浜田真理子 『代官山 晴れたら空に豆まいて 10周年記念』 ハマダと夜と音楽と 2016.10.28

開演前のステージにはいつものようにピアノが一台。
しかし、何かが違う…と思ったら、その理由はセットされていたマイクだった。
久保田真琴さん所有というそれの詳細は不明だが、
ちょっと調べてみたところ、もしかしたらドイツのノイマン製のマイク?
真理子さんのMCによるとヴィンテージもの…もしくは現行版だろう。
とにかくルックスからして最高で、ステージ上のそこだけが、
何だかレコーディング・スタジオに見えたりもしてしまった。

IMG_6349.jpg

そのマイクで歌う姿に慣れない違和感を感じたが、
それはライヴが始まってから数十秒のあいだだけのことで、
以前から使用しているかのように真理子さんに馴染んでいた。
さらに言えば、" うたう " ということがこれだけ似合う人もいないと感じているので、
その意味ではこのマイクでうたう姿はかっこ良かった。

何度もライヴで取り上げられてきた浅川マキの「ブルー・スピリット・ブルース」。
前半はタメを効かせ中盤からは流すなど、そのピアノが饒舌で最高だった。
オリジナルではないそうだが、とても真理子さんらしい「何もないラヴ・ソング」。
♪なにもない というリフレインが素敵で、この日の曲で最も印象的だったかも。
僕が初めて手にした浜田真理子のアルバムが『夜も昼も』。
その収録曲すべてに思い入れがあるので、久しぶりに聴けた「旅路」も嬉しかった。
この辺のオリジナル曲をもっとライヴで歌ってほしいものだ。

さて、彼女のライヴの特徴と魅力のひとつは、
その歌の世界とMCの落差から生まれる独特の雰囲気だと思う。
笑わせるMCの比重も高く…というか、MCはその路線のほうが多いほどだが、
ひとたび彼女が歌えば、その世界に引き込まれる強力な吸引力が、
曲にも歌詞にも、そしてそれを表現する歌にもある。
そこに生まれるお客さんの数だけの想いが作り上げる空気。
これこそがハマダマリコのライヴであり、僕が惹かれる点でもある。

しかし、今回はこうした面はほとんど無かったような気がする。
そこにあったのは、単に歌い、楽しむという雰囲気。
例えば、「ミシン」でさえ、演奏中に合いの手を入れられそうだったといえば、
それがわかってもらえるだろうか。

東京でのワンマン。
時期的なことを考えれば近いうちに発表される新作アルバムのインフォメーションも兼ね、
新曲を中心にした構成が定石だろう。
しかしそれ的な色もほとんどなく、歌いたい歌を、歌いたいように歌っている印象だった。
これは当たり前のようだが、実はあまり体験できない。
どんなライヴにも必ず何かしらのテーマから考えられた構成があるだろうから、
本能に近いナチュラルな気持ちのまま歌うだけをお客さんに提示することは、
まず、あり得ないに近いだろう。

さらに言えば、そのライヴが独り善がりや自己満足にならず、
お客さんに観て聴かせ、色々な意味で参加させることにも成功していた。
どんなライヴにもある…いや、無ければならないステージと客席の間にある敷居。
それが低かった。
無かったと言ってもいいほど、低かった。
彼女の人柄のおかげと言ってしまえば簡単だが、意識してのことだったのかもしれない。

これだけ開放的な浜田真理子のライヴ。
新たな面を見た気がする。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Information
- Information -

★非公開コメント、承認前コメントは非表示としています。よってコメントを頂いてもしばらくは何も表示されませんが、ちゃんと届きますのでご安心ください

テンプレート変更(12/18)

ツイッターをブログに表示(12/11)

「ツイートを毎日まとめて記事にする」を追加(5/14)

Blueの本棚ブログパーツ設置(2/20)

[ツイートする][Facebook]ボタンを設置

ブログ拍手へのたくさんの拍手を頂き、どうもありがとうございます。
ブログ拍手からは私Blue宛コメントもできますが、コメントは非公開設定にしているため返事をすることができません。拍手コメントを頂いた方には、あらためてこの場でお礼を申し上げます。どうもありがとうございました

★コメント、トラックバックについて

当Blogはコメントとトラックバックを承認後の表示とさせて頂いています。反映されるまで時間がかかりますが、ご了承ください。

基本的にはすべて承認していますが、明らかに悪意のあるコメント、または不快で不適切なコメント、コメントの度に名前を詐称する別人のなりすましや意味不明のコメントなど、管理者が承認できないコメントとトラックバックは予告無しに削除、及びその後のコメントを拒否させて頂きます。その後、書き込みとアクセス拒否の対応をさせて頂く事もあります。承認するか否か、または拒否の判断は管理者に権限がありますのでご了承ください

今後とも『Blueの雑記帳』をよろしくお願い致します


-- E N D --
.
.
Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Entry Ranking
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue Day Horns
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
The Beatles
My R&R
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Contact

名前:
メール:
件名:
本文:

Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