もうひとつの「Frederick」

パティ・スミスの新譜についての記事に、ヒナさんからコメントを頂いた。
これがきっかけで、パティ・スミスの「Frederick」を聴いてみた。
実はこの曲、久しぶりに聴くのである。

もう止まらない(笑)。
僕の部屋は、今夜「Frederick」で満たされ続けている。

歌われている内容やメロディ云々、そして楽器が奏でるフレーズ云々ももちろんだが、
その曲を聴くと身体が生理的に反応してしまうというのが僕にはいくつかあるのだけれど、
「Frederick」はそんな中でもかなり強力な曲だ。
じーんとしない箇所なんてまったく無い…と言ってもいい程だ。
まぁ、実際に歌詞も素敵なんだけれどね。

さて、この「Frederick」をカヴァーした日本の女性シンガー・ソングライターがいるのをご存知だろうか?
僕はその名前だけはずいぶん前から知っていたが、何故か聴く機会はまったく無かった。
それが去年、偶然この曲をカヴァーしているというニュースを知って、
収録されているアルバムを入手したという経緯。
自分にとって当たりか外れかなんて考えずに、当時はCDをレジに持っていった。

鈴木祥子の『鈴木祥子』。
自身の名前をタイトルにしたアルバムにそれは収録されている。
この曲で彼女のバックをサポートするのはカーネーションである。
ただし、アルバム自体はバンド・サウンドばかりではなく、ピアノの弾き語りとそれは半々だ。
アルバムを聴いていくと、ピアノの弾き語りが冒頭から数曲続くが、
途中からヴァイオリンやチェロなどで味付けされていく。
それが5曲続いた後に、突然カーネーションが加わったバンド・サウンドになる。
まるでライヴのような構成となっているのだ。

そんなバンド・サウンドとなっての二曲目(アルバムでは7曲目)に「Frederick」が飛び出す。

この曲を歌うそのヴォーカルは、
僕は「女性版・花田裕之」と勝手に名付けた(笑)ほど、言葉を投げ捨てるようでクールだ。
プリテンダーズのクリッシー・ハインドをイメージしてもらえると、僕が感じたそれに近いかも。
とにかく硬派なカヴァーである。
構成はパティ・スミスのオリジナルとほとんど変らないのだが、その印象はかなり違う。
良くも悪くもラフな分、曲の骨組みが剥き出しになっているのが鈴木祥子ヴァージョンだ。
僕はこれを聴いたことにより、オリジナルを手掛けたトッド・ラングレンのPOPなアプローチ、
そのプロデュースの素晴らしさを再認識し、とても感心したものだ。

どれだけのパティ・スミス・ファンが鈴木ヴァージョンを聴いたのかはわからないけれど、
僕は一聴の価値は十分にあると思う。


鈴木祥子 / ワンダーグラウンド・ミュージック(2006/01/25)
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非公開コメント

同じく…

私も昨夜聴いてました。

そしてこの記事を読んで今も聴いてます。

バラードではないし、歌詞もベタベタな愛の言葉は出て来ないですよね?
(英語はわからないので訳詞と照らし合わせながら読んでました)

それなのに、とても深い愛を感じます。
パティの個人的な想いが詰まってるからかな…

今までは、やはり「パティの特別なうた」と感じていたので、私がラブソングを選ぶとしても、この曲には触れてはいけない気がしてました。

でも、これからはこの曲も「私が選ぶラブソング」の中の上位に入っちゃいますね…(笑)

Blueさんの記事で、改めてこの曲の素晴らしさに気付きました。

曲のアレンジとか、細かい事はわかりませんが…
ピアノがいいですね。
ピアノが入ってなかったら…もっと違うアレンジなら…それはそれでいいのかもしれませんが…
色んな事考えちゃいました(笑)

ライブヴァージョンで聴いた事があるのはフジロックだけなので、どんな感じだったかな…と思いビデオを探して観てみました。(続く…)

