マリコとマリノ初めての金沢...浜田真理子 もっきりや 2019.5.25.

2014年に金沢を旅したときに、浅川マキさんのお墓参りをした。
その時点での情報は、同じくお墓参りをした遠藤ミチロウのツイートのみ。
それを手掛かりに何とかマキさんが眠るお寺を調べたのだ。
お寺に着いてからもお墓を特定するのが難しかったのだが、
やはりミチロウのツイートにあった写真を頼りに探して見つけることができた。

" マキさん、浜田真理子という凄い歌手がいますよ "

そのときにこう伝えてきたことを、
まるで昨日のことのようだなぁ…と、開演前の客席で思っていた。

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もっきりや。
京都の磔磔のように、知るのはその名前と噂のみで、
いつか…と思いながらもまだ行ったことのない代表的なハコのひとつがここ、
金沢のもっきりやだった。
そこで浜田真理子が歌うわけだから、行かないという選択は無い。

会場に入り、ステージに置かれたピアノとマイクの位置を確認したら、
その奥に並べられた2枚のレコード・ジャケットが目に入ってくる。
1枚は浜田真理子の最新作である『LOUNGE ROSES』。
そしてもう1枚は2015年にイギリスのレーベルから出た浅川マキのアンソロジー。
そうか、今夜は歌う真理子さんを終始マキさんが見つめるわけだ。

そのマキさんの故郷ということもあり、この日に僕が持っていった期待や思いみたいなものは、
これまでの真理子さんのライヴに対してのそれとは違った独特なものだったと思うが、
こんな演出もあり、会場に入った時点で、既に応えてもらえたような気がした。

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いきなりの「夢の中で泣いた」には驚いた。
もっきりやということである種の特別感で待っていたところに、
とんちピクルスのカヴァーで始める真理子さんらしい外し方。
と言うよりも、これはどんな場所でも不動である彼女らしさなのだろう。
逆にこれで、変に構えていた僕はリラックスさせてもらえたように思う。
結果、いつものハマダマリコかつ、もっきりやならではのライヴを、
じゅうぶんに堪能させてもらった。

それにしてもSAXと二人で全国を廻るなんて、
ちょっと前までは考えつかなかったことだが、きっと本人たちも同じだと思う。
しかし昔からそうであるかのような呼吸で演奏するのだ、二人は。
これはリハーサルだけでどうにかなるものではないような気がする。
うまく言えないし、それが当てはまっているのかもわからないのだけれど、
『NEXT TEARDROP』と『TOWN GIRL BLUE』制作時に関わったミュージシャンは、
浜田真理子にとって大きく幸せな出会いだったのだろうと想像する。
彼女のスタイルとして、他人とのセッションはあり得ないに近いものだったように思うが、
今ではバンド・スタイルでも何の違和感もなくこなしているし、
逆に弾き語りよりもセッションやバンドのほうに自由さを感じられたりするくらいだ。

話がそれたが、こうした今の音楽スタイルを、
もっきりやという会場にあわせて演ってくれるわけだ。
実際、Marinoとのコンビネーションは最高にキマっていた。

白眉はカヴァー中心のメニューの中、終盤で歌われた「Love Song」。
この真っ直ぐすぎるラヴ・ソングを二人は音楽で会話をするように演奏する。
これだけでも感動的だったのだが、別の要素が加わってそれは更に増した。
この曲を聴いているあいだ、何故だか僕はマキさんのジャケットが気になりだす。
単なる演出も、そこに個人的な思いや想いが加われば特別なものになるが、
このときの僕がそれだった。
マキさんが「Love Song」を歌う真理子さんを見つめていた。
本当にそこにいるように見えた。
僕がマキさんに伝えた " 凄い歌手がいますよ " を気にしてくれて、
この日のもっきりやに来てくれたようだった。
そして " いいねぇ " と言ってくれていたように見えたのだ。
僕だけが…本当に勝手だが僕だけに感じられた凄いシーンであるが、
これを体験できただけでも、もっきりやに来て良かったと思う。

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演奏中、マスターが一緒に曲を口ずさんだりするのだが、
そんな雰囲気が良い意味で客席に伝わるのもここならではなのだろう。
あの場にいたみんなが、この夜だけの音楽を楽しんでいた。
ココロから素敵な時間を過ごすことができたと思える日だった。

     **********

5/25(土)19:00~ 前売予約¥4000
「マリコとマリノ初めての金沢...浜田真理子」
浜田真理子(vo,p) , Marino(sax) from Black wax
http://www.hamadamariko.com/
浜田真理子さんです。
金沢が初めてって、僕も含めて金沢のイベンター達は何を考えていたんでしょう。
反省もこめて、初めての金沢、最高のステージにしましょう。
何年か前、あがた森魚のライブの夜、客席のお客さんの中に浜田真理子さんを発見!
確か、上越で行われた久世光彦の「マイ・ラスト・ソング」を題材にした音楽舞台で
女優小泉今日子(朗読)との共演の帰り道だったかで、
ライブの後あがたさんとともに楽しい時間を過ごしました。

もちろんその時、いつか金沢でも、という話はしたと思うのですが、やっと今実現します。
5月はもっきりや48周年月間、うれしいです。

共演の池村真理野さん(sax)
BLACK WAXは、25歳の女性サックス奏者マリノとリーダーでドラムとギターのミキオのUターン組の2人と、
ブルースハープ・プレーヤーでもあったベースのテツヤ、
東京出身ながら20年前に宮古に流れ着いたギターのジュンというIターン組の2人によって結成されたバンドです。
メンバーそれぞれの音楽体験を生かし、
ジャズやレゲエ、ブラジル音楽などが混じり合った音楽をインストで演奏しています。
マイルスの「ソー・ホワット」やリチャード・ロジャーズの「ブルー・ムーン」、
ジョビンの「イパネマの娘」やザヴィヌルの「マーシー・マーシー」を取り上げています。
しかし、それらの名曲もBLACK WAXの手に掛かると、
ゆる~いグルーヴ感を伴った何とも言えないアイランド・ミュージックとして生まれ変わってしまいます。
それはあたかも、ジャマイカで異国の音楽が土着化しスカやレゲエを産んだのと同じような音のイメージなのです。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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