ARABAKI ROCK FEST.17 THE GREAT PEACE SESSION COVERS 2017 MICHINOKU 2017.4.30

オフィシャルのインフォから引用。

  RCサクセションの名盤、「COVERS」が発売されて間もなく30年。
  ARABAKI ROCK FEST.は30年を迎える2018年が来る前に、「COVERS」に込められた
  ロックと平和のメッセージを、東北で開催しているロックフェスティバルとして
  伝えていきたいと思い、賛同してくださるミュージシャンのみなさんと
  アルバム「COVERS」のトリビュートセッションを企画し開催します。

  〈THE GREAT PEACE SESSION BAND〉
  Gt&Vo 仲井戸麗市
  Gt 三宅伸治
  Ba 湯川トーベン
  Dr 河村吉宏
  Key Dr.kyOn

  〈GUEST〉
  奥田民生
  吉川晃司
  甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)
  斉藤和義
  TOSHI-LOW(BRAHMAN)
  中納良恵(EGO-WRAPPIN')
  Leyona

  映像:箭内道彦

C-syrMVUAAAKaPj.jpg

野外ロック・フェスのトリなのだから、まずは音楽。
集まったお客さんを大いに盛り上げ、楽しませ、満足させることが仕事だ。
しかし『COVERS』である。
チャボはよく引き受けたなぁと思った。

  ARABAKI ROCK FEST.17プロデューサー/菅真良インタビュー Vol.3
  RC『カバーズ』はARABAKIを立ち上げた時から考えていた

事前に読んだこの記事からは、その理由はわからなかったけれど、
活字になっていない向こう側から感じるものはある。
それを見届けたかった。

IMG_7546.jpg

メンバー紹介で話してくれたように、
今回の難しいオファーを受けたチャボは、三宅伸治に声をかけた。
RCサクセションの『COVERS』を演るための柱を立てたわけである。
この柱があれば、まず間違いなく音楽的に、そして精神的にぶれることは無い。
そしてDr.kyOn(Key)、湯川トーベン(B)、川村吉宏(Dr)。
信頼できるミュージシャンを人選し、仕事を任せる。
これならば主催サイドに決められたというヴォーカリストが誰であっても、
それを受け入れられ、活かすことができ、高いクオリティで提示するに、
おそらくじゅうぶんであっただろうと思う。

実際、仲井戸麗市と三宅伸治の共演を楽しんだファンは多いだろうし、
様々なヴォーカリスト達のファンはそのパフォーマンスを楽しめただろうし、
噂に聞いていた『COVERS』の一端を初めて知る人もいただろうし、
フェスとして音楽的には大成功だったように思う。
しかし、僕自身は複雑な気持ちで臨んでいたし、
チャボが前日に “ 来てくれよ “ と言っていたとしても、
期待できるだろうことは理解できても、
どこにその気持ちを置けばよいのかは浮いたままだった。

オープニングの箭内さんによる映像は、核爆発?のシーンから始まった。
それを受けての1曲目はTOSHI-LOWの「明日なき世界」だったが、
歌われる前には例の “ 清志郎の手紙 “ が朗読される。
僕個人、今回の企画に対し、思考を邪魔する一切を排除して、
純粋な音楽として捉えられ楽しめるだろうかと構えていても、
そう捉えたいと思っていても、そう捉えようともがいても、
正直、スタートがこれでは難しかった。
目の前でアルバム収録曲順に展開する『COVERS』を観て、聴きながら、
音楽的には楽しめていても、『COVERS』に対する僕の思いは何も変わらず…だった。
チャボのあの告白(あれはMCなんかではない)を聞くまでは。

チャボは中盤でバンドのメンバー紹介をした。
何のことは無い、普段通りの紹介ではあったのだが、
残りは三宅伸治を紹介するだけ…の前に、唐突にチャボは話し始めたのである。

  こんなことを言わなくてもいいのかもしれない

そう断ってはいたが、言わないとこのまま進められなかったのだと察する。

  2017年に『COVERS』を演ることの意味は感じている
  しかしレコーディング当時、RCの状態は最悪だった
  ヘヴィな日々だった
  だから俺はこの企画を演ることに悩んだ
  しかし混沌としたバンドの状態とは別に、いい作品は生まれる

