20年前の「My R&R」

チャボの代表曲のひとつである「My R&R」
この曲の終盤で聴かれる延々と続くスライド・ギター。
とてもチャボらしいメロディで、実に1分半にもわたってプレイされる。
「My R&R」自体は8分を超える長さだが、曲はフェイド・アウトしない。
「最後のギターはフェイド・アウトしないで最後まで入れてくれとスタッフに頼んだ」
とチャボ自身の発言もある。
その理由は「ギターのひとつのスタイルの何か学んできたものとして入れたかった」とのことらしい。
ここまでの話ならばそんなに特別なこととは思えなかったのだが、
このスライド・ギターには次のような秘密(笑)があったのだ。

チャボは古井戸時代にこれのきっかけとなる演奏をしており、
それを膨らませてのプレイ…が「My R&R」のスライドらしいのだ。
このことを知った僕は、そのきっかけとなる演奏をしている曲は何なのだー!
…と探しまくったのは言うまでも無い。
きっと同じようにディープな仲井戸マニアも大勢いらっしゃることだろうから、
とっくに見つけ出している方々も多いだろう。

その曲は「20才になったら」。
チャボは曲名を具体的に挙げてはいないのだが、きっと間違いないだろうと思う。
実はこの曲、オリジナル・アルバムには残念ながら未収録なのだ。
77年に発表されたシングル「ローリング・ストーンズが鳴ってた」のB面に収録されている。
一応CD化されているのだが、おそらく入手困難だろう。
ただ、この曲は解散コンサートで演奏されており、
その模様を収めたライヴ盤『ラスト・ステージ』にも収録されている。
どちらかと言えばこちらのCDのほうが入手しやすいと思うし、
アナログ盤は今ではかなり暴落しているので、ちょっと探せば安価で購入できるんじゃないかな。

スタジオかライヴかだけで、この二つのヴァージョンに大きな違いは無い。
やはり曲の終盤で、まさに「My R&R」を彷彿させる…というか、
「My R&R」に出てくるフレーズを聴くことができる。
チャボのファンは必聴だと思う。

それにしてもこれを初めて聴いたときの感動!
確実に「My R&R」と「20才になったら」の間には20年以上の時間があるのだが、
そんなこともあってなのか、僕の感動の深さは物凄いものだった。
しかも、この77年のチャボのギターには、
「My R&R」で聴くことができ、感じることができる何かがすでにあるのだ。

少なくとも僕にはそう思えたし、今でもそう思う。
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「ラスト・ステージ」でのこの演奏を初めて聞いた時、衝撃でしたね。

MyR&Rを聴いた後に聴いたんですが、こんな頃からチャボならではのこのスライドのフレーズってあったんだ・・・。

とひとり車の中で感動しておりました。
こんな感動、誰かに言おうにもわかる人ほとんどいないですからね(笑)

恭さん

この曲、私は『ラスト・ステージ』では印象に残らなかった曲なんですね。
それだからこそ、後から聴き返したときの感動が大きかったんだと思います。

>誰かに言おうにもわかる人ほとんどいないですからね(笑)
わかんないわかんない(笑)。たぶん説明したとしてもわかってもらえない(笑)。

お~すごい! よく毎度のようにこんな濃ゆ~い話を提供してくださって、ネタがつきませんねぇ(笑)。

私は古井戸は、BoxSetのセルフカバー以外、聴いたことないんです。いずれは聴こうと思ってるんだけど、今はとにかく「今のCHABOさん」、「今の麗蘭」が聴きたいんですよね。そういう意味でRCもスライダーズもあまり知りません。

でも…My R&Rの原型、となるとちょっと話は変わっちゃうかも。


てのはともかく、リンク先の古井戸CDの記事のコメント…えぇっ、ハロプロで古井戸?? なんですかコレは!!? 昼食後で眠かったのに、目が覚めちゃいましたよ。(笑)

ayakoさん

>RCもスライダーズもあまり知りません。
RCサクセションがストップして、もう17年が経ちます。
ですから、よく知らないというのも全然おかしなことでは無いですよね。
考え方を変えれば、これからRCとスライダーズを新譜として聴けるなんて羨ましいです(笑)。

