南青山MANDALA 25th Anniversary Special Duet GIG! 仲井戸CHABO麗市×新谷祥子 2019.4.6.

いつものようにチャボの紹介で新谷祥子のステージが始まる。
冒頭からインストが3曲ほど続いた。MCもない。
新谷さんらしい適度な緊張感。
心地よい反面、今回の進行が見えない戸惑いも過ぎったが、
演奏後の彼女はいつもの笑顔を見せてくれていたので安心感はあった。
はたして…。

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インストの後に、その演奏曲についてじっくりと語ってくれるのは、
音楽としての言葉を大切に思っている今の彼女ならではだろうと思った。
おかげで直前で聴いた曲のイメージが大きく、しかし柔らかく膨らんだ。
後に続く言葉がバラであれば、実際はワインであっても、
それを酒と訳してもおかしくはない…日本語は素晴らしい。

共演では欠かさないチャボのカヴァー。
今回はまさかの古井戸「さなえちゃん」を取りあげていた。
マリンバでチャボの曲にどう立ち向かうかゼロから考える…と公言している彼女である。
これまで様々なアプローチを「ガルシアの風」「ホームタウン」「荒野で」などにぶつけてきたが、
「さなえちゃん」はそのどれとも違っていた。
記名性が強いチャボの曲は、なかなかカヴァーする人の色に染まらないが、
今回は見事に新谷祥子色に染めあげていたように思う。
まさにマリンバで仲井戸麗市するということの実践。
結果としてそれが新谷祥子になっていることの感動。
いつかこの演奏をバックにチャボが「さなえちゃん」を歌うのを聴いてみたい。

昨年の夏、お寺でのライヴで披露された「月夜のハイウェイドライヴ」も歌われた。
あらためて聴くとその独特の歌いまわしが曲のメロディを際立たせていることがわかる。
新谷さんの解釈がチャボのメロディの良さも伝えてくれる素敵なヴァージョンである。

さて、新谷さんのライヴと言えば新曲だが、この日は発表は未定でも、
レコーディングは済んでいるという話から、そんな中から歌ってくれた。
本編最後に演奏された「美醜の星」とう曲が、そのタイトルもあって印象的。
早く作品化されたものを聴いてみたい。

花粉症の影響で声が本調子ではなかったが、
その中でも自分らしいステージを作ると宣言して、その通りに実行する。
新谷祥子、素晴らしいミュージシャンでありアーティストである。

     **********

チャボのパートはいくつかのカヴァーを含めてのここ最近の定番メニュー。
そんな中、その成り立ちと経緯が興味深い新曲を演ってくれた。
メロディは30年ほど前にできて吹き込んでいたらしいが、詞ができない。
何度もトライしたができない。
清志郎にも、こんなメロディがあるんだけど…とトライしたがダメだったらしい。
しかし最近きっかけがあって、このメロディには詞がないという曲にしちゃえばいいと。
タイトルは「名もなきメロディ」とつけたらしい。
確かにメロディはメジャー進行にマイナーが入り込む実にチャボらしい曲だったが、
詞は練られていない感があり、まだまだ完成形には遠い印象だ。

それこそ90年代には凄まじいほどの歌詞が乗った作品を発表していたチャボである。
それをリアルで体験してきた身としては、理由があったとしても、
言葉が見つからないという話をチャボから聞くのは淋しい限りだ。
例えば今回のメニューの中にあった「庭」だが、その歌詞から広がるイメージはどうだ。
曲の優しさに隠れがちだが、冷静に歌詞を読み返すと唸ってしまう。
今の作詞に向かう意識やスタイルが変わったことを否定しないが、
再びこうしたTHE NAKAIDO REICHI SONGを聴いてみたいと思う。

思えば、特にMANDALAでMonthly CHABOをやっていた頃には、
ステージでしか披露していない新曲はかなりの数あった。
中にはそのまま作品化できそうな、作品化してほしい曲もあったが、実現には至っていない。
チャボの基準がどこにあるのかわからないが、もったいないなぁと思う。
いつか、新曲…未作品化曲だけのライヴを演って欲しい。

     **********

さて、いちばんの聴きものである二人のセッション。
安定の定番曲中心ではあったが、マンネリ感は微塵も感じさせないのはさすが。
中でも「BLUE MOON」。
僕はこれだけにお金を払っているという気持ちで来ているし、
その期待に応えてくれなかった演奏は聴いたことがないし、それは今回も同じだった。
何度もここに書いてきたが、音楽での会話を可視化したかのようなそれは息をのむ。
それでいて美しく、楽しく、かっこいい。最高である。

     **********

僕にとってはこのライヴで春を迎えるここ数年である。
今年も春が来た。

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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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