梅津和時プチ大仕事2019 D.U.B.~片山広明に捧ぐ ゲスト:仲井戸麗市 新宿ピットイン 2019.2.16.

第二部。チャボのゲスト・パートの1曲目は、
DOCTOR UMEZU BAND & KIYOSHIRO名義の『DANGER』収録、
「大いなる訣別(ナンデ・ナンデ・ナンデ)」だった。
これを知らない人は、おそらく片山さんに捧げた曲だと思っただろう。
なんでいっちまったんだ…と繰り返される歌詞。
これが " 何で逝っちまったんだ " と聴こえたに違いない。
しかし、元々がコミカルな要素を感じる曲調だし、
DUBもチャボも笑顔を交えながら、
曲の作者である清志郎の名も出し、からかいつつ演奏する。

実は第一部のDUBパート後に、梅津さんが持参した、
片山さんが写った多くの貴重なプライヴェート写真がスライドで披露された。
梅津さんと早川さんの生解説付きだったので、
普通なら悲しくなるはずの時間も、実に楽しく過ごすことが出来た。
この雰囲気は解説したお二人の進行もあるが、片山さんの人柄が大だろう。
実際に、梅津さんから語られる短い言葉からはそれが伝わってきたし、
写真に写る片山さんを見れば、誰もがそれを感じたはずだ。

第二部も、その雰囲気が消えぬまま始まったので、
チャボの " 片山、聴いてろよ " の第一声にはさすがに構えたが、
よい意味でステージ上へ自然に入っていくことができた。
前述した「大いなる訣別(ナンデ・ナンデ・ナンデ)」の歌詞の、
知っている人と、そうでない人の、それぞれの受け止め方の違いは、
どこまで意識・計算されていたのかはわからないが、
オープニング演出としては素晴らしかったなと、今、あらためて思う。

DANGERの曲では、他に「あの娘とショッピング」も演奏された。
このレア曲を2016年のMANDALAでチャボは歌ったが、
2007年に梅津和時プチ大仕事『25年目のD.U.B.』が行なわれたときに、
忌野清志郎が出演してこの曲を演奏していることから、
なぜ取りあげられたのかの理由を、今になって色々と想像したりできる。
この夜は片山さんと共にいるはずである清志郎への想いも浮かんだ。

過去に話されてきたことも、
この夜のチャボはいつも以上に突っ込んだ形で披露してくれたから、
「打破」ではRC日比谷野音間奏事件が、
「かえりみち」では通夜からの帰路の風景が、
「いい事ばかりはありゃしない」では片山さんの音がハッキリと浮かぶ。
しかし、やはりこれらすべてが湿っぽくならず、笑顔で楽しく進むのである。

そんな中、唯一、チャボが感情の赴くままに、そのやり切れなさをぶつけたシーンがあった。
片山さんのソロアルバム『So−Kana』にチャボが書いたライナーノーツを、
DUBの演奏に乗せての朗読した…いや、あれは叫びだ…シーンだ。
92年の発表だから、その歌詞やエッセイを含めて、
チャボの書く独特の文体が炸裂していた時期である。
しかもそれをチャボ自身が読むと、やはり独特のリズムが生まれ、
それも相まってまるで曲を聴いているかのような…、
時には曲や演奏を超えてしまうことも少なくなかった。
披露されたライナーも、やはり僕が知るそれだった。
DUBの演奏と重なるチャボの叫び、言葉が突き刺さる。
音だけではない。
視覚的にもそれを読んで…叫んでいる姿が突き刺さる。
何が読まれていたかなんて解説は不要だ。
実に仲井戸麗市らしいシーンだった。

DziJh3XUUAE0F29.jpg

" こんなライヴはやりたくなかった "

チャボは言っていたが、やるべきライヴでもあったと思う。
ステージで語られた片山さんの人柄がそのまま流れていた素敵な時間だった。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

Profile

Blue

Author:Blue

Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's BBS
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Blog Category
Past Entries
ブログパーツ