CHABO BOOK 仲井戸CHABO麗市 リットーミュージックムック

これまで何冊の雑誌でチャボの記事やインタヴューを読んできたでしょうか。
代表的なのは、やはり宝島とロッキンオン・ジャパン。
特にジャパン誌に載ったインタヴューは、今となっては…ではなく、
間違いなく掲載当時から貴重で、かつ重要なものが多かったと思います。
もちろん他にもたくさんの雑誌でのチャボを目にしてきましたが、
忘れられない記事のひとつとして、ギター・マガジン2005年12月号があります。
ギタリスト25人の"忘れえぬ、あの瞬間"と題された特集の中に、
麗蘭の結成時のエピソードがありました。

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ファンに良く知られているのは、某雑誌の対談がきっかけになった云々でしょう。
チャボが連絡先を公平に渡したことから、二人で居酒屋に飲みに行き、
そこから交際が始まった…というものですが、この話は様々なところで何度も語られていますし、
貴重で重要ですが、あくまでもきっかけに過ぎないエピソードです。
しかし、ギター・マガジンの記事はまったく違う視点からのものでした。
当たり前ですが、二人の初セッションを軸にした麗蘭誕生のシーンを回想するもので、
その臨場感たるや、単なる雑誌の記事を超えて優れた短編小説の域に達したものだと思います。
僕は当時、この記事を立ち読みで済ませる予定でしたが、
あまりにも感動したので、購入したという思い出があります。
いや、本当に本屋さんの店頭で泣きそうになったことを思いだします。

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事務所の応接室での重苦しいミーティング。
チャボが呟いた麗蘭というユニット名。
どんな音楽をやるかまったく決めていない状態で入った神泉のスタジオ。
文章から音が聴こえてくるようなセッションの様子。
CHABOさん、ふたりで歌って弾きまくってツアーに出られますよ!と叫んだ土屋公平。
バンドとギターが好きな二人の素晴らしい瞬間が見事に伝わってきました。

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こんな記事を載せるギタマガから、チャボの45周年本が出るわけですから、
そりゃぁ期待しすぎるほどに期待していました。
愛器や機材の紹介も興味がありますが、やはりギターという視点からの仲井戸麗市を、
あらゆる角度から深く掘り下げた内容を期待していました。
さらに、事前にギター・テックの鈴木真巳さんのインタヴューもあると知らされていたので、
なおさらここでしか読めない貴重な話が満載だろうと思っていました。

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結果としては、とても充実した内容だったということは前提ですが、
やはり " ギタマガとしては " 物足りないなぁというのが正直なところでした。
チャボが語ることを読んで感動させられるのではなく、
ギタマガ視点でチャボを捉え、まとめたものに感動させられたかった…という思いです。
マチャミさんや公平のインタヴューをあと5ページ…いや、3ページでいい。
もっと読みたいなぁ…が本音です。

掲載されている写真は素晴らしい!
すべての写真から音が聴こえてくるようです。
しかし、いつの時代でも、どんなギターを抱えていても仲井戸麗市です。
いちばんカッコよく見える角度で持ち、
いちばんカッコよく見えるアクションが決まり、
そのシルエットは決して揺らぎません。
実にカッコいいギタリストであることを再認識しました。

後半に収められたミュージシャンからチャボへのメッセージ。
それぞれがその人らしいものばかりだと思いますが、
たとえチャボを通して自分自身を語っているメッセージであっても、
結局はチャボの姿がハッキリ見え、人柄が伺えてくることが凄い。
中でも小室等さんによるピックのエピソードは、大好きな話になりました。

  人生初のギター・ヒーローがCHABOさんだったことは、
  間違ってなかったし、幸運でした

とは藤井一彦の弁。
最近のチャボはレジェンドなんて言われ方をされたりすることもあるけれど、
ギター・ヒーローというのがいちばん適しているのかもしれないなぁ。
この本を読み、写真を眺め、メッセージを読むと、そう思ってしまいます。
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ギター弾かないのだけど。

チャボへのメッセージでトーベンさんのところにイージーズの話があったので嬉しかったな。うじきさんのメッセージから、子供ばんどは銀次さんととても親しかったのですね。30年以上も前の事だけど82年の原宿クロコダイルのライブ観たかったなぁ!残念!

小室さんのメッセージは私も感動しました。^^蘭丸さんのインタビューでのタオルのエピソードも興味深かった。三宅さんとのトークセッションも楽しかったな。Blueさんにとってはご存じの事も多い1冊なのではないかなと思うけど、私にはギタリストチャボを知る上では良いテキストになるかな。正直、ちょっと高いし買おうかどうしようと思っていました。過去記事とかまだ未読のところもあるので消化していきたいと思っています。

ライブの時に買った「THE仲井戸“CHABO”麗市BOOK」は何日かに分けて毎晩小説のようにして読んでいたのですがちょっと眠い時間帯なのだけど引き込まれた部分が沢山ありましたね。こちらもとても大事にしたい1冊になりました。

Re: tamaさん

> チャボへのメッセージでトーベンさんのところにイージーズの話があったので嬉しかったな。

お互いのキャリアの中では短い時間でも、大きなことだったのだと思います。
もう一度、オリジナルのメンバーで見たかったなぁ。

> うじきさんのメッセージから、子供ばんどは銀次さんととても親しかったのですね。
> 30年以上も前の事だけど82年の原宿クロコダイルのライブ観たかったなぁ!残念!

うじきのコメントは最高でしたね。本当にチャボが好きなんだな。
こっちも嬉しくなりますよね。

> 小室さんのメッセージは私も感動しました。^^
> 蘭丸さんのインタビューでのタオルのエピソードも興味深かった。
> 三宅さんとのトークセッションも楽しかったな。

この辺りは大事なエピソードがうまくまとめられていたと思います
私が残念に思った理由は、もっと膨らませられたのではと感じてしまうからです。
どの記事も次は…というところで終わってしまっている気がしてしまうのです。
でも、こんな本が出たこと自体に感謝しなければいけませんね。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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