チャボのギターを聴いてくれ その3

今回は80~83年RC時代のチャボのギターを自分なりに振り返ったわけだが、
当然CDを聴きなおすだけでなく、実際にギターも手にした。
指が動かなくてつりそうになった(笑)が、それでも身体はおぼえているものだ。
曲によってはスラスラと弾けてしまうものもあって、我ながらびっくりした。

高校時代、短いあいだだったけれど僕はRCのコピー・バンドをやっていた。
編成は5人。これは小川銀次在籍時のRCに倣っていた。
そしてライヴでは特別ゲストでキーボードを入れるという、
まさに80年当時のRCを演っていたわけだ。
もちろん僕のパートは仲井戸麗市である。

先日、一本のカセット・テープを引っ張り出してみた。
僕達のバンドが某楽器屋のホールを借りて行ったライヴを収録したものだ。
日付は1981年10月3日。アルバム『BLUE』が発表される直前。
聴くのがとても恥ずかしかったが、思い切って聴いた。確実に20年以上振りだ。

セット・リスト。

 1.よォーこそ!
 2.上を向いて歩こう
 3.SWEET SOUL MUSIC
 4.いい事ばかりはありゃしない
 5.ブン・ブン・ブン
 6.トランジスタ・ラジオ
 7.スローバラード
 8.雨あがりの夜空に
 9.キモちE
10.ステップ!

聴く前は不安だったが、自分で言うのも何だけど演奏はかなり良かった(笑)。
もちろん拙いけれど、思っていたよりもカッコ良くて安心した。
とにかく「よォーこそ!」でいきなり盛り上がる。
僕は " ギター弾くしか能のないヤツ " と紹介され、チャボばりのスライドを決めているのだ。
全然 " ばり " じゃないんだけどさ(笑)。思わずにやけてしまったなぁ。
「雨あがりの夜空に」のイントロは、ちょっとギターが歪みすぎだ…。

でも面白かった。めちゃくちゃ楽しかった。
聴いている時間、僕は思わず16、17の頃に戻ってしまった。
探せばまだ似たようなテープがあるはず。それらを勇気を出して(笑)聴いてみたいと思う。

ちなみにこのときのメンバーだが、ドラムとは10年間バンドを一緒にやった。
解散後、そいつはいくつか別バンドをやった後に某バンドでメジャー・デヴューした。
今でも活動中だ。陰ながら応援している。
ギターとベースはまったく音信不通で何をやっているかは知らない。
ヴォーカルはこのライヴの一年後に事故で死んでしまった。

さて、前フリが長くなってしまったが、この企画も最終回…って言ってもたった3回だったけど。
あくまでもチャボのギター・プレイに対しての、わたくしBlue基準の特徴と評価はこちら参照。

 ※チャボのギターを聴いてくれ その1

最後は83年に発表された傑作アルバムです。

『OK』(83)
●Drive my Car (A、J、L / ほ)
ソロは今ひとつだけれど、リフが抜群にカッコイイし、バッキングのギターが聴き応えがある。
ギターは3本に聴こえるけれど、おそらく2本で、そのうち1本の定位を変化させているんじゃないかな。
メインのリフとソロとアルペジオを弾いている1本と、左Chから聴こえる1本だ。
この左Chのフレーズがポイント。
" 凍えそうな~ " のバックでアルペジオに絡むフレーズがとても効果的。
チャボがこういったギターの重ね方をしている曲は、RCにはあまりないと思う。

●Oh! Baby(J、M / に)
これはもう歌のバックと間奏のコーラスに絡む切ないフレーズに尽きる。
これを聴いてビートルズの「ミッシェル」のフレーズを思い出す人も多いと思う。
イメージとして「ミッシェル」はRCの中に絶対にあったはずだ。
音もそっくりだし。

●お墓(M / と)
完全にバッキングのみ。
しかもGee2woのキーボードとチャボのギターがほとんど同じ(右Ch)なので、
やたらとスカスカなアレンジ。この意図は?

