フェスティバル・エクスプレス

銀座でレイト・ショーで上映されているこの映画を観に行ってきた。
1970年、ミュージシャンを乗せてカナダを列車で横断したツアーのドキュメンタリー。
車中のセッションや行く先々でのコンサートを記録した、何ともわくわくする映画だ。

前半のハイライトはいきなりやってくる。
THE BAND。
曲は「SLIPPIN' AND SLIDIN'」だ。JOHN LENNONのカバーでも有名なこのロックン・ロール。
彼らのことをまだ " 渋い " という認識しか持っていない人は、腰を抜かすこと間違いなし。
JOHN LENNONに勝るとも劣らない堂々たるカヴァー、そして演奏だ。カッコイイの一言!

そして中盤にTHE BANDがもう一発。曲は初期の代表曲である「THE WEIGHT」。
この曲は何となく " 聴かせる " と言うイメージだったが、ここではなかなかハードな演奏だ。
メンバー5人が絶好調である。アンサンブルも申し分ない。

そしてこの映画の最大のハイライトだろうJANIS JOPLINの「CRY BABY」が続く。
出演しながらも映画とサントラ盤では外されていたウッドストックの映像。
これをを後年観たときもぶっ飛んだが、ここでの姿は完全にそれを超えてしまった。
このシーンを観ていたら、突然涙がボロボロ出てきた。
悲しみでは無く、感動したのだ。
曲が終わったら拍手しそうになった。そのくらい引き込まれていた。
JANISのアップ・シーンが多く、
もう少しステージ全体を映してほしいなど細かい注文はつけたいのだが、
とにかく圧倒される。物凄い。
彼女の全身で歌うという姿はもちろんなのだが、
そのヴォーカル、とりわけアドリブのうまさが素晴らしい。
バック・バンドとの息もピッタリである。
彼女以降にも優れた女性ロック・ヴォーカリストはたくさんいるが、
これを観たら誰も彼女を超えられないと確信してしまった。
まさに不世出のヴォーカリストであろう。

後半も、THE BANDとJANISである。
まずTHE BANDの「I SHALL BE RELEASED」。
リチャード・マニュエルがリード・ヴォーカルを取るわけだが、当然、今では涙モノである。
そしてJANISの「TELL MAMA」。
ここでも彼女は最高のアドリブを聴かせてくれる。本当に素晴らしい。
僕はJANISの印象がこの映画で完全に変わってしまった。

さて、このツアーを企画したスタッフにステージ上でプレゼントを贈るシーンがあるのだが、
そのシーンの最後に「また列車パーティがあったら呼んで」とJANISがスタッフに言う。
このすぐ後に彼女が亡くなることを思うと、とても切ないシーンである。

列車内のセッション・シーンも見物。
中でもベロベロなRICK DANKOとJANISが、
JERRY GARCIAとBOB WEIRのギターで歌うシーン。
映画を観た人のほとんどが印象的なシーンとして挙げると思うが、
本当にそうなんだから仕方が無い。
そして、あえて記載しませんがここでのJERRYのセリフも泣かせます。

酒だけでなく当然ドラッグもキメていたのだろうが、
不思議とステージでの演奏シーンからはその香りがしない。
特に、いちばんそのイメージがあったGRATEFUL DEADから匂わないのが不思議であった。
THE BANDのほうがドラッグ的なくらいだ。これも映画を観て感じたことだ。

もちろんGRATEFUL DEADとBUDDY GUYも印象に残ったが、個人的にはBANDとJANISであった。
もう完全にこの2組につきる。

インタビュー・シーンでも印象に残るセリフがたくさんあったが、とにかく演奏シーンが必見であろう。
90分は短すぎる。

P.S.
精神的にちょっとまいっているので、本当は映画なんか観るような気分ではなかったのだけれど、
助けてくれるのは音楽しか無いような気がして、思い切って観に行った。
観に行って、良かった。




※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2005/05/05 14:10

かすみさん どうもありがとう。嫌なことがあったときには音楽なんて好きなものだからこそ聴けないと思っていたけど、でも、そういうときこそ音楽に触れることにします。今回はそれを強く思いました。ロックは、音楽は助けてくれるんですね。 JANIS JOPLIN。凄かったです。ロック・ヴォーカリストとしか形容できない。あれを観て何も感じない人がいたら、その人は一生ロックとは無縁だと思います。


かすみ2004
2005/05/05 9:56

(http://spaces.msn.com/members/kasumi2004/)
フェスティバル・エクスプレス・・・私も感動しました。やっぱりJANISの笑顔がとってもよかったです。映画だと拍手できないのね。 なんかあったんですね。でも苦しみが少しでもやわらげられたのならば、映画観て本当によかったですね。落ち込むだけ落ち込んだら、前向きに・・・ね。

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