Dr.kyOn 還暦記念スーパージョイント NEW MORNING Vol.1 東京キネマ倶楽部 2018.2.23

こうした企画は、得てして多数のゲストを招いてのお祭りになるのが定番だ。
主役が数多くのセッションを積みあげてきたkyOnのことなら尚更である。

しかし発表された内容は予想していなかったものであり、
かつ、いったいどんなライヴになるのかも、やはり予想できないものであった。

  Dr.kyOn×岡野昭仁(ポルノグラフィティ)
  Dr.kyOn×中村 中
  Dr.kyOn×峯田和伸(銀杏BOYZ)
  Dr.kyOn×ワタナベイビー(ホフディラン)
  DJ:高木完
  (ゲスト50音順)

  数多くのアーティストから信頼を集め活動してきたDr.kyOnが、
  還暦を記念して自ら企画した一夜限りのスペシャルライブです。
  ゲストアーティストはライブ初共演の方々ばかりで、
  「そういえば一緒にライブやったことなかったよね」という旧知のアーティストや、
  レコーディングはしてライブはしてなかったアーティストなどにオファーしました。
  それぞれデュオで演ります。

以上、オフィシャルのインフォから、kyOn自身が今、
共演したいアーティストとして白羽の矢を立てた4人ということがわかる。
バンドではなくデュオというのも面白そうだ。
当日は期待して鶯谷へ向かった。

image1 (3)

会場に入ると高木完のDJでガンガン音楽がかかっている。
聴きすすんでいくと、kyOnが参加したアーティストの曲であることがわかる。
それらを聴いているだけでこれからのライヴが想像できるようで楽しく、
待ち時間がまったく苦にならなかった。
その高木完。
開演前だけでなく、ライヴ中の存在も大きく、
kyOnとゲスト2名のアシストが素晴らしかった。

本編の出演順はワタナベイビー、岡野昭仁、中村中、峯田和伸。
オリジナルとカヴァーで構成された四者四様のプログラム。
発表されていたインフォ以上のテーマは無かったが、
まるで4名のアタマにそれぞれ起・承・転・結をつけたくなるような、
秀逸な人間ドラマを観たような気になった。

出演者たちの音楽的な付き合いに加えて、各々のkyOnへの想いも語られる。
あらかじめ深いそれを持っている人たちにkyOnがオファーをしているわけだから、
そんな想いや思いたちの強さや深さ、大きさに単位をつけられるとしたら、
最強、最深、最大に近いものだったのは間違いないだろう。

言葉で語られるそれは、もちろん客席の僕たちにはわかりやすい。
しかし、何と言っても音楽でのそれが目の前で展開されるのが素敵だった。

音楽は不思議だ。
身もふたもない言い方をすれば単なる空気の振動でしかないのに、
感情を持っているかのように人の心に届く。
誤解を恐れずに言えば、それは見える。
言葉で説明されたものが音楽で裏付けられる。
キネマ倶楽部はそんな音楽を演奏でき、聴ける場であったと思う。

終わってみたら3時間20分。
長さをまったく感じさせない感動的なライヴだった。

image2 (2)

峯田和伸のMC。
過去のkyOnとのレコーディングから現在までを指しての話だっただろうか。

  時間は過ぎていくだけじゃなく、こうしてまわっていく
  それがいいと思う

時間が経過して今に至ったというよりも、
時間がまわって今があるという表現は、この夜を象徴していたように感じた。

そして二人のパートで何の説明もなく歌われたRCサクセションの「スローバラード」。
彼にとって大切な曲であると聞いていたが、こうして音楽もまわり、めぐっていくのだろう。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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