CHABOのKing Biscuit Time #14 南青山MANDALA 2019.6.14.

 CHABOのKing Biscuit Time。
 チャボと一緒に音楽を聴く。
 言葉にすればこれだけのことなのだが、決してラジオのリアル版ということではない。
 もし、誰かに " 何を聴かせてくれるの? " と質問されたら、僕はこう答えるだろう。
 " 仲井戸麗市を聴かせてくれるよ " と。
 単に曲を聴くだけの場ではなく、仲井戸麗市自身…チャボと言う人間を聴く場でもある。
 そしてさらに、チャボを通して自分自身を聴く場にもなっていれば素晴らしいと思う。

先月のKing Biscuit Time後、僕はここでこのように書いた。
振り返れば第1回目…最初からその要素はあったけれど、
特に最近は " 仲井戸麗市の個人史 " 的な色を濃く感じている。
1回目はその時間を通してチャボの親友がテーマだったので、
まさに個人的でディープな雰囲気で進行した。
しかしこれ以降はいくつか挟まれるエピソードや、ほんのちょっとした発言から、
チャボのプライヴェート的なものが見えるだけになっているのだが、
その重さと深さが僕にとってはとても大きい。

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思えば40年もチャボを聴いてきたのだ。
チャボにも僕にも等しく流れたこの時間で変わったこと、変わらなかったこと、
積み重ねられたこと、新たに知ったこと、無くなったこと、忘れてしまったこと…。
僕はこうしたものを抱えて、今のチャボを聴き、観て、触れている。
同じくチャボもそんなものを抱えて僕の前に立っている。
だから過去発表された作品や、知っている話、見たことのあるものやモノであっても、
すべてが2019年型に変換されて届けられ、伝わるのだろう。

おかげで、チャボのサウンドトラックを生で聴かせてもらっているかのようだ。
お馴染みのエピソードも、そこに添えられた音楽が今の新たな景色を呼ぶ。
それはどういうことかというと、その話と曲を、
そして曲に寄り添われた話を、何度も新鮮に楽しめるということだ。
感動的である。
しかし、これが感動的だということは、きっと40年が無ければわからなかったはずだ。
CHABOのKing Biscuit Timeは、音楽を好きな自分、
チャボを好きな自分が幸せであることを感じる時間になっているのかもしれない。

     **********

この日に生歌で披露されたのは「びしょぬれワルツ」。
信濃町、小石川、銀座の地名が歌われるが、ここから広がる70年代の風景と空気感。
想像に想像が重なり、それを知らず、そこにいなかった僕にも古井戸が見える。
音楽によってだけ、僕が感じるこの体験。
しかも、この歌とギターの上にチャボの言葉が乗る。
更に想像は広がり、短い演奏時間でも一本の映画を観たかのようである。

言葉と言えば、チャボの朗読もある。
今では " だんだんわかった " ポエトリー・リーディング・ツアーのような、
鬼気迫る朗読、緊張感溢れる客席はもうあり得ないが、
この夜、「THE BEATLES 日本公演」を読んだときは、わずかながら、
ティーンエイジャーだった1966年の仲井戸麗市をのぞかせていた。

ビートルズ…とりわけ来日時を語るチャボは、
溢れる思いや想いを抑えきれなくなることも少なくなかった。
もうずいぶん前になるが、THE Afternoon Tea & Music Time のタイトルで、
こうしたDJが横浜で行なわれていたとき、そんな瞬間に出会ったことがある
そのことやそんなチャボを知っているから、2019年の今も、
それが単なる話で終わったとしても、僕の心に響くのである。

ちなみに " だんだんわかった " の最終エピソード「ビートル一人一人達の再来日」。
ジョージの東京ドーム公演を観た後に、チャボはひさこさんと小石川を少し歩き、
タクシーを拾って家に帰るのであるが、ここに出てくる " 小石川 " が、
この日の「びしょぬれワルツ」の " 小石川 " に重なっての感動もあったことも記しておきたい。

     **********

おおくぼさんの初めての写真展。
その展示をチャボと二人でやったこと。
清志郎と泉谷しげるが見に来てくれたこと。

これだけのことでも、僕の中であまりにもの感動的なシーンを広げることは容易だ。
もちろん想像なのだが、きっとそれは実際のものとほぼ同じだろう。
そこに添えられた音楽がそう確信させてくれるからだ。

     **********

仲井戸麗市と自分が1対1で過ごしている。
お客さんがいても、そう感じられる時間である。
やはり単に曲を聴くだけの場ではなく、仲井戸麗市…チャボと言う人間を聴く場でもあり、
さらに、チャボを通してぼく自身を聴く場にもなっているのだと思う。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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