古井戸「再会」仲井戸麗市CHABO麗市×加奈崎芳太郎 東京キネマ倶楽部 2015.10.20

「ちどり足」と「ポスターカラー」で、それぞれマンドリンを、
そしてギターを弾く仲井戸麗市に注目していました。
その理由。
古井戸のライヴでチャボがマンドリンを弾くパートは、
おそらくハイライトのひとつだったでしょうから、
マンドリンを手にしたチャボ自身が何かを思い浮かべるであろうと思ったこと。
そして『ライブ帝国』のDVDで確認済みだった「ポスターカラー」の映像から、
静かながらも内には激しい何かが宿っているかのように、
ひとつひとつフレット上の音を確かめながら探しているかのように、
自身の中に入り込みながらギターを弾く姿がとても印象的で、
まさにあれこそが古井戸の仲井戸麗市であろうと思ったこと。
再会ライヴへのチャボの気持ちをその場で窺い知るには、
この2曲しかないだろうと勝手に思っていたからです…が、
僕の思い入れは、あまりにもウェットで過剰だったようです。

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諏訪市文化センターと東京キネマ倶楽部のステージに立つ仲井戸麗市は、
紛れもなく2015年の仲井戸麗市でした。
36年ぶりの古井戸、しかもフルでのライヴなのに、
ステージ上ではこれまでのDuetや恩返しと同じように見えました。
特別な感情を出すことはまったくと言っていいほどなく、
それどころか、加奈崎さんやファンの思いを軽くキャッチし、
笑顔でジョークに受け流す姿は、意外を通り越し、驚きの一言です。
MCは、ほぼ加奈崎さんが担当していたにも関わらず、
ステージを仕切っていたのはチャボだったと思います。

ニュートラルな仲井戸麗市。
感情を素直に出す加奈崎芳太郎。
この対比が交わることで生まれた何かが、
70年代と現在の間にあった時間を無くしてくれたようでした。

加奈崎さんが「昔と逆で、今はチャボが俺の面倒を見てくれる」云々と話していましたが、
この「面倒をみる」を、大きな意味での「恩返し」と置き換えてみると、
再会ライヴの意味が掴めそうな気がします。
チャボにとっての再会とは、加奈崎芳太郎とのそれだけでなく、
おそらく古井戸としての仲井戸麗市との再会でもあったのでしょう。
この言葉が適しているとは思いませんが、
古井戸に対して拘っていた自分を吹っ切り、許し、古井戸の自分を認めた…と、
そんなニュアンスだったのではないでしょうか。
だからこそ加奈崎さんを立てて、その結果として古井戸そのものを立てたことになる。
こうなれば、そこにいる二人は間違いなく古井戸です。
俺は古井戸の仲井戸麗市である…という認識。
ハッキリとこれがチャボの中に生まれたのだと思います。
チャボがステージで " 古井戸だー " と自分たちを紹介したことがその証でしょう。

たった2回のライヴでしたが、濃密な時間でした。
まるでツアーの最終日のように、その音と雰囲気は、
初日と2日目では違っていたように感じられました。
二人のドラマを想像して、感情が高ぶる瞬間が何度もありました。

ここまで書き連ねてきた思い入れの部分はもちろんですが、
特筆すべきは、古井戸の音楽の素晴らしさです。
特に、70年代のアレンジのまま披露した楽曲に現在の自分をそのまま注入し、
その結果、古井戸の曲が普遍性を持っていたことを証明したチャボのギター。
素晴らしかった。
今回の再会ライヴは、何より音楽としての感動が大きかったことが、
いちばんではないかと思います。

  加奈崎さんと出会わなかったらおおくぼさんとも出会えなかったんだ
 
最後になってチャボが言ったこのコメント。
ここでの " おおくぼさん " は、おおくぼさんそのものを指すだけでなく、
古井戸以降に出会えたすべての者や物たちの象徴に聞こえました。
チャボは " ビートルズ " を60年代すべての象徴として指すことがありますが、
これと同じように、今のチャボにたどり着くまでの様々な出会いが、
渋谷の青い森の楽屋をノックしたことで始まったことを考えると、
やはりあの " おおくぼさん " は象徴として聞こえます。

加奈崎さんとチャボが出会わなかったら、
もし、古井戸がなかったら、
今、ここにいる僕も違った自分だったわけです。
加奈崎さんへのノックから始まった二人の物語の中に、
僕も脇役…いや、エキストラで登場しているとも言えます。
こう思わせてくれることが素晴らしいと思います。

加奈崎さん、チャボ、ありがとう。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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