RICK NIELSEN/CHEAP TRICK

チープ・トリックといえば、いつまで経っても若いままのロビンとトム。昔から歳をとっていたバーニー。
そしていつ見ても年齢不詳のリックである。
リック・ニールセンというと、まずあのギョロッとした目。特異なルックスであろう。
帽子も忘れちゃいけないし、いつもバッヂがいくつか付いているカーディガンかセーターだ。
まこと虫のバッヂを付けていたこともあるぞ。そして蝶ネクタイ(Cheap Trickのロゴ入りなんだよねぇ)。

ギター・コレクションの中には、例の5本のネックがついたギターを筆頭に、サキソフォンを模ったもの、
「NEXT POSITION PLEASE」(83)のジャケットにあるリック自身をデザインしたもの等、
見ているだけで楽しいギターばかりだ。しかも、これらを本当にライヴで使うんだから最高である。

さて、70年代後半に登場した彼らだが、その音はずーっと一貫している。
もちろんレコードは時代やプロデューサーによってサウンドの変化はあるが、
ライヴを観ればそれこそ「at Budokan」(78)から何も変わっていない。これは実際に僕が観て感じたことだ。
変わっていないのは音だけでは無い。ステージに朝礼台こそ置かれなくなったが、
リックはライヴ中にギターを弾きながら器用に休まずピックを投げまくるし、
クライマックスである「サレンダー」では、お約束のレコードを客席に投げるし…。
そして、観に来ているファンも変わらないのではないか?
僕が観た武道館でのライヴでは、ファンは「今夜は帰さない」をアタマから終わりまで歌っていた。
おかげでロビンの声がまったく聴こえなかった。
彼らを永遠のデジャヴ・バンドと評したのは渋谷陽一である。

レコードで聴けるリックのギターは、決してハードでヘヴィにならない。
ハード・ロックの影響を受けているのは確実で、音的にはかなり歪んでいるが、ギリギリのところでPOPである。

そしてリックのセンスが最大に発揮されるのがライヴだ。
ロビンもギターを持つが、実際はライヴはリックのギター1本だ。これが、凄い。
あれだけ動き回り、ピックを投げていても、まったく音が薄っぺらくならない。
最近のストーンズなんてロニーなんかほとんどギターを弾いていないので、
ふたりのギタリストがいても曲によっては全然グルーヴも無いし音も薄い。
しかし、リックは確実に音を操り、ギター1本でグイグイと引っ張っていく。
ギタリストが1人のバンドは、そのライヴを観れば実力とセンスがハッキリとわかる。
実はかなり弾きまくっているのに、聴いただけではサラリとしているのもリックのセンスだと思う。
「at Budokan」で聴けるが、ギターのフレーズにさりげなくビートルズの「please please me」を混ぜる。
この辺も実にいい。

ギタリストとしてはあまり名前があがらない人だが、もう少し評価されていい人であろう。

●この1枚 Cheap Trick at Budokan -1978-
本文でもふれたように、全編に渡ってリックのギターが素晴らしい。
スタジオ・バージョンには無いアドリブを混ぜ、単に歌のバッキングにとどまらないそのプレイは、
ボーカルを無視し、ギターだけ聴いていても十分に楽しめると思う。
特に「I WANT YOU TO WANT ME(甘い罠)」のライヴ・バージョンのギターは白眉。
これを聴いた後は、この曲のスタジオ・バージョンが聴けなくなってしまうだろう。



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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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