅伸治のデヴュー20周年を記念したライブだってことはわかってます。実際、伸ちゃんの歌もギターも、超豪華なゲストの演奏も素晴らしかったんだから。 でも、でも悪いんだけど、アンコール2曲目から起こった出来事は、それまでの流れを全部ひっくり返

麗蘭ニューアルバム!

オフィシャルでニュース解禁になりましたようなので mini Album「1+1」10月24日発売! 麗(仲井戸麗市)と 蘭(土屋公平)が2人で奏でる アコースティック ミニアルバム ブルースフィーリングたっぷりの全8曲 「1+1(ONE PLUS ONE)」 XQBU-1004 mini Album「1+...

コメントの投稿

非公開コメント

JUMP!

第一報は友人からのメールで知りました。
その場にいることはできなかったけど、
Blueさんのを読んで、AXの臨場感…
ビシビシ熱く感じましたよっ!

おお!やはり!

やはり!伸ちゃん記念ライブにボス出演だったんですね。
しかし「JUMP」は予想外でした。復帰ライブも遠くないかな?

RE2Oさん

「JUMP」を清志郎が歌いだしたときは涙が出ましたね… v-409
「雨あがり~」では歌うわ叫ぶわ飛ぶわで、我を忘れましたよ(笑)。

いいライヴ、最高のライヴと言うよりも、私にとっては特別なライヴになりました。
三宅伸治には感謝 v-424 彼がいたから実現したわけですから。

弦さん

>「JUMP」は予想外
清志郎の出演自体がどうかと思っていたのですから、
この曲は予想外どころか、アタマの中にまったくありませんでした。
私自身、一年前に「みんなでもう一度高くJUMPするぜ」と書いたことが実現したわけです。
とにかく感動的でしたねぇ…。

こんちは。
夢みたいな時間が過ごせてよかったですねぇ!
臨場感溢れるレポ どうもありがとう!

yukoさん

今日はちょっとだけ声が枯れています(笑)。

Blueさん、よかったですね!
読ませてもらっているうちに、まるで自分が体験したかのようなうれしさが満ち満ちてきました。
>去年の夏以来、僕は「清志郎!」と早く叫びたかったのだ。
自分も早く叫びたいです(だったらもっとライブ行けって話なんですが…)。

Blueさん!僕も昨日のライブ行きました!
2階席だったので、1階席の人達がうらやましかった…前に駆け出したかったです。
そして僕も「三宅伸治スゴい!」と思いました。
出演者&観客がみんな笑顔のライブ、すばらしいですね。

月見家さん

「キヨシロー!」って何回叫んだかわかりません(笑)。
そして、必死でステ-ジで歌う清志郎へ手を伸ばしました。
まるで久保講堂みたいだぁ!

gakuさん

おー、gakuさんもあの場にいたのですか! でも、2階席では突進できませんでしたね…。
私は身体が自然に反応しちゃいました。陸上競技で言ういいスタートが切れたと思います(笑)。
ただ、周りの人の足を踏んだりアタマを殴ったり(笑)、迷惑をかけてしまったかもしれません v-13

うんうん

本当にすごかった。
こんなライヴを実現してしまう三宅伸治はすごい。本当にすごい。
伸ちゃんの20周年記念で実現したっていうの、感無量です。

BlueさんのJUMPの記事、よく覚えていますよ。
ああ、JUMPだ!JUMPだよって。思いました。
ステージ前に突進したのですね。
私の席はちょっと遠かったなあ・・。でも思いっきりジャンプしましたよ~。

nobuさん

お待ちしておりました(笑)。

時間が経って思ったんですが、まず、メインである三宅伸治20周年ライヴ。
それと、去年の夏に野音で実現するハズだったライヴの二つを観ることができた…みたいな感じ?
何だか、今はそんな風に思ったりもしています。

>BlueさんのJUMPの記事、よく覚えていますよ
ありがとうございます。今日も「JUMP」を聴いてみたのですが、やはりグッときました。
今後も私にとっては特別な曲であり続けるでしょうね。

>ステージ前に突進したのですね。
すいません、年甲斐も無く v-13

昨日から

いろんな人のブログで22日の感想を読ませていただき、感動を新たにしています。
僕さあ、清志郎も勿論スゴイんですけど、こんなにもたくさんの人を幸せな気持ちにさせてくれる夜を作った、三宅伸治にも心からリスペクトですね。永遠のNo.2。カッコいいよなあ~。男気を感じます!

Y.HAGAさん

あの日以来、ステージで清志郎を観るこという事は念願だったし、やはり特別な事でもありました。
それが最高な形で私の目の前で起こったわけですからね。感激です。

>三宅伸治にも心からリスペクトですね
その通りですね。私自身は決して三宅伸治の良い聴き手じゃないのですが、
今回は音楽だけじゃなく、それらを超えて、彼の凄さを感じました。

オンエア情報

地方から遠征しましたが、その価値も十二分にある本当に最高の一夜でした。清志郎の登場ももちろんうれしかったんですが、三宅伸治というアーティストがいかに愛すべき人物かということが再認識できただけでも大収穫でした。

この日のライブがフジテレビのBSかCSでオンエアされるみたいです。
(地上波はどうなのかな・・NHKならやるでしょうけどフジだと難しいんでしょうね)
http://otogumi.fujitv.co.jp/lovekp/2007/09/20070922_20back_0fdb.html

トワイライトさん

おー、そうですか!確かにカメラが数台入っていましたね。
開演前から会場の外も撮影しており気にはなっていたのですが、TVなんですね。
それにしても、最近はこういう類のライヴは作品化されずにTVばかりのような気がするな…。
そんなのもったいないと思うんだけど。

遅くなりましたが…

他の方のレポも読ませてもらって、私の気持ちも落ち着いて来ましたが(笑)改めて…凄いですね。
ナイスミドルで去年の夏を取り戻した事に感動しました。

伸ちゃんのライヴなのに、清志郎が出て来たら全部持ってかれちゃうとか、伸ちゃんにはそんなの関係ねぇ(笑)

伸ちゃんもナイスミドルでやるの楽しみにしてたんだろうな…嬉しかったんだろうな…


胸がいっぱいになりました。

ヒナさん

>ナイスミドルで去年の夏を取り戻した事に感動しました
本当にそうですよねぇ。
私なんかは単純明快で、「清志郎とチャボ、コーちゃんが揃った!」なんてぶっ飛んじゃって、
三宅が自分のライヴの場を使って皆にプレゼントしてくれたのかなぁ…なんて、
伸ちゃんファンには申し訳ない、実に調子の良いことを思っちゃうのです。
とは言っても、ナイスミドルは清志郎のバンドだけど三宅伸治のバンドでもありますからね。
だからこそあの一夜が実現したわけですから、最大級の感謝です。

でもね、やっぱり『札幌市民会館最後の日』に立ち会えたほうが羨ましいですよ v-290

三宅は

ナイスミドルのバンマスですよ。

Peeさん

失礼しました。
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