泉谷しげる×仲井戸CHABO麗市 「Feel The Fire」 SHIBUYA CLUB QUATTRO 30th ANNIVERSARY "QUATTRO STANDARDS" 2018.7.30

LOSER以降、点でのセッションや共演は何度もあるが、決して回数は多くない。
しかし、勝手知ったる…というものがあるのだろう。
二人がステージに表れた瞬間から、終演後にステージを去るまで、
久しぶりの共演という雰囲気をまったく感じさせず、
中盤にそれぞれのソロパートがあったが、通してほぼ二人で3時間の演奏は素晴らしかった。

IMG_08641.jpg

第一部…といっていいのか、まずはいきなり二人での演奏。
何度目かのセーターズ結成だ。
チャボのギターで泉谷が歌う古井戸の「落ち葉の上を」。
さらにチャボのソロから「キューバの唄」を取り上げるなど、
なかなかレアな演奏が目の前で繰り広げられる。
もちろん定番「春のからっ風」も二人は忘れない。

このように、聴きごたえがあった一部の中でも、
僕がいちばん印象に残ったのは、ラストの「行きずりのブルース」だった。
その理由は、LOSERの25周年ライヴでもアコースティック・セットで演奏され、
チャボがコーラスをつけていたことにココロが反応した曲だからだ。
何故かと言えば、『IZUMIYA SELF-COVERS』に収録されたこの曲で、
コーラスをしていたのは忌野清志郎だったからである。
25周年ライヴでのチャボは、その清志郎のコーラスパートを歌ったのである。
こうしたことを思い出しながら、静かに感動を噛みしめて聴いた。

中盤…第二部は泉谷、チャボのそれぞれのソロ・パート。
二人とも弾き語りだが、そのスタイルは真逆である。
でもかえってそれが双方の個性を引き立たせていたから、
この日の構成として、この部分はよい効果をあげていたように思う。
泉谷が「つなひき」を歌ってくれたのは嬉しかったなぁ。

チャボは最近のソロ・ライヴのダイジェスト版。
その中に新曲「アフターマス」を入れてくるところに、
今のチャボにとってのこの曲の大きさをあらためて感じる。

そして後半。
第三部。
あらためて二人での怒涛のセッションが始まる。

前半はチャボの曲で固める。
その中で、「ま、いずれにせよ」は驚いた。
しっかりと二人のヴァージョンになっていたのにはさらに驚いた。
加えて演奏もよれず、バッチリと決めてくれたことには、輪をかけて驚いた。
「アイ・アイ・アイ」と「打破」というチョイスも二人に似合っていたと思う。

ところで、泉谷の演奏…というかギター・プレイは、
単なるストロークではなく、ボディを叩く打楽器的なスタイルである。
これがリズム隊を兼ねていたというか、もの凄く効果的だったわけで、
それを駆使しての、二人のセッション後半は、
ここからが本番だといっていいと思うほどだった。

「眠れない夜」」「火の鳥」「国旗はためく下に」と続いたくだりは、
泉谷の打楽器ギターの効果もあって、アタマの中でLOSERが鳴る。
いないはずのポンタと建、下山が現れる。
ロック的な快感。
高揚と興奮。
最高の気分である。

「雨あがりの夜空に」と「春夏秋冬」で盛りあげ、
アンコールでは「「いい事ばかりはありゃしない」、
そしてやっぱりの(笑)「野生のバラッド」でダメを押す。

ここまででお腹がいっぱいだったが、
こんな夜の最後に二人が選んだのは「陽の沈むころに」。
チャボのリクエストだったようだが、その曲の良さもあって沁みた。
ちなみに僕は、中西康晴のピアノで歌われる、
この曲の『オールナイト・ライヴ』のヴァージョンが大好きだ。

IMG_08602.jpg

例えば、代表的なところで僕が挙げるとしたら、
梅津和時・片山広明のBLUE DAY HORNSのように、
チャボにとって、精神的安心感を持って一緒に演奏できるであろうと思う人が何人かいる。
泉谷しげるは、数少ないそんな人の一人だと思う。
一緒に演奏するのを観てきたそのたびにそう感じていたが、今夜でそれを確信。

ステージのチャボからは、悪い意味での緊張感は伝わらない。
あの笑顔とリラックスした態度からは、客席と泉谷しげる、
そして自分に対してさえもストレスなく臨めていることが僕には感じられる。
いい意味でゆるいのに演奏はバッチリと決めてくれるのも、
こうした安心感があるからだと思っている。
音楽を介してであるが、
なかなか現代では使いにくい友情という単語を持ち出したくなる二人だ。

好きな人たちが好きな音楽を演り、
それを好きな人たちが集まり、
同じ場で同じ時間に共有する。
何て素敵な夜だったんだろう。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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