ワンダフル・デイズ+グレイトフル・デイズ/RCサクセション -2005-

2005年6月1日、RCサクセションのベスト・アルバムが2枚同時に発売された。
「忌野清志郎 35th Anniversary」の一環、または便乗なのは間違いないだろう。
「ワンダフル・デイズ」と名付けられたのが1970年から1980年まで。
そして「グレイトフル・デイズ」というのが1981年から1990年。
20年間の活動期から38曲が収録された。
ビートルズの赤盤、青盤と同じように、赤と青のジャケット。カヴァー・イラストは杉浦茂。

RCのベスト・アルバムは数多く出ているが、それらと同じように、実は今回も選曲には不満がある。
ただ、代表曲はほとんど網羅されているし、百歩譲ってこれは良しとするしかない。

音はリマスターされているというので期待した。
聴いた限りではトレブルがかなり強調された印象だが、良い。分離も、悪くない。
特に初期、所謂フォーク期のナンバーの音質が向上したようだ。
それでも倉庫で録音された「FEEL SO BAD」収録曲の音の悪さは、やはり改善できないな。
「SUMMER TOUR」がシングル・ヴァージョンでは無かったのは減点ポイントである。
やっとCD化された「マリコ」があっても許せない。
ジャケットも不満。イラストでごまかすな!
たのむから当時のフォト・セッションから未発表のものを使ってくれよ。
こういうところに神経と愛情と、そしてお金を使ってくれよ。
事実、2枚のライナーには、そんな素晴らしき6枚の写真があるのだ。6枚でも足りないくらいだ。
特に目を引くのがアルバム「PLEASE」と「BEAT POPS」のジャケットのアウト・テイク…。
あぁ…。RCだぁ…。何故だかこれを見て、泣けた。
全アルバムのフォト・セッションの未発表ものを、もっともっともっと観たい。

80年代前半のRCは、その音楽はもちろん、
メディアの使い方とメディアからの使われ方も素晴らしかったと思う。
プロモーションに使われるデザインや写真、付けられたコピー、
雑誌とTVやCM出演、群がる人脈など。
「何が何だか良くわからないが、凄そうだぞ」ということである。
そして実際に耳にして、目にして、本当に凄かったのである。
しかし、活動休止以降に出た編集盤は、逆の意味で「良くわからない」ものばかりであった。
編集盤に限らずオリジナル・アルバムの再発も雑だった。
ジャケットやライナーをカラー・コピーでごまかしたうえ、
適当な場所に「PHOTO おおくぼひさこ」と入れるだけ。
”これだけクレジットしとけばいいだろう”的の無神経さ。
もちろん発売された時点でのライナーや解説、データなどが付け加えられるわけでもなく、
ただ出しときゃいい的な扱いに、怒りを通り越して情けなさを感じていたものだ。
そりゃ、所属レコード会社は「カヴァーズ」を発売中止にしたわけだから、
この扱いはある意味で納得している。
そういえば「君が代」にビビッたところもあったな。
しかし、お前らはビートルズやストーンズを出しているレコード会社だろうが…。
ロックを看板にしているのなら、何をすべきかわかるだろう。情けない…。

唯一納得できた再発モノは、ハガクレ・レコードからの紙ジャケットである。
オリジナルのライナーもあり、過去のものより数百倍もバンドに対する愛情が感じられた。
とにかく、この偉大なバンドを後世に正しく伝えていかないのは犯罪的である。
今後は、まず全オリジナル・アルバムの再発からだ。
すべて紙ジャケットでアナログ盤を忠実に再現すること。
そして可能な限りの制作とレコーディング・データを調べ上げて資料として記載する。
関係者およびメンバー自らの解説があるライナーは必須だ。
また、メンバーから命がけで承認をもらい、
没テイクや未発表曲にライヴをボーナス・トラックではなく、
ボーナス・ディスクとして各アルバムに付ける。
もちろん「RHAPSODY」は完全版の2枚組として再発だ。

昨年出た、ルースターズの32枚組BOX並み、
いや、それ以上のものがRCなら出来るはずだ。
それを日本中のファンが待っている…。
待っているのは僕だけだったとしても、構わない。
僕が死ぬまでに、出してくれ。



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古い話題にレス入れてごめんね。
これは俺も前から感じていたことなんですが、RCって作り手側に熱狂的なファンがいないんじゃないかなと思うんです。
再発で唯一満足できたのはネイキッドだけ。

自分はスターリンのファンでもあるんですが、「よくここまでできるな!」と思うぐらい調べ上げて再発しています。
作り手側の情熱がわかるんです。
RCでもそういうのが出てくれると良いですね。

マイトさん

懐かしいな、これ(笑)。
何を熱くなってんだよーと自分に突っ込みたくなりますな。
ただ、これはずーっと思い続けていることですね。

つい最近の再発は『THE DAY OF R&B』以外は購入していないのでわかりませんが、
おそらく似たようなものだろうと想像できます。

>RCって作り手側に熱狂的なファンがいないんじゃないかなと思うんです。
いると思うんですよ。いや、いるって信じたい…かな。
もちろん再発とはいえ、制作は簡単じゃないのはわかります。
でも、結局は制作する担当者の熱意と愛情なんですよね。

とにかくRCの、適当に再発が繰り返され、
安易なベスト盤が乱発されているこの状況は解せません。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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