長くてすみません…続きです

この前のコメントで「パティが初めてフジに出た時(2001年)この曲を演奏していてWOWOWでオンエアされました」と書きましたが、スペースシャワーの間違いでした…

演奏は、とてもラフな感じで、ピアノは入ってませんでした。
思いだしましたが、この映像を初めて観た時、「フレデリック」と気付いたのは歌が始まってからでした…(笑)
パティもラフな感じで、笑ったり、ステップ踏んだり。曲の最後に「フレデリック」とパティが言っていました。また愛を感じてしまいました。

私の中でも「フレデリック」がとても大切なラブソングになりそうです。
生で「フレデリック」を聴いたら、号泣しちゃいますね(笑)

鈴木祥子さんのカヴァーも聴いてみます。
花田裕之?!クリッシーのような…?!興味津々です。
教えていただき、ありがとうございます!

話しはそれますが…
97年の初来日(中野サンプラザ)は行きましたが、2003年の来日はギリギリになって知ったので行けませんでした。
しかし、2003年の清志郎の野音の次の日、渋谷をうろついてたら偶然PARCOで「パティ・スミス展」のポスターを発見!しかも最終日。もちろんそのまま入りました。
こちらはBlueさんも行かれましたか?

ヒナさん

>バラードではないし、歌詞もベタベタな愛の言葉は出て来ないですよね?
なのに、いちいち沁みてくる言葉の数々…。
" フレデリック あなたしかいない 一日中、二人で旅してまわるの " とか。
聴いていると、日本語じゃないのに何を歌っているのかわかる気がするんですよ。
その理由は何なのかな?
答えが出ないんですけれど、私も曲に想いが詰まっているとしか言えません。

>「私が選ぶラブソング」の中の上位
私が個人的に『Love Songs』という編集盤を作るとしたら、一曲目は間違いなくこれです。
この曲以外は考えられません。

>ピアノがいいですね。
同感です。イントロから素敵です。
そしてこのピアノを弾いていると思われるリチャード・ソウルもいないと思うと…。
ピアノ、ギターの他にシンセとコーラスですね。トッド・ラングレンによる素晴らしい仕事。
このコーラス・アレンジは本当に素敵だと思います。

続く…。

ヒナさん

>演奏は、とてもラフな感じ
フジ・ロックでの「Frederick」って、あの場では実際にどんな風に聴こえたんだろうな…。

>生で「フレデリック」を聴いたら、号泣しちゃいますね(笑)
間違いないです。だってレコードやCDで聴いても号泣なんですよ(笑)。

>花田裕之?!クリッシーのような…?!
これ、誤解されそうだなぁ(笑)。でも、この曲を歌う彼女は、私にはそんなイメージなんですよ。
パティのように優しい感じじゃないのですが、独特でいいヴァージョンだと思います。

>97年の初来日(中野サンプラザ)
本当にファンなの?と言われそうですが、私はこの初来日自体の記憶が無いんです…。
何も憶えていないし、思い出せないんです。

>PARCOで「パティ・スミス展」
これも観ていません v-292
何だか自分がファンなのかどうかもわからなくなってきました…(笑)。

Blueさん

長いコメントにレスしていただき、ありがとうございます!

本当にファンなの?って…(笑)いえいえ、そんな風に思わないですよ!

Blueさんはとても詳しいし、文章から「想い」が伝わって来ますもの!

私は、それほど深く語れないかも…(笑)パティの曲で好きになれない曲もありますし…

今度、来日するのを楽しみに待っていましょうね!

ヒナさん

>パティの曲で好きになれない曲もありますし…
彼女の音楽の幅はかなり広いので、私も受け付けない曲はあります。
アルバム『ウェイヴ』だけをとっても、曲調がかなりヴァラエティに富んでいますしね。

パティは現在ヨーロッパ・ツアーの真っ最中のようですが、
その後は日本にも来て欲しいなぁ。
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Blue

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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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