風街レジェンド2015 国際フォーラム 2015.8.21~8.22

松本隆の作詞家活動45周年を記念しての公演は、
2日間、それぞれ3時間半超えの長丁場となりました。
松本隆だからこそ実現したものでしょうが、実際に体験してみて、
そのあまりにものテーマの大きさに気づくことになります。
観に行ったお客さんがどこにポイントを置くか。
これが肝であったと思います。

演目についてはお客さんの数だけの素敵な感想があると思いますが、
ひとつのコンサートとしてとらえたら、逆にマイナスな点にこそ、
目や意識が向いてしまうのではないかとも同時に思います。

僕は演奏のクオリティよりも、個人的な思いや想いに重点を置いていました。
そもそも、この企画はそういうものだという気持ちで初めから臨んでいますから、
あの曲が聴ける…といった、無邪気な楽しみや期待を持っていました。
クオリティ云々は横に…と言っても、風街バンドのメンバーを見れば保障されていますから、
そこはよい意味で考えていなかったというのが正しいです。

IMG_3766.jpg

はっぴいえんど、大瀧詠一追悼、出演者の誰か、思い入れのある曲…。
これらのどこにポイントを置いても、コンサートは楽しめたと思います。
僕は、はっぴいえんどの、所謂 " 伝説 " 的なものには思い入れがありません。
これまで単にひとつの音楽として接してきたので、
ステージ上の3人の立ち姿や、佐野元春が加わっての「はいからはくち」は楽しめました。
歌うと思っていなかった原田真二の「タイム・トラベル」は、大好きな曲だけに感激。
石川ひとみの「三枚の写真」は、終盤の太田裕美「さらばシベリア鉄道」と共に、
切なさ全開の名曲度に唸らされました。
イモ欽トリオの「ハイスクール・ララバイ」は懐かしくて笑顔になったし、
「赤道小町ドキッ」1曲だけでしたが、山下久美子を観られたのは、
ドラムに山木秀夫がいるからグッと度がアップしましたし…と、前半だけでも満腹感。

中盤は何と言ってもナイアガラトライアングルvol.2の「A面で恋をして」です。
この曲を聴いている間、僕のアタマの中には1982年が駆け巡っていました。
素晴らしい年だったな…と思い出に浸っていましたが、これが音楽が持つ素敵な面のひとつです。

鈴木茂の「砂の女」では終盤のギター・ソロを今剛、松原正樹、鈴木茂の3人で廻し、
ここはギターを弾いていた身としては惹きこまれます。実にカッコよかった。

松田聖子が出るならば、絶対に「ガラスの林檎」と思っていたので、
吉田美奈子がこの曲を歌うと紹介したときは興奮しました…が、
そこで展開されたのは、オリジナルとはまったく違ったアレンジでした。
凄かったです。純粋にカッコイイと思いました。
しかし、この場で、このコンサートで歌う松田聖子曲としては疑問です。
本当にあれでよかったのだろうか…の思いは今もアタマの中にあります。

こういった、あれはよかったが、これはダメだった的な感想は、
きっとお客さんの数だけ存在するでしょう。
しかし、そうなることは、素晴らしい仕事をしてきた作詞家松本隆だから当たり前。
そうならないほうがおかしいとさえ感じます。
僕自身も?があったとはいえ、この視点から楽しめることができたのはよかったと思います。
ただし、進行や演出効果については、ミスや間の悪さを感じることが多くて残念。
初日よりも2日目は改善されていましたが、時間を忘れさせてくれるまではいきませんでした。

IMG_3771.jpg

パンフを読み、松本作品の曲をチェックして聴き返すなど、
コンサート後も楽しみが増えたことは嬉しいです。
音楽を好きでよかった、音楽があってよかった。
このことをあらためて感じさせてくれたのが、2日間のいちばんの収穫だったかもしれません。


■8/21(金)セットリスト(左から曲目、公演アーティスト、オリジナル)
01.夏なんです(松本隆、細野晴臣、鈴木茂)、はっぴいえんど
02.花いちもんめ(松本隆、細野晴臣、鈴木茂)、はっぴいえんど
03.はいからはくち(松本隆、細野晴臣、鈴木茂、佐野元春)、はっぴいえんど
04.木綿のハンカチーフ(太田裕美)
05.てぃーんずぶるーす(原田真二)
06.タイム・トラベル(原田真二)
07.シンプル・ラブ(大橋純子)
08.ペイパームーン(大橋純子)
09.三枚の写真(石川ひとみ)、三木聖子
10.東京ららばい(中川翔子)、中原理恵
11.セクシャルバイオレットNO.1(美勇士)、桑名正博
12.ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ)
13.赤道小町ドキッ(山下久美子)
14.誘惑光線・クラッ!(早見優)
15.「菩提樹」(鈴木准、河野紘子)、フランツ・シューベルト
16.「辻音楽師」(鈴木准、河野紘子)、フランツ・シューベルト
17.君は天然色(伊藤銀次、杉真理)、大滝詠一
18.A面で恋をして(伊藤銀次、杉真理、佐野元春)、NAIAGARA TRIANGLE vol.2
19.Tシャツに口紅(鈴木雅之)、ラッツ&スター
20.冬のリヴィエラ(鈴木雅之)、森進一
21.バチェラー・ガール(稲垣潤一)
22.恋するカレン(稲垣潤一)、大滝詠一
23.スローなブギにしてくれ(I want you)(南佳孝)
24.ソバカスのある少女(鈴木茂、南佳孝)
25.砂の女(鈴木茂)
26.しらけちまうぜ(小坂忠)
27.想い出の散歩道(矢野顕子)、アグネス・チャン
28.ポケットいっぱいの秘密(矢野顕子)、アグネス・チャン
29.Woman“Wの悲劇”より(吉田美奈子)、薬師丸ひろ子
30.ガラスの林檎(吉田美奈子)、松田聖子
31.バンド紹介(風街ばんど)
32.卒業(斉藤由貴)
33.September(EPO)、竹内まりや
34.さらばシベリア鉄道(太田裕美)
35.ルビーの指環(寺尾聰)
EN.1.驟雨の街(松本隆、細野晴臣、鈴木茂)
EN.2.風をあつめて(松本隆、細野晴臣、鈴木茂+全員)、はっぴいえんど

▽風街ばんど
井上鑑(音楽監督・Key)、松原正樹(G)、今剛(G)、吉川忠英(A.G)、高水健司(B)
林立夫(Dr)、山木秀夫(Dr)、三沢またろう(Per)
比山貴咏史(M.Cho)、佐々木久美(C.Org)、藤田真由美(F.Cho)
山本拓夫(W.W)、金原千恵子(Vl)、笠原あやの(Vc)

2015-08-21 オリコンスタイルから引用
http://www.oricon.co.jp/news/2057947/full/
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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