仲井戸CHABO麗市 2019 TOUR CHABO Route69 BAND 東京EX THEATER ROPPONGI 2019.10.5.

例えば会場が日比谷野外大音楽堂だったり、
開催日が10月9日だった場合。
仲井戸麗市のライヴとなれば、そこにある種のテーマはどうしても設定されてしまう。
しかし、2019年に行われているツアー “ CHABO Route69 “ は、
” 今年69歳を迎えるチャボのロックなツアー “ というテーマのみ。
しかも2年ぶりに集まるCHABO BANDのライヴが含まれた。
こうなれば、思考を邪魔するであろう要素を考えることなく、
思う存分、やりたいこと、やりたかったことをテーマにセット・リストを組めるだろう。
近年はなかなか…いや、ほとんど活動がないCHABO BANDであればなおさら。
実際、チャボがバンドで…もちろんCHABO BANDでやりたいこと、やりたかったこと、
そしてここに “ やれなかったこと “ を加えて組まれたメニューだったと思う。

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9月のCHABOのKing Biscuit Timeでは「バンドでツアーができたら…」と話し、
“ バンドが始まるぜ “ と歌われる「CHABO BANDのテーマ」を終演BGMにしていた。
予感はあったが、ライヴのオープニングにこの曲を持ってきていたのは、
やはりチャボの意志であり、喜びであり、本音なのだろう。
バンドをやりたいのである。
CHABO BANDをやりたかったのである。

特筆すべきことは古井戸の曲を多く取り上げていたことだ。
この理由を僕なりに想像する。

2017年のCHABO BAND、日比谷野音Birthday LIVEでは、
67歳になる自分がどんなトータル・メニューを組めるか…をテーマにしたようだが、
この時は冒頭にも書いたように野音と誕生日が重なり、さらにBLUE DAY HORNSがいた。
RCサクセションを入れないわけにはいかない。
このことだけが理由での制約ではなかったのだろうが、
結果として当初メニューに入れていた古井戸の曲が外れた事実がある。
2015年のデビュー45周年の渋谷公会堂では、
加奈崎芳太郎との再会により古井戸が36年ぶりに復活したが、
CHABO BANDとしての古井戸は演奏されていない。

今はCHABO BANDでコンスタントに活動ができない。
しかし、それを承知のうえでも、こうした心残り的(?)なことを、
チャボはそのままにせず、あきらめなかったのだと想像する。
よって2019年のCHABO BANDを組み立てる際に邪魔するものが何もないとくれば、
古井戸をやることは必然であったのだろう…というのが僕なりの結論だ。

過去のライヴ同様に、アルバム『四季の詩』収録曲を中心にバンドで聴かせてくれた。
おなじみの曲ばかりであったけれどアレンジは新鮮。
中でもJ.J.ケイル風の「春たけなわ」と、
今のCHABO BANDが当時の古井戸をコピーしたような「きまぐれラプソディ」が印象的。
前者はRC活動期のソロ・ライヴでもレゲエで演っていたので、
バンド・アレンジしやすい曲なのかもしれない。

とにかくこのバンドでのニュー・アレンジによる古井戸の魅力を知ってしまった。
古井戸の曲と言ってもチャボの作品なわけだから、
ポール・マッカートニーがビートルズを演るのと同様、
取り上げること自体に何もおかしいことはないのである。
今回をきっかけに、普通に自作曲としてライヴで演奏されることを望みたい。

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演奏面以外の僕個人の思いとしては、
どれだけ自分はこのバンドを待ち望んでいたのかを思い知らされた。
これまで長くCHABO BANDを観てきているが、
演奏ではなくメンバー紹介に感激して泣きそうになったのは初めて。
3人のMy Old Friendを高らかに、そして誇らしげに紹介するチャボはとても素敵だった。
そしてそんなFriend達は、久しぶりなのに、
まるで長いツアーを続けてきたかのような演奏をするのである。
僕の思いと想いに完璧に応えてくれるのである。
最高だろう、本当に。

MCでも4人がなかなか集まれないことを所々で冗談めかしながら残念がるチャボ。
カースケには「CHABO BANDに専念しなさい。他はいいから」と言っていた。
しかし、これは本音だ、絶対に。
だって、その時々でいつも最新の仲井戸麗市を表現してくれるバンドである。
多くの仲井戸麗市ファンも同じ思いなのだと信じたい。

発表直前の渋谷公会堂があったが、チャボ自身、
アルバム『CHABO』リリース後にツアーができなかったことを、
2017年の野音で何とか納得いく形でおさめたような発言があった。
そして今回、2017年にできなかった古井戸を演る。
2015年からの3本のライヴを繋げてみると、
やりたいこと、やりたかったこと、やれなかったことを、
足かけ5年をかけてチャボはやったのではないか。
そしてそれは、やるべきことでもあるのだろうし、
やらなければならないことでもあったのだ。
もちろん、CHABO BANDで。

いいライヴだったと単に思うだけでなく、
チャボのCHABO BANDへのスタンス…というか愛が垣間見えた気がして、感動的だった。
バンドが始まってほしい。
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