浜田真理子 コンサート 2019 20周年を越えて! 東京文化会館 2019.11.2.

『20周年を越えて!』のタイトル通り、
浜田真理子(Vo、P)、加瀬達(B)とMarino(Sax)のトリオが、
20周年のその先…今を聴かせてくれた素晴らしいコンサートだった。

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小編成アンサンブルでの演奏は作品や一部のライヴで聴くことはできたが、
あくまでも中心にあったのはピアノの弾き語りなので、
3年ほど前までは彼女の演奏スタイルとしては特別なものであったはずだ。
しかし今の浜田真理子が凄いのは、これまでの弾き語りスタイルは不動のまま、
こうした小編成はもちろん、リズム隊を擁するバンド編成であっても、
まるでやり続けてきたかのように自分の音楽を鳴らしていることだ。
新しい音を当たり前のようにハマダマリコとして出しているのが凄い。
音の美しさや心地よさはそのままに力強さを増した今の彼女は感動的である。

加瀬さんのベースとMarinoのサックスは無駄な音を全く出さない。
見事。
歌に寄り添うように…はよく言われがちな表現だが、本当にそれがピタリだ。
これ以上に弾いたら、これ以上に吹いたら…というギリギリのところではなく、
かなりの余裕を持ったところで音は止まる。僕にはそう聴こえる。
しかし、それは、もうそれしかない音としてその場で鳴るのである。
だから2019年の彼女を表現するために必要な音はすべて鳴らされるし、
逆に余計な音は一音も出されることはない。
そしてそこから出てくるのが実にかっこいい音なのだから最高である。

ミュージシャンたちの彼女の音楽への理解度というか、
どう演るべきかを知り尽くしているからこその演奏なのだろうが、
彼女の音楽が、そうさせてしまう面もあるのかもしれない。
たとえば「サックスがむせび泣くよ♪」というMC後に演奏された曲で、
間奏のソロ・パートで実際にそのようなプレイがあったとしても、
むせび泣くのはサックスではなく浜田真理子なのだ…という形容で伝わるだろうか。
くり返すが、あらためて浜田真理子ミュージックの不動を感じさせてもらった。

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選曲はオリジナルに洋邦を交えたカヴァーというのはいつもどおり。
東京での、かつ彼女自身も “ 大きな “ と表現したコンサートだったが、
20周年の先にある今の自分を自然に表した内容だったのだろう。
そこによい意味でスペシャル感はなかったが、
かえってそうすることが特別なことだったのかもしれない。
「流れ星」と「カノン」を聴くと、美しさの定義は無限であると思うし、
「乙女のワルツ」や「つぐない」「街の灯り」を聴けば、
昭和歌謡は名曲しか生まなかったのではないかとさえ思ったりするが、
僕にとってのこうしたことは、
すべて浜田真理子のピアノと歌を通してしか感じられないものでもある。

白眉は「静寂」。

おまえは 生きたか
どれほど 生きたか
ほんとに 生きたか
いのちぜんぶ 生きたか

僕にとっては、新曲として初めて聴いたときの感想をツイートしようとして、
「静寂」は凄い曲だった…と書いたきり後の言葉が出てこず、
今でも下書きにしまったままである…という曲なのだが、
そのメッセージ性や重さ、暗さなどから受けるものだけではなく、
純粋にライヴ音楽としての凄さが響いた。
ピアノの弾き語りでは味わえない演奏は、まさに今ならではの音だ。
こういう演奏を聴けたのだから、
この日のコンサートを僕がかっこいいと感じたのは当然である。

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『Town Girl Blue』以降の展開を見れば、
久保田麻琴さんとの出会いが大きな出来事だったのは間違いないだろう。
僕自身もここ数年の間にあった彼女の音楽的クロスロードに立ち会えているはずだと思うが、
それすら気付かされず、いつのまにかとんでもないところにいるなぁというのが実感だ。
20周年を越えた浜田真理子が歩いていくのはどんな道なのか。
とても楽しみだ。

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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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