混沌。
こう表現した中には当時のRCサクセション、そして仲井戸麗市自身、
更にそこから現在に至るまでの社会的な『COVERS』の評価とイメージ、
更にさらにそれを感じ続けていたチャボの30年間があったはずだ。
しかし、2017年の今、このセッションを通して悩み、葛藤し、逡巡しながらも、
チャボが感じ、確信したのが “ 音楽のマジック “ だったという。

赤裸々で重い告白の後の希望。
それを信じてチャボはこの場に立ったのである。
それを信じることが出来たから『COVERS』に向き合えたのである。

もちろんチャボの心情云々はすべてが僕の想像だ。
しかし、チャボの言葉は刺さった。
聞いていて悲しみではない涙が出た。
そして…。

僕自身、完全に避けていた『COVERS』を帰ったら聴こうと思った。
聴かなければならないと思った。
あの場で生まれたこの僕の気持ちと心の動きは、想像ではなく本物である。

ここから、バンドのメンバーでヴォーカルを回すアレンジで展開させた、
実にチャボらしい「マネー」になだれ込んだ瞬間がハイライトだった。
金ねーか 金くんねーかと歌うチャボがTHE仲井戸麗市BOOKしていた。

音楽のマジックがこの日の演奏にどれだけ反映されていたのかはチャボしか知る由は無い。
しかし、甲本ヒロトが歌う「バラバラ」はロックン・ロールの楽しさが溢れていた。
「シークレット・エージェント・マン」のイントロが1988年していた。
ブルースと言ったらこいつだ!と紹介された三宅伸治の「悪い星の下に」もよかった。
ほんの少しであったとしても、僕はそのマジックをキャッチすることができていたハズだ。
間違いなくあの場に存在していたのだと思う。

IMG_7547.jpg


P.S.
曲を演奏する前には、その作者と簡単な解説をチャボは入れていた。
しかし、歌詞の内容については、
“ その曲に清志郎はこんな詞をつけました “ と付け加えていただけである。
あとはこれまで聴いてきた側に、
そしてこれから聴く側、聴いていく側に委ねるということだろう。


P.S.2
翌日。
仙台駅で三宅さんを見かけた。
これまでの僕であれば素通りだ。
しかし、声をかけねば、声をかけようと思った。
おそらく他人が聞けば単なる社交辞令的で短い言葉だったろうが、
僕は最大級の感謝の意味を込めて伝えた。
この日の握手の感覚は忘れられないと思う。
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COVERSに思う

COVERSが1位になったと知った時に
それはないじゃないと思ったのを覚えてます。
自分がそれまで大事に思ってたRCとは違う部分で
売れちゃったような気がして、えぇ~って。
納得できないし何となく淋しかったな。


でも今回ブログ読ませていただいて
ライブとても良かったんだろうなと思いました。


石坂さんとのことも今は昔かな。皆闘ったと思う。
長い年月が流れましたよね。
社会的な状況も変わっていい作品を残してくれたんだなと思えています。

三宅さんとの握手、すごく良かったですね!

(ライブの感想を語れなくてすみません…)

Re: tamaさん

これまで自分がこだわっていたことをいったん無しにして、
ニュートラルな状態へ戻ることが出来たらよかったのですが、
なかなかそこまでは行きませんね。
でも『COVERS』への思いは変わりました。


> でも今回ブログ読ませていただいて
> ライブとても良かったんだろうなと思いました。

良かったハズです。
あのメンバーですから、良くなけりゃダメです。


> 石坂さんとのことも今は昔かな。皆闘ったと思う。
> 長い年月が流れましたよね。
> 社会的な状況も変わっていい作品を残してくれたんだなと思えています。

確かに時間が経ちました。
しかも今では清志郎も石坂さんもいないわけですし。


> 三宅さんとの握手、すごく良かったですね!

自分があの場に行ったこと、感じたことと翌日の握手。
すべてが繋がっていたなと思っています。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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