ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール/チャック・ベリー -2007-

チャック・ベリーの『ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール』
4日に待望のDVDが発売された。買ってきてから二日間、モニターに目が釘付けだ。

もちろん今まで何度も観た映画だし、画面に何が出てくるのかはほとんど理解している。
それでも、映像とサウンドがリマスターされたこのDVDを観ると興奮する。
DTS音声も収録された5.1chサラウンドは多少の違和感を感じないでもないが、
低音の迫力や臨場感は明らかに増しているし、もちろん画質も素晴らしい。

音楽プロデュースを務めたキース・リチャーズを中心とするバンドをバックに、
様々なゲストを迎えたコンサートが収録された本編は何回観ても楽しく激しくカッコよく、
そして感動する。

もちろん他のシーンも必見で、特に中盤の「OH,CAROL」のリハーサルはいつ観てもドキドキする。
チャック・ベリーとキース・リチャーズの対決(笑)シーンがそれだ。
チャックはキースが弾くイントロが気に食わないようだし、何度も演奏を止める。
キースがイライラしていく様子がハッキリとわかるのだ。
チャック・ベリーはそこにとどめの一言をキースに放つ。

  ちゃんと弾こうぜ

最高である(笑)。

それでも出演しているミュージシャン達は彼に敬意を払っているので、
チャック・ベリーという偉大な男の様々な魅力を引き出すことに成功していると思う。
だから映画が感動的なのだろう。

ブルース・スプリングスティーンがチャックのバック・バンドを務めたときのエピソードを語るシーン。
ここも楽しい。そして泣ける。

  彼はツアー中に一晩だけ使った僕達のバンドは忘れているだろう。
  でも、あの夜のことは65歳や70歳になったときに
  孫に「チャック・ベリーのバックで演奏したんだ」と言える。
  何度も話すかも…。

こう語るスプリングスティーンの気持ちは、ロック・ファンなら誰でも理解できると思う。

さて、このDVDの凄いところは本編だけではない。
DVDを観た誰もが思うだろうボーナス・ディスクに収められた未公開リハーサルだ。
曲によっては単なるジャムだったりするのだが、それをしているのがキース・リチャーズであり、
エリック・クラプトンであり、チャック・ベリーであり、スティーヴ・ジョーダンなのだ。
だってエリックのソロを引き継いで再びギター・ソロをとるのがキースなのだから、
これはただのダラダラしたリハではない。
個人的にはエリックがサンバーストのストラトを弾いているのを観られるだけで嬉しい。
そのE.C.がスローなブルースをリラックスしながらも炸裂させるシーンも最高。
ストラトのヘッドにタバコをぶっ刺して弾きたくなること間違いなし。

とにかくボーナス・ディスクだけでも貴重だし、そこいらのロック映像の何倍も凄い。

映画のオープニングでジョン・レノンが叫ぶ「ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール!」。
そのとおり、素晴らしいロック・ドキュメントである。

P.S.
チャック・ベリーの映画であるが、キース・リチャーズのファンは絶対に観るべき作品。
これを観てキースに惚れない人はいないと確信する。



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発売日に

入手はしていたのですが、今日になってようやく見ることができました。キースの写真を下敷に入れていた高校生の頃の気持ちが戻ってきましたね…。

リトル・リチャード(彼もかなりイイ味!)については、その人生が映画化されたことがあったと思いますが、チャック・ベリーやJBも、映画の題材としては相当面白そうだな…と。

月見家さん

映画の素材として素晴らしいネタを提供されても、結局はそれをまとめる監督が重要ですよね。
そのミュージシャンに対して興味が無い人や良く知らない人を満足させるよりも、
ファンを満足させる映画を作るのは相当に難しいと思います。
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