春日博文 / カルメン・マキ&OZ

カルメン・マキ&OZ。
この伝説のバンドのライヴをリアル・タイムで体験できなかったことは悔やまれる。
ただしレコードは後追いだが聴いていた。
特にラスト・アルバムである『LIVE』(78)は良く聴いた。
RCサクセションと同じKITTYレーベルだったことも、
聴くきっかけになったという記憶がある。

『LIVE』をのぞけばオリジナル・アルバムはたった3枚。
中でも75年発表の1stアルバム。
その音はハードでヘヴィでプログレッシヴ。
そして、あまりにも圧倒的なマキのヴォーカル。
特にラストに収録されている名曲「私は風」。
この曲については説明不要であろう。
この1曲だけで、そこいらのバンドのアルバム1枚分の聴き応えである。

OZの1stは、サディスティック・ミカ・バンドの『黒船』と並ぶ70年代を代表する作品。
この2枚は今聴いても古くない。
それどころか、日本から世界に向けて発信しても大丈夫だと思う。

また、OZの特徴を決定付けていたのが加治木剛による歌詞。
この魅力を忘れてはならない。
洋楽テイストであるが非常に日本人的。
僕達の琴線に触れる音楽であったのは、この詞の功績だろう。
ちなみに加治木剛とは、ダディ竹千代&東京おとぼけcatsのダディ竹千代その人。

さて、春日博文。
OZのギタリストであり、メイン・コンポーザーでもある。
彼のギターはヘヴィである。ハードである。
しかし、キレイなのだ。そう感じるのは何故だろうか?
オーソドックスなプレイなのだが、
その中にも感情的な高まりによるのだろうはみ出したものが感じられる。
要するに人間が弾いているという当たり前のことがわかるギタリストということである。
ここがポイント。
機械的にキッチリとまとめるような人では無い…と思う。
これはスタジオ作品でも大いに感じられるので、
ライヴは言うまでも無く凄まじい。
おそらく、スタジオでもライヴ感覚で弾いていたのだろう。

ハッキリと断言できないが、
メインで使用していたギターはストラトキャスターではないか。
これがまた、最高のディストーション・サウンドである。
ギターを完全に " 鳴らして " いる。
何というか、例えば電圧が違う外国でマーシャルやフェンダーのアンプを使用する。
すると、あまりにも日本で使っているときとの音の違いにびっくりするらしいが、
そんな感じなのである。
ギターとアンプのポテンシャルを完全に引き出しているような音だ。
素晴らしい。

彼は一時期RCサクセションでもギターを弾いていた。
そして初代チャボ・バンドのギタリストでもあった。
よって、OZは観られなかったが、
チャボ・バンドのライヴで実際に彼のギターに触れることができた。
もちろんヘヴィでハードなギターでは無かったが、あの音だった。
抜群のストラト・サウンドだった。
タメが効いたバッキングのギターは最高にカッコよかった。
「打破」や「BGM」「ティーンエイジャー」「グロテスク」でのギターが、
今でも耳にこびりついている程である。
ライヴではパーカッションやダルシマ(!)もプレイしており、
チャボにブライアン・ジョーンズと紹介されてもいた。
また、末期のRCにドラマーとして参加したし、
マルチなプレイヤーとしても魅力的である。

そうそう、OZとは違った意味での伝説のバンドNOIZも必聴。
おそらくアナログは超入手困難だろうが、
少し前にハガクレ・レコードからCD化されたから、今なら手に入るかも。
後にVOWWOWに参加する無名時代のひとみげんきがヴォーカル。
ベースはOZの川上茂幸。
ゲストも豪華で、チャボや清志郎も参加している。
ハードでドライヴィンなロック・アルバムだ。
OZほど派手では無いが、NOIZではストレートなロック・ギターを弾いているよ。

過去のバンドの再結成は、あまり僕自身魅力を感じることは少ないが、
カルメン・マキ&OZは別だ。
観たい。

●この1枚 LIVE -1978-
とにかくこのアルバムで聴ける彼のギター・パートすべてが最高。
OZとしての演奏のテンションも高い。
特に「空へ」「私は風」と続くアナログでの最終面が圧巻。
名演。
ぶっ飛んでいる。 
play it loud!

●さらにもう1枚 カルメン・マキ&OZ -1975-
収録されているのはたった6曲だが、
ベスト・アルバムが企画されるたびに全曲、または5曲が収録される(たぶん)。
1stにして既に完成されている。
75年にこのアルバムが日本にあったというのは凄い。


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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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