麗蘭TOUR 2018「Sweet Soul」

今年の12月、麗蘭はSweet Soulと題しての短いツアーを行なった。
麗蘭が年末の磔磔以外でレギュラーのライヴを行なうのは3年ぶり。
その意味では、10月に行われたバースデー・ライヴとは別の特別感を期待した。
2014年以降の麗蘭は『25』収録曲とカヴァーを中心にしたメニューが続き、
1st、2ndの曲が取りあげられない傾向だし、
そろそろ麗蘭ならではの特別感にあふれたライヴを体験したいと思っていた。

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■浜松・窓枠 2019.12.22.
オープニングは「マニュフェスト」から「ミッドナイトブギ」。
ここ最近の定番とはいえ、深くバンドに身についた音であるから安定の演奏である。
しかしメニューは10月のライヴを踏襲したもので、僕には新鮮さに欠けた。
そんな中での新展開といえばクリスマスの曲と洋楽カヴァーのみだった。
そうはいっても、麗蘭には「Soul X'mas」があるというのに今回も演らないし、
カヴァーもオーティス・ラッシュと、亡くなった人の曲というのも、いつものことだ。
納得できる新機軸とはいえなかったのは残念。
僕にとって麗蘭に対する期待度は半端ではないのである。

ただし、12月の音…今年が暮れる音だったことは凄い。
それを麗蘭が出しているからか僕がそう聴いてしまうからなのか。
きっと両方なのだろうと思うが、紛れもない一年が暮れてゆく音だった。
RCサクセションにも夏の野音とクリスマスの武道館という季語的ライヴがあったが、
麗蘭ほど季節特有の音だったかといえば、決してそうではなかったと思う。
改めて年末の麗蘭は特別なのだということを実感。

「今夜R&Bを…」。
このツアーはこの曲を片山広明に捧げると決めて出たのだ…。
チャボがそう伝えてくれたときに、僕はそれをチャボから聞きたかったということに気づいた。
気づいたら、泣いていた。
それを聞くことと、それで泣くことは、僕にとって必要だったのかもしれない。
ありがとうチャボ。

浜松での終演後、ステージを去る直前、珍しくチャボはメッセージを残した。

  磔磔では新しい曲を演るよ

京都では僕の麗蘭を体験できるのだろうか。

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■京都・磔磔 2019.12.29.
軽めのインストをオープニングでかました後に、
チャボが良くやるライヴのタイトル・ナンバーが続いた。
この瞬間、既に年末の磔磔で観る麗蘭が約束された。
しかもその約束は期待以上の展開をみせる。

   “ 磔磔では新しい曲を演るよ ”

浜松でチャボが言っていたこと は本当だったのだ。

僕にとっての麗蘭には、新曲に代表される新たな展開は必須条件。
というか、それがない麗蘭は考えられないと言っていいかもしれない。
91年1stツアーの未知なるものに対しての強烈な印象以来、彼らのライヴは毎回が新しかった。
新曲があったという事実だけではない。
仲井戸麗市と土屋公平それぞれの活動の中にある麗蘭のポジション。
チャボファンとしての僕が感じる仲井戸麗市と麗蘭の関係性とスタンス。
微妙だが確実に違う音楽性。
そして何よりも活動形態の特別感。
こうしたことによるスペシャル性が僕にとっての麗蘭。
それが年末の磔磔なら尚更のことである。

この夜は僕の好きな麗蘭…仲井戸麗市がいた。
このことが本当に嬉しかった。

新曲を次々と披露するチャボに対して " 光栄です " と受け身でいた公平も、
実はかっこいい新曲を持ってきていた。
アンコールでそれが始まった瞬間、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」かと思った。
さらに言ってしまうが、まるでストリート・スライダーズのようなギター二本のアレンジ。
今年のJOY-POPS再結成ツアーの影響が出ていたと思うのは考えすぎか。

それにしても " 年末・麗蘭・磔磔 " は不思議だ。
あの場所でしか感じられない独特の音と雰囲気。
故郷でもないのに何故だか " かえってきた " と思わせる空気。
それは行った者にしかわからないのか、行ったことがない者もわかるのか。
何かを確かめるように今年も足を運んだが、
いつまで年末の磔磔ライヴは行われるのだろう。
そしていつまで僕は観に行けるのだろう。

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P.S.
初期の麗蘭ナンバーにはあった、聴いて浮かぶイメージが無限に広がっていくような歌詞。
それは今の麗蘭にはない。
誰もが耳にし口にする言葉でチャボは歌うようになった。
2本のエレキでぶちかますようになった今の演奏スタイルのように、
30年近い活動の中で音楽はかなりの変化をしてきている。
しかし、その中で変わらないものがひとつある。

チャボはよくライヴのタイトルを曲にして演奏するけれど、
磔磔の麗蘭でもある時期からそれが始まった。
ほとんどがその年のオープニングに演奏されるだけであるが、
今回も演奏された「ゆく歳くる歳」「Good Times Roll」のように、
その後に単独曲として独立していくものもある。
急造的でイージーな曲が多いけれど、磨けばダイアモンドというものが少なくない。

そう、変わらないものとは、ライヴだけで演奏されている、いわゆる未作品化の曲である。
特に麗蘭のライヴで演奏されたそれはバカにならない数になるはずだ。
仲井戸麗市には掘り起こして磨くべき未発表曲がたくさん眠っているのである。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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