Lightning Blues Guitar Fes. 1996.6.16 日比谷野外音楽堂

CHARの江戸屋レーベルで企画されたアルバム『江戸屋百歌撰<子>』。
これは9人のギタリストによる優れたオムニバスだったが、
このアルバムそのままのライヴが96年6月に行われた。
今年の夏に同フェスが開催されることもあるためか、
96年版が1DVD、3CDのヴォリュームで発売された。
以前、CDが2枚で発売されていたが、今回は映像も含めての完全版といっていいだろう。

僕は実際にこれを観ている。
かなり前列だったが、ステージに向かってやや右側の席だった。
せっかくの9人のギタリストの違いを聴き分けたかったのだが、
PAに近かったためか音が混ざってしまい、それは叶わなかったような記憶がある。
発売されていたCD版を聴いても、あまりそれは解消されなかった。

しかし今回のDVDを観て、映像が加わったこともあるためか、その辺りが整理された。
各ギタリストの個性がハッキリとわかる。これは本当に嬉しかった。

そして東京の日比谷野外大音楽堂。
ここでのコンサートを一度でも観た事がある人ならDVDは必見である。

野音でのライヴをシューティングしたビデオはたくさん発売されているし、僕もいくつか観ている。
しかし、あの独特の野外ライヴの雰囲気までを収録できた作品に出会ったことが無い。
かのRCサクセションのライヴ・ビデオでさえ、それは無い。

このDVDはそれに成功していると思うのだ。
特別な工夫がされているわけでは無いのだが、
何故だかあの時の空気感までが伝わってくる。
実際にそこにいた僕が感じるのだから、
他にも同じような思いを持ってくれる人は絶対にいると思う。

さて、CDについては記さない。
だってこれはDVDが全てであるから。見所は…とにかく全てである。
だいいち、これだけのギタリストの共演だ。
CDで音を聴くだけじゃ物足りないに決まっているのだ。

山岸潤史の伸びのある気持ちのいいギターからスタートする。
歪んだストラトの音はいいなぁ。
久々にこういう生のエレキの音を聴いた気がする。
ちなみに彼のバックを務めるREWARDというバンドが、
一貫して他のギタリストのバックも務めている。

続くichiroのドライヴィンなギターは必見。すげぇすげぇ。
ジュニー・ウインターにスティーヴィー・レイ・ヴォーンを足して早回ししたって感じだ。
生で聴いたときも驚いたが、改めて観てもすげぇ。ちなみに彼もストラトだ。

ALAN MIRIKITANIはセミアコを抱えて登場。
オーティス・ラッシュのブルースを渋く決めてくれる。
石田長生は、意外とハードにディストーションさせたギターで自作曲を演奏。
彼もストラト(パンクラスのステッカーが貼られている)を抱えている。

西慎嗣はテレキャスター。テレキャスっぽくない、ぶっとい音を出している。
お待ちかねのCHARは、まずは挨拶代わりといった感じで西慎嗣とアコギでセッション。

そして中盤のハイライト。
BAHOの二人と仲井戸麗市、西慎嗣とでザ・バンドのカヴァー「THE WEIGHT」。
石田長生のカヴァー・アルバムに収録されたバージョンを元にした演奏だ。
これがいい。
石田長生による歌詞も、チャボがカヴァーにつける日本語詞に似ていて、とてもいい。
野外のライヴならではのサウンドである。

BAHOCHAによる「GOING DOWN」に続き、
もうひとつのハイライト、大村憲司の感動的な演奏。
「天国の扉」でエリック・クラプトンばりの泣きのギターをたっぷりと聴かせてくれる。
残念ながらこの2年後に亡くなってしまうのだが、
ここで天国の扉を叩いていたというのは…。
こじつけだとしても、今観ると何とも悲しい。
そして、大村憲司もストラト(もちろんブラック!)だ。

9人目のギタリストとして近藤房之助が登場するが、
彼は終始ヴォーカリストのポジションで参加していた。

さて、後半にはチャボと石田長生での「今夜R&Bを」と、
CHARとの「LOVE IN VAIN」が控えている。
まず麗蘭の代表曲である「今夜R&Bを」。
過去にいろいろなライヴで聴いてきた曲だが、
この演奏はチャボの歴史の中でもかなり良いのではないか?
ギタリストが石田長生ということもあるだろう。
また、バック・バンドが違うことでタイトなバンド・サウンドだ。
グルーヴするリズム隊に乗るチャボのボーカルも感動的。
かなり決まっていると思う。

そしてCHARとの「LOVE IN VAIN」。
実際に観た時は、正直あまり良いカヴァーだとは思わなかった。
だって、どうしてもローリング・ストーンズによるグレイトなバージョンが頭にあったし、
実際それが元になってたし。
ミック・テイラーとキース・リチャーズ、CHARとチャボでは、あまりにもスタイルが違うしね。
でも、DVDで観ると印象がまったく違う。
まず、チャボの歌詞がいい。
CHARのギターも、当時は「合っていないなぁ」なんて感じたが、
結構ハマッているのだな、これが。

とにかくこの2曲は仲井戸麗市ファンは絶対に必見。
貴重な映像であろう。

ラストのアンコールのはちゃめちゃさも楽しい。これぞギタリスト達の共演!

しかし、ほとんどがストラトキャスターを抱えていたのにはびっくりだ。
もっといろんなギターを使っていたような気がしていたが、皆がストラトだった。
だからこそ、音やフレーズに個性が出ていて面白い。
でも、皆さん結構歪ませているんだよなぁ。

今はコンピューターで音楽を作る時代である。
ロック・バンドでもギターが必要じゃ無いものもあったりする。
でも、まだまだ主流はギターだと思いたいし、このDVDを観ていると、そう思えてくる。


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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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