Marvy/RCサクセション -1988-

アルバム「Marvy」は88年発表の二枚組み16曲の作品だ。
前年の清志郎初のソロ・アルバム「RAZOR SHARP」を手掛けた、
チャールズ・ハロウェルが今回も参加。
やけに抜けが良く、楽器の分離もハッキリしているサウンドは、
これまでのRCを考えると新鮮。
清志郎の歌詞も英国の影響かやたらと英語が飛び出してくる。
これまた新鮮…だが、
実は当時の僕はどちらかというと違和感を感じて戸惑ったものだ…。
それでもこの充実した大作を聴きまくっていたし、大好きな曲も少なくない。

例えば「よォーこそ!」を抜かせば、
数あるRCのライヴのオープニング・ナンバーとしては、
いちばんだと思っているのが「MIDNIGHT BLUE」だ。
客電が落ち、ステージにメンバーが現れる。
スポットに照らされたチャボが客席に背を向けたまま、
この必殺のリフをプレイする。
思い出しただけでもそのときの興奮が蘇る。
これぞRCサクセションというロックン・ロール。
名曲だ。

「ありふれた出来事PART2」「空が泣きだしたら…」は古い未発表曲と思われるが、
古い曲が新しい曲と同居しているのが、このアルバムの魅力のひとつでもある。
昔からこういったことはRCにはあったが、
ここではそれが何だか心地よい違和感なのだ。

さらにチャボが元気だというイメージがあるアルバムでもある。
後からいろいろな話を聞いたりすると、
当時のチャボはすでにかなりヤバイ状態だったようだが、
それこそステージでは引くようになっていたけれど、
そんな状態だとはまったく思ってはいなかった。

「遠い叫び」「GIBSON」「俺は電気」の3曲でヴォーカルをとっているのもあるが、
アルバム全体でもギターが鳴っており、
「HONEY PIE」では久々に派手なソロを聴かせてくれるというように、
とにかくギター・バンドなアルバムなので、チャボ色は結構強いと思う。
中でも、後にTVアニメの主題歌としてセルフ・カヴァーされた「遠い叫び」は大好きな曲である。

この後、すぐに問題作「COVERS」のレコーディングに入っていくRCであるが、
それはメンバー脱退と活動休止へ向かってまっしぐらに突き進んでいくことでもあった…。

     **********

アナログのジャケットは、
清志郎による魚のイラストのエラ(?)の部分が絵ではなく、
何故か別に貼り付けてあるという手の込んだものだった。
また、WOLFとFISHの二つにレコードが分かれており、
ラベルも二種類のデザインとなっていた。
こういった点はCDでは味わえないのが残念である。

それにしても今回じっくり聴いてみたが、
こんなにキーボードが入っていないとは思わなかった。
こんなに…というか、ほとんど入っていないのである。
清志郎がサイド・ギターを弾いているということもあり、
ギター二本による演奏ばかりである。
当時の雑誌のインタヴュー記事の切抜きをジャケット内に入れているのだが、
それを読むと、歌とドラム、ベースでまず曲の骨組みをレコーディングし、
その上にチャボのギターやG2のキーボードをダビングしていったようだ。
この過程でどうなったのかがわからないが、
キーボードをかぶせなかったのか、
最終的なミックスでカットされたのか、どちらかであろう。
ただ、G2脱退の芽は既にここで出ていたのだ…と思う。


RCサクセション / 東芝EMI(1998/12/09)
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※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
今日?さん

>98年のパワステで、「遠い叫び」
あぁ、NAKAIDO NIGHTでしたっけ?突然演りましたよね。アコギ1本でもセルフ・カヴァーのヴァージョンも良いですが、何といってもRC時代のライヴ・ヴァージョンが最高なんですよね。ラジオで放送されたいつかのライヴ音源があるはずですよ。
2006/07/10 23:10



今日
98年のパワステで、「遠い叫び」を聴いたときは、鳥肌がたちました。
MARVYの時から好きな曲でしたが、アコギ1本でやってくれたときのかっこよさは抜群でした。

それと、HONEY PIEのギターはいいですねぇ。
ソロだけでなく、全編で弾きまくってる感じがありますね。
2006/07/10 9:38
(http://ameblo.jp/mautabgorotomoyusei/)


Blue1981
月見家さん

おお~っ!そうですよねぇ、この曲は本当にカッコイイと思います。87年の武道館のオープニングですか…。すいません、記憶がありません(笑)

私が憶えているのは88年5月の渋谷公会堂です。この時のチャボは忘れられません。客席に背を向ける姿にスポットがあたるという演出も最高にカッコ良かった。
2006/07/09 23:09



月見家
>「よォーこそ!」を抜かせば、
数あるRCのライヴのオープニング・ナンバーとしてはいちばんだと思っているのが、「MIDNIGHT BLUE」だ。

全面的に同意いたします!
リフのカッコよさに加え、冒頭の歌詞がライブというシチュエーションにぴったり。
相乗効果ってヤツでしょうか。

確か87年の武道館はこの曲で始まったと思いますが、カッコよすぎて全身総毛立ちましたね。
「とばせチャボ」
「とばせG2」
というメンバー紹介。
当時はまだ「Marvy」の発売前ですから、バリバリの新曲でした。
「新しいアルバムのタイトル」ということで、「マーヴィー!」というコール&レスポンスを強要された(?)のも懐かしいです。
2006/07/09 17:36
(http://moon.ap.teacup.com/tsukimiya/)
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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