●誰かがBedで眠ってる(M / と)
『OK』ではGee2woもギターでクレジットされているのだが、
当時のライヴを見た限り、この曲では確実に弾いていると思う。
しかもギター・ソロを弾いているのはたぶん清志郎ではないか。
よってチャボは単なるバッキングだけである。
ただ、3本のギターの絡みによって独特な味になっているのは間違いない。 

●ねむれないTonight(M / に)
イントロが素敵。Bメロのバックもいいけれど、この曲のギターはイントロがすべて。
あと、この曲のギターを通してコピーするとかなり気持ちいい。
バッキングも色々なパターンが出てくるので、弾き終わるとかなりお腹いっぱいになった気がする。

●うんざり(A、L、M / へ)
左Chがチャボだと思うが、このバッキングを弾くのは難しいです。
このリズムで引っ掛かるようなフレーズなのでノリを出すのが本当に大変。
間奏は無難にチャボらしくまとめたって感じ。

●ブルドッグ(A、D、G、M / は)
やたらとかっこいいバッキングのギターだけど、個人的に惜しいと思うのはその軽いサウンド。
もちろんこの音だからこそ『OK』なんだけど、これはヘヴィなヴァージョンでも面白かったんじゃないかな。
間奏のソロもチャボらしいフレーズだけど、
肝心のバッキングのギターをカットしちゃっているので、何となく迫力不足。

●指輪をはめたい(A、D、I / は)
イントロの泣きのギターは、たぶん小川銀次が考えたものをチャボがコピーしていると思われるが、
結果的には仲井戸麗市的なフレーズになっている。チャボが弾くとチャボになるのである。 

●ドカドカうるさいR&Rバンド(A、E、H / ろ)
RCの曲にはリフがカッコイイものが実は多いのだ。そんな曲の代表がこれだろう。
イントロからロック・ギター全開(笑)という感じだし、チャボのノリも良い。
間奏は「待ってました!」とばかりにグイグイと引っ張るしどんどん前に行くという、
まさに仲井戸麗市炸裂である。
ライヴの大定番であったが、この曲はここでのテンポが一番だと思う。
チャボのギター、清志郎のヴォーカルも含めて『OK』ヴァージョンが僕にはベストだ。

その独特なスキマだらけの音が特徴である『OK』
それにより面白いところもあるのだろうし、チャボのギターも聴きやすい。
チャボのギターだけを取れば、僕は音やプレイというよりも、
最終的なレコードとしての仕上がりには好き嫌いの意味での?がある。
そんな中で「ドカドカ~」の素晴らしいテイクが残されたのは良かった。
RC自身でさえ、このヴァージョンを超える演奏をライヴで演れなかった(あくまでもBlue基準)んだもの。
ただ、チャボと思っているが実はGee2woのギターというのもあるかもしれないのが困るけど(笑)。
チャボのギターの比重は、うーん50%くらいかな。



RCサクセション / 東芝EMI(2005/11/23)
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たしかにうるさい

懐かしい青春の1ページですね。
俺にもそのテープ聞かせてほしいなぁ

ドカドカはコピーして弾いたけど弾いていて楽しかった。
OK自体が大人しい感じのアルバムだったので最後にこの曲を持ってきたのは正解でしたね。
G2ってギター上手いのかな?

マイトさん

>俺にもそのテープ聞かせてほしいなぁ
機会があれば(笑)。

>ドカドカはコピーして弾いたけど弾いていて楽しかった。
そうなんですよ。あのリフ、それなりにギターが弾ければ結構さまになるじゃないですか(笑)。
テンポが速くなるとちょっと…ってなりますけどね。
私は『OK』発売前、最初に聴いたのが「ドカドカ~」なんですよ。
ですから、今度のアルバムはとんでもないロックな傑作だー!と思ったんです。
そしたら…。まぁ、別の意味で傑作ですけれどね。

>G2ってギター上手いのかな?
RC時代、ステージで観た限りでは微妙でしたね(笑)。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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