中島みゆきの飛び入り

『彼女はスタッフもびびるほどの完璧主義者』

ここで言う彼女とは中島みゆきのことである。
島崎今日子の『この国で女であること』に載っている、
中島みゆきのデビュー当時からの仕事仲間である放送作家の発言だ。

完璧主義者というのは『夜会』シリーズの完成度の高さにも表れている。
また、彼女ほどのキャリアの割には、
ライヴ・アルバムとヴィデオがほとんど無いというのも関係があるだろう。
ライヴというのはその場限りのものであり、記録として残すのならともかく、
作品として考えた場合、その完成度に満足いくものが制作できるかどうか…と、
そのライヴ作品が無い理由を僕は想像する。

さて、そんな中島みゆきであるが、
何故か他人のライヴにゲストとして出演した際、
その映像を作品として残しているのだ。
いくら他人名義の作品であれ、NGを出すことは彼女にはできると思うのだが、
何故だかここだけは完璧主義者な割には甘い。

まず、最近のことなのでもう有名だろう、
かぐや姫と吉田拓郎によるつま恋でのライヴへの飛び入りだ。
完全に近いシークレットだったようだが、
TVでも放映されたそのセッションを観ると、その出来はかなり良い。
イヴェント的にも素晴らしい効果だったと思うし、
これを映像作品として残すのは、まぁ納得がいくかな。
ただ、どこまで中島みゆきの意志が入っているのかは疑問だが。

そしてもうひとつ。86年、甲斐バンドのライヴへのゲスト出演がある。
解散に伴う黒澤フィルム・スタジオで行われたライヴに現れ、
甲斐バンドの「港からやって来た女」(←nobuさんとこの記事)を歌ったのだ。
元々甲斐よしひろとの繋がりはあるが、これはかなりのサプライズなセッションだったと思う。
後に甲斐バンド解散ツアーのドキュメント映画『HERE WE COME THE 4 SOUNDS』が制作され、
この模様もその映画にバッチリと収められた。

もちろんファンとしては嬉しかったし、
とてもレアなセッションでもあるし、
選曲も実に甲斐よしひろと中島みゆきが歌うにはもってこいでありと、
良い事ばかりなのだが、
完成度という点から観ると残念ながら今ひとつと言わざるをえない。

二つとも僕は大好きだし、もちろん観た時は興奮したものだが、
本音を言わせてもらえば…。
これらにOKを出すのならば、
中島みゆき自身のバッチリなライヴ映像を作品として発表してほしいと思うんだけどな。


/ テイチクエンタテインメント(2006/12/20)
Amazonランキング:5138位
Amazonおすすめ度:




/ 東芝EMI(2005/09/14)
Amazonランキング:3261位
Amazonおすすめ度:

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

おお~

記事書いて下さってありがとう^^
そういえばみゆきさんのライブビデオってほとんどないですね。
あれはほんとに貴重映像ですね。買っちゃおうかな。
つま恋のももう出てるんですね。

みゆきさん、カンペキ主義だけど、ライブではよく間違えるんですよね^^;それがまたいいんだけど。
紅白でのあの間違えも、かえって印象に残ってしまったし。
ご本人としてはやはり完璧でないといやなのかな。
完璧なライブビデオ、いつかみられるのかなあ。

nobuさん

>買っちゃおうかな。
税込み2,940円!CD1枚と同じですよー(笑)。
甲斐バンドも好きならば損は無い買い物です。
つま恋のほうは高いけど(笑)。

>ライブではよく間違えるんですよね
そうらしいですね。私はライヴ未体験なので、あまりピンと来ないんですがー。
PVと夜会を別にすれば、客がいないスタジオ・ライヴしか映像作品は無いですからね。
彼女ならいつの年代のライヴでも観たいよなぁ。いつか観られるかな?

ファイト!

BLUE さんへ 中島みゆきというSSW、これまで真面目に聴く機会がなかったのですが、最近つぼにハマってます。自分には縁が無いと思い込んでましたが、不思議な人です。カリスマ性充分、詩のクオリティは申し分なし、メロディメイカーとしても相当なものですね。今更ながらビックリこきました。よく世間で比較さるユーミンに関しては逆のケースです。荒井由美~80年代前半まではアルバム全部持つほど好みでしたが、バブル期からトーンダウンしてしまいました。先のつま恋のステージでの凛とした歌いっぷり、惚れましたね。自分でもなぜか分析してますが、どうも声みたいです。憂いがあり、力強いですね。ある意味リアルBLUESです。例のTOKIOのナンバーでも遥かに彼らを凌駕してます。愛聴盤は吉野金次が手がけた ”愛していると云ってくれ” 

dick1208さん

中島みゆきは昔から好きでしたが、一時期離れちゃったんですよね。
で、例の紅白出場を機会に90年代の作品を聴きなおしてぶっ飛んじゃったんです。
彼女は凄いですよ、詞も曲も。才能が全然枯渇していないし。
そして何よりもヴォーカルが素晴らしいと思います。

『愛していると云ってくれ』は私にとっても特別な一枚ですね。
ここから『生きていてもいいですか』までの4枚が思い入れの強いアルバムかな。
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Information
- Information -

★非公開コメント、承認前コメントは非表示としています。よってコメントを頂いてもしばらくは何も表示されませんが、ちゃんと届きますのでご安心ください

テンプレート変更(12/18)

ツイッターをブログに表示(12/11)

「ツイートを毎日まとめて記事にする」を追加(5/14)

Blueの本棚ブログパーツ設置(2/20)

[ツイートする][Facebook]ボタンを設置

ブログ拍手へのたくさんの拍手を頂き、どうもありがとうございます。
ブログ拍手からは私Blue宛コメントもできますが、コメントは非公開設定にしているため返事をすることができません。拍手コメントを頂いた方には、あらためてこの場でお礼を申し上げます。どうもありがとうございました

★コメント、トラックバックについて

当Blogはコメントとトラックバックを承認後の表示とさせて頂いています。反映されるまで時間がかかりますが、ご了承ください。

基本的にはすべて承認していますが、明らかに悪意のあるコメント、または不快で不適切なコメント、コメントの度に名前を詐称する別人のなりすましや意味不明のコメントなど、管理者が承認できないコメントとトラックバックは予告無しに削除、及びその後のコメントを拒否させて頂きます。その後、書き込みとアクセス拒否の対応をさせて頂く事もあります。承認するか否か、または拒否の判断は管理者に権限がありますのでご了承ください

今後とも『Blueの雑記帳』をよろしくお願い致します


-- E N D --
.
.
Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Entry Ranking
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue Day Horns
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
The Beatles
My R&R
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Contact

名前:
メール:
件名:
本文:

Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