IAN DURY AND THE BLOCKHEADS/1987.6.18.後楽園ホール

中島みゆきの飛び入りについて書いたら、20年前のこんなライヴを思い出した。

     **********

忌野清志郎がイアン・デュリーのバック・バンドであるブロックヘッズのメンバーを中心にしたバンド、
その名もレザー・シャープスを率いて来日公演(笑)を行ったのが87年の3月。
もちろん清志郎のソロ・アルバムのレコーディングもブロックヘッズが務めたわけであるが、
これらがきっかけになったのは間違いないだろう。
同じ87年の6月に、何と本家イアン・デュリーの初来日が実現したのだ。
それもウィルコ・ジョンソン・バンドと一緒にだ。

会場は後楽園ホール。
全席自由であったから、ご機嫌なホンモノのパブ・ロックを味わえること間違いなしである。

まずはウィルコのバンドが登場した。
客電が落ち、ぶっきらぼうに3人組がステージへ現れる。
そのままギター・アンプにシールドをぶっ刺すやいなや、
いきなり最高のロックン・ロールをぶちかます。
ウィルコはステージを右に左に、
そのカール・コードが延びるギリギリまで動き回り、飛び跳ねる。

初めて生で聴くギターのカッティングはホンモノだった。
ドクター・フィールグッドのレコードで聴いた、あの音だった。
とにかくゴキゲンなロックン・ロール・バンドで、ウィルコのバンドだけで十分に満足だった。
でも、この後にはイアン・デュリーが登場するわけである。
チケット代はもうタダみたいなものだ。

そして待ちに待ったイアン・デュリーである。
レコードでは洗練された音だし、イアンも所謂上手いヴォーカリストでは無い。
パンク~ニュー・ウェイヴの流れで語られるが、
そのサウンドはファンクと言ってもいい程で、音の完成度は抜きん出ていた。
3コードのロックン・ロールというスタイルでは無いので、いったいライヴではどんな音を出すのか。
はたして…。

セット・リストは代表曲のオン・パレードだったが、とにかくバンドが凄い。
半端じゃない演奏であった。
例えば85年に観たブルース・スプリングスティーンのE STREET BAND。
彼らのライヴを体験し、噂通りの演奏に圧倒され、
その時点での世界一のバンドだと僕は思っていたが、
いやいや、ブロックヘッズのほうが演奏力は上だったかもしれない。
ファンキーなのはもちろんだが、とにかくそのリズム隊の強力なこと!
チャーリー・チャールズのドラムなんて、実は清志郎とやったときは大したことが無いと感じていた。
実際にライヴ盤 『HAPPY HEADS』 では、リズムがよれているようなところもあったし。

しかし、この時はまるで別人であった。
ただ、ベースがノーマン・ワット・ロイだったから凄いのは当たり前だったのかも…。

そして、この日のお腹いっぱいのメニューの最後には、
更にとんでもないデザートが用意されていたのである。

アンコールに出てきたイアン・デュリーが何だかんだしゃべったと思ったら、突然名前を叫んだ。

  キヨシロー! チャボ! G2!

は?
ステージに、忌野清志郎と仲井戸麗市、そしてG2がいる。
何なんだ、いったいこれは。

後から知ったのだが、同時期にRCサクセションもツアーをしており、
その大阪でのライヴにイアン・デュリー等が飛び入りしたらしいのだ。
そのお返し?にと、今度はRC側が飛び入りしたと言うわけらしい。

とにかく僕はこの嬉しすぎるサプライズに感激した。
チャボとG2とウィルコ・ジョンソンが加わったブロックヘッズをバックに、
イアン・デュリーと清志郎が歌うのだ。
曲は「Stand By Me」。
仲井戸麗市、ウィルコ・ジョンソン、
ジョニー・ターンブルというギタリストが並んでいるだけで凄いのに、
ステージの中央ではイアン・デュリーと忌野清志郎が歌っているのである。
感動的なセッションであった。

ウイルコのパートだけでチケット代の元が取れたが、
更にこのセッションが加わったことで、元が取れただけでなくお釣りがきたことは確かだ。

ライヴの最後にはドラム・セットとキーボードをぶっ壊して彼らはステージを後にした。
カッコよかったなぁ。

イアン・デュリーとチャーリー・チャールズは、既にこの世にはいない。
もう、このバンドを観る事は二度とできないのである。
でも、このライヴのチケットの半券を見るたびに、「Stand By Me」を演奏する彼らの姿が目に浮かぶ。
本当に夢のように素敵な一夜であった。

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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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