中島みゆき 夜会 VOL.20「リトル・トーキョー」 赤坂ACTシアター 2019.2.8.

会場に入り、パンフレットを購入。
開演前にあらすじや構成をパパッとチェックする…というお馴染みの行為。
どうしても夜会はこうしたことをしないとその世界に入れない気がしてしまうのだが、
限られた短時間で心や知識の準備をできるはずがなく、結局は白紙に近い状態で幕が開く。
そして終演後には、事前の行いが無駄であり、かつ不要な事だと理解するのも、
僕にとってはお馴染みのことになりつつある。

前回の夜会Vol.18「橋の下のアルカディア」に僕が感じたのと同様に、
「リトル・トーキョー」も演劇側よりも音楽側に針が振れていたと思う。
もちろんセリフもあるが、歌と曲で繋げていく舞台。
特に今回はステージがセットにあることで、そこで歌われるシーンが少なくないことから、
余計に音楽的な印象が強かった。
さらに渡辺真知子という " うたえる " キャストの効果も加わるわけで、
乱暴に言ってしまえば、ストーリーは追わなくともまったく問題なく、
新曲だけで構成された中島みゆきのコンサートとして楽しめた。
これはここ数回の夜会に対する僕個人の接し方であり、楽しみ方であり、受け取り方だ。

歌われる新曲は僕の琴線に間違いなく触れてくれる中島節だったが、
そこに渡辺真知子のヴォーカルが新たな魅力を付けてくれる。
ちなみに彼女…渡辺真知子の存在は想像以上に大きかったと思う。
彼女がステージ上に出ることで漂う開放的な空気は、
既発曲と新曲が絡むことと共に、風通しの良さを感じさせてくれた。
ストーリー自体、重さや暗さをことさら強調してはいなかったにせよ、
変な表現だが、気軽に楽しめる夜会であり、それもアリだな…であった。

さて、夜会と言えば「二隻の舟」。
ただし毎回その一部しか披露されないし、今回も同じであったが、ヤバかった。
この曲がフルで歌われた2010〜2011のツアー。
あれは個人的にも事件であり、夢のひとつが叶ったということでも忘れられない出来事だが、
それを思い出しながら聴いていた…というか、思い出させてくれたシーンだった。
フル演奏時に匹敵する…は大袈裟かもしれない。
しかしあの「二隻の舟」で感動するなと言うのは、とても難しい。
歌と言葉とメロディが繋がれ、引き継がれ、重なり、ひとつになっていく。
素晴らしい。
夜会のテーマ曲としての存在の大きさをあらためて思い知った。

010.jpg

コアなファンにとって今回の夜会はどのように受け止められているのだろうか。
少なくとも僕自身の体験の中だけでは新機軸と言って良いのではないか。
特に中盤で披露されたミュージカル的な演出。
これには驚きながらも純粋に楽しんでいる自分がいたし、
ステージ上で踊り歌う中島みゆきの笑顔をみれば、
僕が受けたものは彼女が放ったものと近いはずである。
そして、それはこれまでの夜会にはなかったもののように思う。
終演後の何とも清々しいような感覚がとても心地よかった。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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