のん with スーパーヒーローズ 野音リベンジ!!! のんシガレッツ/仲井戸麗市BAND CLUB CITTA 2019.2.14.

昨年9月に開催予定だった日比谷野音。
そのニュースを知ったときは " 凄いライヴが発表されたなぁ " と思った。
この " 凄い "には言葉本来の意味以外にも戸惑いや疑問、驚きといった、
マイナス的な感情もあったのが正直なところだった。

しかし、チャボは出演を、共演を決めた。
自分のテリトリーからは決して出ようとしていなかった90年代以前には、
おそらく考えられなかったことだろうと思う。
確かに2000年代以降になって、チャボは外に出て行こうとしてきたし、
実際にそうしてきたし、逆に最近はそれが当たり前になっている感がある。
しかし、これまでもこれからも、そして今も、
こうした誘いに対しては " どうして俺なの? " というスタンスを必ず取るはずだ。
今回もこれはあっただろうし、納得できる理由が絶対に必要だったはずだ。

ライヴ前に公開された対談を読むとわかるのだが、最終的な決断は、
ギター、バンド、そして清志郎という二人の共通項の大きさだったのだろう、きっと。
要するに音楽。救いの神様、ミュージック。
このことから、チャボは音楽で繋がることができると確信したと思うのだ。

こうなるとチャボは凄い。
しかもまったく縁が無かった相手であるほうが、その凄みはより発揮される。
更にいえば、仲井戸麗市の名を冠したバンドである。
同じバンドである麗蘭とは明らかに異なるものを必ずみせてくれる。
期待が高まらない理由はない。

IMG_2957.jpeg

残念ながら野音は台風で中止となったが、
しかし堂々と " リベンジ!!! " とタイトルされたライヴが発表された。
2019年のValentine's Day。
二人の共演・競演に相応しく、そしてそれは、
少なくとも僕にとっては実際にそうなったのだ。

     **********

二人に共通するギターとバンド。
そこにもうひとつ、チャボ自身がこの日のキーワードとした忌野清志郎が加わる。
ただし音楽としての放ち方はそれぞれだ。
だって68歳と25歳なのだ。当たり前である。
しかし…。

ギターがあれば歳の差なんて。
チャボがよく言うこのフレーズが、こんなにリアルに響いたことはこれまで無かった。
言葉で言うのは簡単だが、目の前でこれが具体的に展開されるのは感動的である。

歳の差を消した二人が音楽でそれをやり取りし、客席の僕もいくつかの受け止め方で応える。
このトライアングルが生んだ、忌野清志郎を介した音楽は、個人的な感覚になるが、
見えないけれど音としての形となり、CITTAの客席でふれることが出来た。
かっこよかった、イカシてた、すごかったなどの簡単な形容もできるが、
僕が感じたそれを言葉にすると切なさが近い。
でも、この切なさに含まれるのは、まったくのポジティヴ的感覚である。
笑顔で感じる切なさ…とでも言えば伝わるのだろうか。
特にこれはアンコールで演奏された「雨あがりの夜空に」で強く感じたことだ。
いちばんの盛りあがりとなっていたであろうこの曲だが、やたらと切なかった。
バンドのメンバーそれぞれの表情。
歌詞の半分以上を歌ったであろう、のんちゃんのヴォーカル。
そしてその中心に燦然と輝く仲井戸麗市の存在感。
ステージ上の9人は全員が笑顔だったし、楽んでいたが、
その隙間から僕が掴んだ独特だが切ないという感覚。
これはあの場で音楽によって知った大切な何かだったと思うのだ。
のんちゃんとチャボによってではなく、音楽によって…の何か。
それは救いの神様というものにも置き換えられる何かなのかもしれない。

     **********
のんシガレッツ。
RCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」に乗って登場する演出。
いきなり気分をあげてくれたが、その後に展開されたロックン・ロールは予想以上。
のんちゃんを囲む3人がバッチリで、特にベーシストがかっこいい。
しかし目の前でロックン・ロールしているのが『あまちゃん』で観ていた彼女というのが、
とても不思議だったが、本当なのだ。
のんちゃん、ジミー・ペイジばりにギターを腰より低く構え歌う姿が、実に様になっていた。

仲井戸麗市BAND。
チャボ自身はバンドをチャボ・スペシャル・バンドと呼んでいた。
CHABO BANDのkyOnが細海魚に変わり、前田サラがSAXで加わった形だが、
どんなメンバー編成であれ、仲井戸麗市の名を冠したバンドのチャボは最高だ。
言葉にするのは難しいが、一気に引き込まれる音、雰囲気、空気がある。
わかりやすく言えば、本気度みたいなもの…集中度というか、そうしたものが伝わるのだ。
もちろん他ではそれが無かったり見られないという事ではないが、
僕には明らかに違うものとして映るし、聴こえるのは間違いない。

     **********

チャボのバンドにのんちゃんが加わり演奏された曲すべてがハイライトと言える。
中でも「わたしはベイベー」。
あの場にあがっていた忌野清志郎というキーワードが結実した演奏だったと思う。
印象的な土屋昌巳のギターが聴けるスタジオ録音ヴァージョンの魅力もあることが前提だが、
仲井戸麗市バンドでイントロが始まった途端、僕の中に浮かんだ、
あぁ、この曲はこれだろう…的なものは、変な表現だが正解を突き付けられたような気がする。
ごきげんだぜ、ベイベー!

     **********

うたは残る。
あの夜を象徴するようなチャボの言葉。
しかし、残るだけでなく、継いでいくことが重要である。
残ったうたを継いでいく、うたが継がれていく瞬間を目撃できることは滅多にない。
2/14のCLUB CITTAは、そんな場であったと思う。

     **********

のんと仲井戸麗市がバレンタインデーに川崎・クラブチッタで競演! から引用。

<のん with SUPERHEROES / 野音リベンジ!!! /SET LIST>
2019年2月14日(木)@川崎・CLUB CITTA'

☆のんシガレッツ
01.スーパーヒーローになりたい
02.へーんなのっ
03.正直者がゆく
04.あることないこと
05.エイリアンズ
06.蒼い灼熱 
07.タイムマシンにおねがい
08.さぁいこう
09.RUN!!!

☆CHABO SUPER BAND
10.I LIKE YOU /のん & 仲井戸麗市
11.CISSY STRUT
12.よォーこそ
13.上を向いて歩こう
14.ロック・アンド・ロール・ミュージック
15.デイ・ドリーム・ビリーバー with のん 
16.わたしはベイベー with のん 
17.毎日がブランニューデイ
18.君が僕を知ってる/withのん(飛び入りコーラス)

ENCORE
19.ストレート街道/のんシガレッツ
20.雨あがりの夜空に/のんシガレッツ & CHABO SUPER BAND
21.朗読 「Knock Knock 」/のん & 仲井戸麗市

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