GO AHEAD !!/江口寿史

作者である江口寿史はこう書いている。

  友情、努力、ライバル、勝利という古くてありふれたパターンを、
  「スポーツ」ではなく、「ロック」で描いた「少年マンガ」なのです。

ロックをテーマにした物語。小説はいくつかを読んだ。
過去に読んだものでは、村上龍の「69」。松村雄策の「苺畑の午前五時」。
これらはロックが重要なテーマであるが、バンドの世界を描いているわけでは無い。
バンドを描いたものといえば、大槻ケンヂの「リンダリンダラバーソール」がある。
大槻の自伝的な小説であり、とても素敵な本であった。
これが僕にとっての、現時点でのベスト3である。

しかしこれらよりも早く、小説ではなくマンガでロックを描き、
しかも当時のロック少年達を感動させたのが江口寿史の「GO AHEAD !!」だ。

ロック、バンドの世界を小説でも描くのはとても難しいと思うのだが、
これは見事に成功している例だと思う。
発表されたのは1980年。
日本の音楽シーンが大きく変化しようとしていた時代である。
そんな時代背景は、演奏される曲(ナックのマイ・シャローナとか)などに見られるが、
それでも最小限にとどめられているので、物語としては普遍的になっていると思う。
だから今読んでも面白い。そこが素晴らしい。

ストーリーは単純明快。
ライバル同士の二つのバンド、
ピーチ・ボーイズと女性バンドのプラムズが同じコンテストに出場することになる。
その地区予選に向けて練習に励むが、
ある日、両バンドのギタリストがそれぞれ片手を怪我してしまう。
ひとりは右手を、もうひとりは左手を。もちろんギターは弾けない。
プラムズは出場辞退を早々と決めるのだが、ピーチ・ボーイズのギタリスト高梨はあきらめない。
プラムズのギタリストである山口の右手を借りて、二人でギターを弾こうと提案する。
高梨が左手でフレットをおさえ、山口が右手で弦を弾くのだ。
そしてコンテスト当日…。

コンテストでの演奏シーンは本当に感動的である。
バンドっていいなぁ。


江口 寿史 / 集英社(1995/12)
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※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
2005/08/27 22:49

モナムールさん 江口寿史はリアル・タイムでフェイヴァリットでしたから、ジャンプ・コミックスはオリジナルで所有しているんですけれど、後からいろいろなものが出ると困りますねぇ。 今でも江口寿史のイラストって有効なんでしょうか?特にCDのジャケットに使うということは、どうなんでしょうね。銀杏BOYZは知っていましたが、これはどうなのかなぁって思っていました。BAHOが使ったときも、違和感がありましたしね。 ロイ・リキテンシュタイン…。成る程。


モナムール
2005/08/27 20:14

(http://spaces.msn.com/members/rollingstoned21/)
「ストップ!ひばりくん」とか「マカロニほうれん荘」辺りが新装版、ハードカバーでreリリースされるらしいです。>江口さん よそのブログで指摘したんですが、江口さんの手がけてる銀杏BOYZのジャケって明らかにロイ・リキテンシュタインを意識してますよね。WHAM!とかsweet dreams,baby!が有名ですが。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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