LET IT BE / BEATLES -1970-

ビートルズ、1970年発表のアルバムである。
一般的にはラスト・アルバムと認識されている。
プロデューサーはジョージ・マーティンではなく、フィル・スペクター。
現在このアルバムについて書かれたり言われているもののほとんどが、
フィル・スペクターの仕事について否定的である。それは100%と言っていいだろう。
要するに「ビートルズ的ではない」ということがキーワードだ。

例えばタイトル曲の「LET IT BE」。
ジョージ・マーティンが手がけたシングル・ヴァージョンと、
フィル・スペクターによるアルバム・ヴァージョン。
素材にした音源は両方とも同じものだ。
しかし出来上がった音はまったく違うものになっている。
マニアックなビートルズ・ファンや評論家の人達はこぞって言う。
「シングルのほうがビートルズの音である。スペクター・ヴァージョンはビートルズ的なものが希薄だ」

本当にそうなのだろうか?
だって、どうしたって僕の耳には、アルバム・ヴァージョンは間違いなくビートルズに聴こえるのだ。
僕の耳はおかしいのだろうか?

僕はもちろんリアル・タイムでこのアルバムを聴いたわけでは無い。
聴いたのはビートルズ解散から数年後の中学のときである。
ビートルズについての知識も無かったから、当時は内部のゴタゴタなんてまったく知らなかった。
よって「LET IT BE」を単にビートルズの曲、アルバムとして聴いたのだ。
いまだに大好きなレコードだし、これからもそれは変わることはないだろう。

このアルバムを否定的に言う人達の気持ちは、今ならビートルズの知識もついたのでわかる。
更に、スペクターを否定しているのが、
ポール・マッカートニー自身であるということも最大の後押しになっているだろう。
だけど僕はハッキリと言いたい。
アルバム 『LET IT BE』 はビートルズだと思うのだ。
フィル・スペクターの仕事も素晴らしいと思う。

「LET IT BE」の曲に関しても、マーティンよりも断然スペクター・ヴァージョンである。
ギター・ソロひとつとっても、シングル・ヴァージョンよりも好きだ。
アルバム・ヴァージョンのギター・ソロの、何とカッコイイことか!

この先、ビートルズに関する本などで、LET IT BEに関して、
そしてフィル・スペクターの仕事に対して肯定的に書かれる事はあるのだろうか?
もし、そういった人がいたら、間違いなく僕はその人を信用するんじゃないかな。

『LET IT BE』 は、ビートルズのアルバムである。


The Beatles / Capitol(1990/10/25)
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僕もアルバムバージョンが好きです

はじめまして。
自分と同じように感じる方がいらして嬉しいです。
作者(ポール)の発言や、歴史的な背景はともかく、
アルバムバージョンのほうが楽曲的に優れていると思います。

「ロング・アンド・ワインディングロード」なんかは、
簡潔なアレンジのネイキッドバージョンが好きですが…

世間で「正しい」とされている意見より、自分の好みを信じたいですよね。

チャボさん

> はじめまして。
> 自分と同じように感じる方がいらして嬉しいです。
> 作者(ポール)の発言や、歴史的な背景はともかく、
> アルバムバージョンのほうが楽曲的に優れていると思います。

おおっ!何と嬉しくも力強いお言葉!
ありがとうございます!
間違いなく、アルバム・ヴァージョンのほうが私には上です。

> 「ロング・アンド・ワインディングロード」なんかは、
> 簡潔なアレンジのネイキッドバージョンが好きですが…

実は、この曲もアルバムのほうが好きなんです。
オーケストラ、良いと思っています。

> 世間で「正しい」とされている意見より、自分の好みを信じたいですよね。

はい、そうですね。今後もずっと変わらないと思います。
コメントありがとうございました。
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