CHABOのKing Biscuit Time #15 南青山MANDALA 2019.7.22.

仲井戸麗市の「SUMMER SAMBA」だけを繰り返し聴いていた夏があった。
いい曲だからといった理由ではない。
上手く言葉にできないのがもどかしいが、聴いていたというよりも、
身体に取り込んでいたということに近いからだと思う。
そのときの自分は本能的にこの曲を欲していたのだろう。

ライヴで積極的に取り上げられることはないし、
ファンの間でもいわゆる代表曲、定番曲としての位置にあるとは思わない。
でも僕の中では不動の仲井戸麗市ベスト3に入る曲だ。

音楽への、夏へのラヴ・ソングである。
言葉通り、普遍的な意味でそれに当てはまるが、
それぞれアタマに “ 仲井戸麗市の “ という冠を付け、
仲井戸麗市の音楽、仲井戸麗市の夏、それぞれへのラヴ・ソングと、
一気に個人的な意味を持つ曲に変えてみても、
極めて仲井戸麗市個人としか言えなくなるはずなのに、
誰もが共有できる普遍性を放つ曲だとも思うのだ。

音楽を愛する一人が曲を通ることで、僕はその愛し方を共有できる。
愛し方は百万通り…それ以上限りなくあるが、愛することは共通のはずだ。
音楽への思いや想いも同じだ。
思い方や想い方は人それぞれだが、思うことと想うことは誰にだってあるはずだ。
“ 僕もそうなんだよ、チャボ “ と深く共感できるように、
“ 音楽って最高だ “ と心から確信できるように、
音楽を愛する他人が自分の鏡になる曲とでも言えば伝わるのか、
そんな曲なのである「SUMMER SAMBA」は。

     **********

この日は『昨今の活動』に関連してという定番テーマ。
曲にまつわる経緯はまったく異なるのだが、
DJの前にたまたま僕が「リリー・マルレーン」に浸っていたところ、
加藤登紀子さんのヴァージョンながらも同曲をかけてくれるという、
僕個人としての嬉しい偶然もあったが、曲そのものの楽しみ方とは別に、
現在のDJタイムの特徴と言っていいだろう合間のトークに引っ張られた夜だった。
最近のニュースに触れることも定番だが、この夜は単なる話ではなく、
チャボならではのメッセージとして受けとめられるものが最後にあった。

  事件を起こす最低なヤツは俺たちが好きな音楽に出会っていないんだろうか?
  いい音楽を聴いていたら踏みとどまるんじゃないか?
  みんなはどう思う?

こうした呼びかけがあり、更にこう続いた。

  ビートルズやストーンズ、オーティス…を聴いていたら踏みとどまるよね?
  踏みとどまると思うんだ
  だって、俺がそうだったから

俺がそうだった…と。
俺は踏みとどまった…と。
音楽によって…と。

ここでは大意として記しているが、
チャボがこんな話をリアルにしてくれるのは、僕の記憶では初めてだ。
言葉を探し選びつつ話をしていたのだが、
狂気やナイフというフレーズが使われていたのも印象的。
おそらくチャボにはリアルな言葉だからこそ出した(出た)のだと僕は思う。

決してシリアスでヘヴィな雰囲気になってはいなかったけれど、
チャボの言葉は僕に刺さった。
この日にそれまで聴いてきた曲すべてが飛ぶほどであった。

このおかげで、帰宅してからだが、僕自身のちょっとした体験を思い出すことになる。
1991年の湾岸戦争。
確かニュースか特番だったと思う。
戦争が継続中だったか終結していたかの記憶は曖昧だ。
湾岸戦争の映像のバックに「イマジン」が流れた。
いや、「イマジン」に乗せて戦争の事実を流した。
たった3分間だったが、凄かった。
「イマジン」のメッセージがビンビンと伝わってきた。
一瞬、日本語で歌われているのかと勘違いしたくらいだ。
番組制作者の意図や演出に見事はまって感動したのではない。
上手く言えないが、あのときの「イマジン」はジョンの曲ではなく、
僕にはもっと地球規模で響いていたというか、
人類の曲として聴こえたというか、
大袈裟かもしれないが、そんなニュアンスだったのだろう…という体験だ。
音楽があれば…というチャボの話に通じるものがあるので、思い出したのだろう。

     **********

冒頭に記した「SUMMER SAMBA」に戻る。

この日、チャボは夏の曲として「SUMMER SAMBA」をかけた。
意識してはいないと思うけれど、最後の話と見事に繋がっていた。

音楽は “ 色あせることのない夏 “ “ 色あせることのない永遠 “ である。

色あせることのない夏と永遠があった、
色あせることのない夏と永遠を知った、
色あせることのない夏と永遠を手にした…ことで踏みとどまったチャボを想うことで、
この音楽へのラヴ・ソングが実にリアルに響いて聴こえるのである。

IMG_4871.jpeg

P.S.

  ロックン・ロールがあったから俺たちはここにいるんだよな
  みんなとロックン・ロールで出会えたんだよな

2017年10月9日。
日比谷野外大音楽堂でのチャボの呼びかけが、
今、僕のすぐそばで聴こえている。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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