私は古井戸にギリギリ間に合っているのですが、リアルに聴いた最初のレコードが『ラスト・ステージ』。
間に合ったうちに入りませんが(笑)、それでも後追いで聴いたチャボの曲は新鮮で楽しめました。
「20才になったら」は、機会があれば是非…です。

>ハロプロで古井戸??
そこに反応しましたかー(笑)。
坂崎の仕業でしょうが、それにしても選曲が凄すぎますよ。
安倍なつみの「ポスターカラー」って、いったいどんなヴァージョンなんだろ(笑)。

チャボのフラットピック

 今晩は。いつもアツくきれいなライヴレポート、楽しく読ませていただいています。プロフェッサーBlueさんにすごくお聞きしたいことがあります。(笑)
 最近のライブで、チャボはサムピックではなく、フラットピックを使用していたと、とあるブログで読みました。(自分の目でみたわけではありませんが)おもしろい、とおもいました。これはきたる9月6日、加奈崎芳太郎氏との共演と何か関係があるのだろうと僕はおもえるのです。
 古井戸時代のチャボはギタープレイヤーとして、名もないアコギやハミングバードで(たくあん齧りながら)バカでかいサウンドを昼夜鳴らしていたはずで、今チャボは長年使い慣れたサムピックから力の入りやすいフラットピックに持ち替えて、かつてのラウドなサウンドを再現させようとしているのでは?半端な音圧ではあのヴォーカルと対峙できないぞ、「ひなまつり」できねーぞ、等と考えているのではと想像をたくましくしています。(サムピックでも十分ラウドでイッてる音ですけど・・。)生ギターなのに何故かディストーションしている音・・・。
 チャボのアコースティック・ギタープレイをずーっと愛しておられるであろうBlueさんは、チャボの古井戸再演をどのように注目しておられるのでしょうか?お聞かせくだされば、とてもうれしいです。

Re: O・Vさん

> 最近のライブで、チャボはサムピックではなく、フラットピックを使用していた
> おもしろい、とおもいました。
> これはきたる9月6日、加奈崎芳太郎氏との共演と何か関係があるのだろうと僕はおもえるのです。

なるほど!それは興味深い視点ですね。

> 今チャボは長年使い慣れたサムピックから力の入りやすいフラットピックに持ち替えて、
> かつてのラウドなサウンドを再現させようとしているのでは?
> 半端な音圧ではあのヴォーカルと対峙できないぞ、「ひなまつり」できねーぞ、
> 等と考えているのではと想像をたくましくしています。

これまた、なるほど!

> チャボのアコースティック・ギタープレイをずーっと愛しておられるであろうBlueさんは、
> チャボの古井戸再演をどのように注目しておられるのでしょうか?

実は最近のチャボのアコギには満足していないのが正直なところです。
乱暴に弾いても決してラフにならず、それどころか逆に繊細さが際立つプレイ。
そんな特徴が90年代のチャボには間違いなくありました。
アコギを弾くというよりも語らせていたことで、もの凄い説得力でした。
あのプレイをもう聴くことができないのか…と思っていたので、
今回、加奈崎さんと演ることであれを聴くことができるかもしれない…。
今は、そんな風に感じたりしています。

ここ数日、古井戸の音源をすべて聴き返す日々なのですが、
チャボのギターは実に雄弁です。
O・Vさんがいうラウドさと、私が感じる繊細さが共存しています。
上手く言えませんが、これが私にとっての仲井戸麗市が弾くアコギのような気がします。

古井戸再演については、その歴史的エポックなことはもちろんですが、
この機会に彼らの音楽性が評価され、実際の姿が伝わることを期待しています。

コメント、ありがとうございました。
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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