浜田真理子 LOUNGE ROSES at Motion Blue yokohama Hama Jazz Special 2019.5.31.

かつては花鳥風月とタイトルして行われていた横浜でのライヴ。
僕は神奈川県立音楽堂と神奈川県民ホールで3回のそれを体験した。
そこでの楽しみが、必ず歌われたヨコハマの曲だった。
今では彼女のライヴでは定番になっている、
「横浜ホンキー・トンク・ブルース」と「ブルーライト・ヨコハマ」。
このカヴァーを初めて聴いたのが、この横浜ライヴだった。

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例えば「ブルーライト・ヨコハマ」。
この昭和歌謡ど真ん中の名曲のオリジナル・ヴァージョンを何かの機会に聴いても、
もういちど聴きたいとは、まず思わない。
しかし、浜田真理子のヴァージョンならば、もう一度聴きたいと思うのである。
理由をうまく言葉にできないのだけれど、僕にとって、これは絶対的なものである。
そう思う理由を無理やり言葉にすれば、これはよく書いてきたことだが、
彼女の歌はその曲をいちばんよい状態で聴かせてくれるから…だ。
しかも強烈に個性を前面に出しながらのカヴァーなので、曲の本質はもちろん、
気づきもしなかった新たな魅力まで伝えてくれる。
「ブルーライト・ヨコハマ」にロック的なカッコ良さを感じるなんて初めての体験だった。

前置きが長くなったが、こうしたハマダマリコを存分に味わえる横浜のライヴは、
僕の記憶では2010年を最後に開催されていない。
だからアルバム『TOWN GIRL BLUE』発表を機に、
再び行われるようになったのは嬉しい。

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さて、2年ぶりのMotion Blue YOKOHAMA公演。
『LOUNGE ROSES』を伴っての昭和歌謡カヴァー中心…のはずが、
ふたを開けてみれば今の彼女の総集編とも言えるメニューだった。

最近はカヴァーで始まることが多かったので、いきなりの「THE CROW」にしびれる。
何てったって1stアルバムの1曲目。
瑞々しさにあふれる不滅の名曲だとあらためて。
そして遠藤ミチロウの「カノン」。公開中の映画主題歌「天使のはしご」と続いたが、
この3曲が2019年5月のハマダマリコを余すことなく伝えていたのが凄い。
初めて彼女のライヴに来た人に対してバッチリである。
もちろんファンとして細かいことを言えばキリがないが、
それでも今の彼女を知ってもらうための完璧な自己紹介だったと思う。
さすが。

一部は弾き語りのソロ・パートとLOUNGE ROSESパートとのコントラストが鮮やか。
レコ発ライヴではドラムとアコーディオンも加わった編成だったが、
浜田真理子(p,vo)、加瀬達(b)、Marino(sax)のトリオは、
演奏だけでなく、視覚的にも実にキマっていてかっこよかった。
もちろんカヴァーも魅力的だったけれど、
『NEXT TEARDROP』からの「昨日の森」と『TOWN GIRL BLUE』からの「静寂」。
このピアノ・トリオによる表情豊かなオリジナルは格別だった。
今の彼女が演る基本のセット・リストの中、たった2曲であっても、
こうしたオリジナルが挟まると一気に彼女らしさが強まる。
おかげでフル・メンバーのLOUNGE ROSESのライヴをまた観たくなった…いや、
ぜひ、観たい…いやいや、絶対に観たい。

TOWN GIRL BLUEでNEXT TEARDROPな浜田真理子を、
LOUNG ROSESで聴いてみたい。

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浅川マキの「あの娘がくれたブルース」が取り上げられたのは、
直前の金沢もっきりや公演の影響だろう。
しかしマキさんの故郷で聴いたそれとは異なるジャジーな雰囲気が最高。
同じく金沢でも演った「上海リル」も「Sunday」もしかり。
これはヨコハマという場所柄もあるのかもしれないが、
加瀬さんのベースによる効果が大だったと思う。
単に音の厚みが出るだけでなく、
演奏中の姿…特に左手の動きの美しさ…のかっこいいこと!
フル・メンバーを観たいと書いた直後に何だが、
シンプルながらも贅沢な演奏を堪能させてくれる編成もいいな。

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六本木、金沢、そして横浜。
5月は彼女のライヴに3度も足を運ぶことができた。
DOMMUNEの遠藤ミチロウ緊急追悼番組を含めれば4回だ。
それらを振り返れば、ひとつとして同じものが無かった。
同じ曲を似たような流れで演ったとしても、いや、実際に演っているのだが、
受ける印象や伝わるものがすべて異なっていた。
しかもそれは僕の中にある感情パズルの、そんなものがあるとしたらだが、
まだ埋められていない4つの箇所に当てはまるものだった。
彼女の音楽は、こうして僕の何かを形成してくれているのである。
これまでも、そしてきっとこれからも。

     **********

情感溢れる歌声で支持を集めるシンガー/ソングライターが
昭和の名曲で織りなす安らぎのひととき

1964年、島根県松江市出身。
学生時代からバー、クラブ、ホテルのラウンジでピアノ弾語りの仕事をはじめ、
キャリアを積んできた浜田真理子。
1998年にリリースした1stアルバム『mariko』が、
わずか500枚のプレスにも関わらず各メディアで絶賛され注目を集めると、
2004年にはドキュメンタリー番組『情熱大陸』に出演し、大きな反響を呼んだ。
その後も着実にリリースを重ねながら、テレビやCMへの楽曲提供も行うなど、
その情感溢れる歌声と多彩な活動で多くのファンの支持を集めながら常に話題を振りまいている。
昨年は久保田麻琴プロデュースによるニューアルバム
『LOUNGE ROSES - 浜田真理子の昭和歌謡』をリリース、
各所で好評を得ている中、
今回約2年ぶりとなるモーション・ブルー・ヨコハマ公演が実現。
シンプルなセットで巧みに歌い継がれる昭和歌謡の滋味を、ぜひ堪能していただきたい。
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