浜田真理子 コンサート LOUNGE ROSES 島根県民会館 2019.3.2.

例年は全国の神様が出雲に集まる神在月の10月周辺に開催されているが、
昨年はスケジュールの都合か、残念ながら行われなかった。
ファンとしてはやきもきしていたところ、
昭和歌謡のカヴァー『LOUNGE ROSES』を引っ提げての、
さらにバンドを従えてのコンサートが発表された。
およそ1年半ぶり、満を持しての浜田真理子・松江公演であった。

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同じコンセプトで直前に開催された東京2Daysと基本的な構成は同じだったが、
1日に凝縮されたそれは、単に地元ということだけではない特別なものだった。
いつものライヴの中に、そうではない瞬間が挟まり、
いつものライヴが、そうではないライヴになる。
こう書くと簡単だが、その場で受けた感覚や印象は、
僕以外の人の数だけの感覚と印象がひとつになっていたわけで、
要するに真理子さんとバンド、そしてあの場に集まったお客さん各々の、
その時点での生活、実情と事情、思いや想いなどが重なったひとときである。
決して簡単で軽いものではない。
もちろんヘヴィで難しそうなものでは、まったくない。
ならば、僕が感じたそれをひとことで表すなら “ やわらかな “ だろうか。
喜びも涙も楽しさもあったが、
振り返ってみれば実にやさしく、やわらかな時間が流れていたと思う。

     **********

真理子さんお気に入りである里花の「流れ星」で美しく静かに始まった一部。
『LOUNGE ROSES』収録曲や「Danny Boy」のカヴァーが取りあげられた中、
ここ最近の定番であるオリジナル曲「まちあわせ」が歌われた。
曲が生まれたきっかけが特定できるような個人的なものであったとしても、
それをまったく異なる形で普遍的作品にしてきたのが彼女である。
実際にCDで聴ける曲もライヴで歌われる曲もそうなっていた。
しかし、この日のこの曲は、その芯の部分が別のそれに変わった。
個人的なうたは、さらに個人に引き寄せられていたが、
結果として会場にいる人たちに強く深く響くうたになっていたのではないか。

少なくとも僕には、そうだった。
そしてこのとき、音楽家・浜田真理子ではなく、
人間・浜田真理子を僕は聴いたのである。

曲は発表されたときから、作者ではなく聴いた人のものになる…と、
よく言われることだが、確かにそう思う。
しかし、取り戻すとか取り返すではなく舞い戻るや帰るというニュアンスだが、
作者に曲が戻ることだってあるはずだ。
そして戻ったそれを聴いた人がまた自分なりに新しいものとして受けとめる。
このことこそ、単に曲を聴く…から、その人を聴く…になるのではないかと思うし、
音楽を好きになって本当に良かったと感じる瞬間でもある。

     **********

ステージを覆っていた幕があがると、既にスタンバイしていたバンドが演奏を始める。
楽しい華々しさの「東京ドドンパ娘」で始まった二部は全編バンド・アレンジで展開。
昭和歌謡を匂わせるステージ・セットやミラーボールの演出が効いていた。
バンドの演奏は結成から時間が経っていないとはいえ、まとまりがあった。
同じバンド編成でも『Town Girl Blue』時のパーカッションは伊藤大地のドラムに替わった。
その効果か、加瀬さんのベースがクッキリとずっしりと聴こえる。
派手ではないがしっかりと主張する檜山さんのアコーディオンにMarinoのサックスも、
このバンドには欠かせない音を鳴らしていた。
こうしたかっこいい音に真理子さんのヴォーカルが乗るのだから無敵である。

「ブルー・ライト・ヨコハマ」や「つぐない」の色っぽさ。
「あなたから遠くへ」に「夕陽が泣いている」のロック的な高揚。
ノン・ジャンルなブルースになった「横浜ホンキー・トンキー・ブルース」。
そして地元ライヴならではの山陰観光列車「あめつちのテーマ」の直球エイト・ビート。
これらすべてが浜田真理子として歌われ、演奏され、ぼくたちの耳と心に届く。
何でも歌ってしまう浜田真理子はどんな編成であっても不動であることを再認識した。

     **********

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もう何度も書いていることだが、繰り返す。
浜田真理子。
この人に出会えて本当に良かった。
好きな音楽が必要としている音楽でもあるという幸福。
彼女と一緒に生きて、共に時間を重ねていることの喜びを感じる。

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オフィシャル・インフォから引用

★★★★--------------------------------------------------------
島根県民会館開館50周年/Mariko 20th anniversary of debut
【浜田真理子コンサート ~LOUNGE ROSES~】
--------------------------------------------------------★★★★

2019年3月2日(土) 島根県民会館 中ホール
開場/16:30  開演/17:00 

入場料金(税込):全席指定 4,500円
【出演】
浜田 真理子

<GUEST>
加瀬 達(upright bass)
伊藤 大地(drums)
檜山 学(accordion)
Marino(s.sax/a.sax/t.sax)
久保田 麻琴(Live MiX)

毎年恒例! ホームタウン・島根県民会館でのコンサートを3月に開催決定!
島根県松江市を拠点に、ライブ活動やアルバム制作、
映画、舞台、CM、TVドラマへの楽曲提供など
幅広く活躍するシンガーソングライター浜田真理子。
毎年恒例となったホームタウン・島根県民会館でのコンサートを3月に開催決定!
11年目となる今回のコンサートでは、彼女の音楽的ルーツの一つでもある
昭和歌謡にスポットを当てたカヴァーアルバム『LOUNGE ROSES -浜田真理子の昭和歌謡』からの
選曲を中心にお届けします!

【浜田真理子からメッセージ】
島根県民会館50周年おめでとうございます。
わたしもおかげさまでCDデビューから20周年を迎えました。
二つの記念の年が重なったこの年、そしてまた平成が終わろうとするこの年に、
最高のサポートメンバーで昭和歌謡を歌います。
みんなが知ってるあの歌この歌を一緒に歌っていただければとても嬉しいです。
わたしを育ててくれた昭和歌謡と島根県民会館に愛を込めて。

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